やはりAUKUSが「敵地攻撃力」の代替だった。

 Tyler Rogoway 記者による2021-9-20記事「Navy Pilot Was Electrocuted By Power Lines After Ejecting From T-45 Jet Trainer: Report」。
    昨日、午前11時半、キングズヴィル海軍航空隊基地所属の「T-45 ゴスホーク」ジェット練習機が、テキサス州レイクワース市の住宅街に墜落した。

 2人ともエジェクト。
 教官は森林にパラ降下して無事。
 生徒は、パラシュートが高圧電線に絡まり、感電。いま、入院中であるという。

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 Anuj Pant 記者による記事「North Korea says new US alliance in Indo-Pacific and submarine deal could trigger ‘nuclear arms race’」。
   北鮮の外相は吠えた。AUKUSは「核軍備競争の連鎖の引き金だ」と。

 ※わが国としては豪州海軍や米海軍が、「裏日本」の諸港を利用しやすいように軍港機能を拡充する必要がある。それによって、米豪軍の艦対地攻撃ミサイルが日本本土に展開されたと同じことになり、かつまた、韓国の暴挙を監視しやすくなるからである。とりあえず、米豪の沿岸警備隊用の新港を若狭湾か能登半島に用意すべし。

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 TETSURO KOSAKA 記者による2021-9-19記事「China’s military has an Achilles’ heel: Low troop morale」。
   2018-1に中共の1隻の潜水艦が尖閣の接続水域に入ったが、即座に海自によって探知されてしまった。
 なさけなくもこの潜水艦艦長は、爆雷攻撃されると思ってただちに浮上して中共旗を掲げた。潜水艦業界では、これは「降服旗」を出したのも同然である。

 ※ピンガーで攻め立てられたことで潜水艦内が不穏になり、艦長が乗員からの圧力に負けたということか。

 日米両海軍においては、げんざい中共の艦隊に配乗されている水兵たちの士気が低いと観測をしている。

 元防衛省の役人氏(匿名)いわく。有事のさいには中共の空母は軍港からは出て来ないはずだ。攻撃されて沈められるのが厭なので。

 元陸自将校の にしむら・きんいち は言う。シナ兵の7割以上は一人っ子として育てられているので、兵隊となったら士気は低い、と。

 儒教圏では直系男子が直系祖先の祭祀を継がねばならない。一人っ子が戦死したら、直系による祭祀は絶えてしまう。

 歴史的にシナでは兵隊は「釘」に譬えられる。そんな無価値なものにはなるなよという意味だ。

 にしむら氏またいわく。中共軍は軍艦や戦闘機をやたら増やしたものの、依然、稼働率は低い。これは人手が足りていないことを意味する。ハイテク機器類をメンテナンスするための要員も、充当できていないのだ。

 人手が足りないなら、無人機や、弾道ミサイルの分野で軍拡しようとするのは自然だ。それらにはあまり人手は要らない。

 開戦劈頭に大量のミサイルを発射して、最前線からはただちに立ち去る。これは旧ソ連軍と中共軍の好む戦法のひとつだ。
 ※支那事変中、シナ軍部隊はしばしばわが陣前に吶喊近迫して一斉に柄付手榴弾を投擲し、そのまま反転するという戦技を見せ、それは北ベトナム軍によって米軍相手にも再演された模様であるが、砲兵がそんなことするか?

 人員が足りず兵隊の士気の低い軍隊としては、この戦法がますます魅力的になっている。

 これを防御するには日本政府として、地対空ビーム兵器の開発に投資しなければダメだろう。

 ※熊プーが狙っているのは、線香花火のような対米戦争ではなく、プーチン式の「永久だらだら戦争」である。それしか国内を引き締めて共産党を延命させる方法はないのだ。しかしプーチン式を実現するためには大前提がある。それが「戦略核における対米パリティ」と「戦術核における地域的冠絶」。だから砂漠地帯に3~4箇所ものICBM基地を新建させている。真のパリティが達成できたと確信できるまでは、米国が呼びかける核軍備管理条約にはぜったいに乗らず、徹底して核軍備の実態は曖昧に韜晦し続ける。SSBNすらもじつは韜晦手段でしかない。政治将校が同乗するとはいえ、1~2名の者に核の発射権を預けられるわけがない。それに南シナ海は浅すぎて、SSBNが隠れようとしてもどうにもならない。渤海には米国のUUVが勝手に入り込んでくるし、「巨浪」のレンジも伸びず、まったくSLBMには見込みがなくなっている。中共にとっての「核の三本柱」は、地下鉄によって秘密裏にサイロへの補填や抜き去りができる東風41の新固定基地、ふだんは山地のトンネルに隠しておけるTEL式の東風41、1974に米国がC-5で実験したような、大型輸送機からパラシュート投下して空中発射する東風41――にするしかないと思う。「轟6」から発射できるブースト&グライド式のハイパーソニック滑空弾にも核弾頭を搭載するだろう。ただしそれはEMPスクリーンを米空母艦隊のはるか手前に展張するための手段だ。海上での戦術核爆発なら、シナ本土に報復を喰らわずに済むからだ。また東風41による「段階エスカレート」の初手のターゲットオプションには、テキサス州など田舎州の石油・ガス関連の諸施設が含まれるだろう。対サイロ攻撃でもなく、対都市攻撃でもないが、米政府としては、そこで地表核爆発を起こされると、「エネルギーのアウタルキー」を半永久に奪われてしまい、立場が中共並になる――つまり超大国ではなくなる――ので、まことに痛い。しかも、報復ターゲットとしてはシナ本土には石炭山くらいしかない。対抗不能の大弱点だと言える。

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 2021-9-14記事「Wire Rope Lubricator Cuts Cost and Risk of Mooring Rope Maintenance」。
   船舶のもやい綱としてワイヤーロープはよく使われている。
 しかしヨゴレが放置されるとそれと塩水が結びついて腐食が進行し、使用中に切断、なんてことになる。

 従来、ワイヤーロープの清掃・点検・塗油は手作業だった。これは長時間作業で、しかも非効率的。
 これを自動化してくれるシンプルなシステムをが発売された。「ヴァイパー・ワイヤー・ロープ・リュブリケイター」という。
 操作に要する人手は、1名だけ。作業員は、潤滑油に触れる必要もない。

 効率だが、1時間あれば、長さ2000mのワイヤロープをつるつるにできる。

 ちなみに従来、300mのもやい綱(ワイヤロープ)が14本、1隻にあったとして、それを清掃し塗油するためには、2人の男が8時間がかりであった。だいたい年に「900マン×アワー」であった。

 それがヴェイパー社のWRL装置を使えば、2人がかりで1時間にして、14本の清掃塗油が終了してしまう。
 機械任せの作業では、油の無駄もなく、環境への漏出もない。作業員も汚れない。