ジェット燃料の代替品は存在しない。食用油や農産廃棄物をリサイクルした燃料「SAF」を2030年までに10%混ぜるのがせいぜいであると。

 Phil Stewart 記者による2021-9-23記事「Exclusive: Echoes, uncertainty as Afghan pilots await U.S. help in Tajikistan」。
    タジキスタンに逃亡した旧アフガン政府のパイロットたちは、現在、監禁状態にある。
 143名が山の中のサナトリウムにおしこめられているという。彼らは米本土に身柄を移されることを期待している。

 タジクまで逃亡した飛行機は16機だったという。
 すぐに携帯をとりあげられ、最初は大学寮に入れられていたが、9-1に山の中へ移された。

 このほかドゥシャンベには13人のアフガン人パイロットが比較的に快適に暮らしている。彼らは8-15にバラバラに飛来したのだが、なぜサナトリウムの連中と分けられているのかの理由は不明。

 米政府とカナダ政府がなかなかヴィザを出さないので、身動きもできない。アフガン国内には家族が無収入の状態で残されている。

 次。
 Andrew Davies 記者による2021-9-20記事「 Op-Ed: Australia’s First Nuclear Sub Project Comes With Big Risks」。
    わたしはフランスのメーカーに潜水艦建造を頼むのはリスキーだと最初から言い続けていたが、今回の政府の決定には驚いた。サンクコストに対する誤った思考法から、政府というものは自由にはなれないのだと思っていたからだ。

 すでにアタック級潜水艦プロジェクトには数十億ドルが注ぎ込まれてしまっている。しかし豪州政府は、これはうまくいかないと判断し、そこから抜ける決断を下した。そのカネを捨てると。

 われらが首相はさらに、2030までに新SSNを1隻手に入れるという希望を語ったが、それは2040年代にずれ込むだろう。

 ということは、確実に、現有のコリンズ級の寿命がもたない。かつてオベロン級をコリンズ級に更新するときも同様のモタつきがあって、引継ぎではなく断絶になってしまい、空白をなんとか埋めもどすのに15年間もかかった。その悪夢が繰り返されようとしている。

 2040年に『コリンズ』は艦齢47年である。おそらく2040年頃の豪州海軍は、運用できる潜水艦が実質ゼロになってしまっているだろう。そこに1隻、新鋭のSSNが導入される。ギャップが均されるのにそれから何年かかることか。

 運用能力の橋渡しが必要だ。ひとつのオプションは、米国または英国からSSNをリースすることだ。

 豪州には核産業はないわけだが、こうなったら米英のSSNを支援できる工業基盤の整備に着手しないとダメだろう。

 われわれ豪州人には、こうした大プロジェクトの入り口において楽観的になりすぎるという欠点がある。
 それを、なおして行こう。