なぜ日本学術会議は学生と学問の救済の役に立たないか。

 2021-9-17記事「UC engine design could muffle roar of fighter jets」。
    シンシナティ大学の大学院のエンジニアリング研究室が、F-18スーパーホーネットのうるさすぎるエンジン騒音を軽減できるノズルのヒントを、軍と協力して発見した。

 28分の1スケールで「F404」エンジンを造って無響室で実証。

 工夫はノズルの内側部分。鮫の歯状の3角形のフィンを列植したのだ。これで騒音が5~8デシベル減った。 デシベルは対数値なので、これは小さな抑制ではない。

 これは簡単にエンジンに「後付け」することが可能。
 そしてエンジンのパフォーマンスにはほとんど悪影響をおよぼさないという。

 軍用機のエンジン騒音を減らすことは、空母の甲板勤務員の15%が退役後に難聴になっているという健康被害問題を改善することに直結する大きな課題である。

 陸上の航空基地でも地上勤務者の聴力障害は起き得るが、空母は比較にならず酷い。飛行甲板員は150デシベル以上の爆音に曝される。地積が狭いのでどうにもならないのである。イヤーカップはもちろん装着しているが。

 ※この△鱗の密植は、銃器のサイレンサーの内側にも応用できないのだろうか? すぐに実験するのじゃ~!


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 「Radar Horizon and Target Visibility Calculator」という便利なページで、高度300mを周回している北鮮の巡航ミサイルを、高度1万mで飛んでいる「F-35A/B」なら、理論的に、何km離れたところから探知できるかを計算させてみたら、483kmだと。海里になおせば261カイリ。

 領海は12海里=22.2kmだが、そこまで近寄らずとも、F-35はちょっとこっそりと日本海側の沿岸に近寄れば、北鮮の黄海海岸までもレーダーで俯瞰できてしまえるはずである。

 実験を覗き見できなかったなどということは、ありえないのである。