AG600は2017に初飛行した。救難用だが、去年あたりから、消火作業もできるように改造しはじめた。

 Alfred Chua 記者による2021-9-30記事「AVIC AG600 shows off water-drop function at Airshow China」。
   US-2もどきの中共の飛行艇「AG600」が珠海エアショーでデモフライト。9トンの水を空からぶちまけてみせた。

 この四発機に搭載されているターボプロップは中共国産品で「WJ-6」という。

 ※FASによるとソ連の1960年代のエンジンのコピーで、離昇出力4250馬力。重さ1200kg。1983年以降、さらに300馬力強化されたという話も。比較してUS-2のロールス製エンジンは4591~4637軸馬力で、乾燥重量が730~873kgとか。ということは、お客を50人も運べると謳っているAG600のほうが出力/重量比があきらかに悪いと考えられるので、9トン搭載も最初から無理をしているパフォーマンスなのであろう。湖で取水して湖畔の山火事に水を撒くというミッションなら、どうにかなるという程度か。しかし繰り返し負荷の金属疲労を考えるとおそろしいね。

 次。
 じぶん用の備忘の補備。

 「北緯九十度のハッティ」の初出DATEが判明した。当時、日記代わりにカレンダーにメモ書きをしていた。そのカレンダーメモをテキスト起こししてワープロにまとめていたのを発掘できた。

 前編が載ったのが、1993-11-10都内店頭発売の『ビッグコミック』誌であった。なんと6回も書き直ししていたことも確かめられた。
 すぐに続いて11-17(水曜日)に小学館のパーティがあり、里中満智子先生、永井豪先生、松本零士先生、つのだじろう先生、石森先生、新谷先生、不二子A先生を3Dで目撃してとうぜんながら感激した。しかも、入口には私の提供原作のゴルゴのエピソードが《今度は深海へ》とかいうキャッチコピーとともに看板化されていたのだから、密かに鼻が高かった。

 後編は、1993-11-25に都内店頭発売であった。
 しかしこの頃のカレンダーのメモ書きを見返すのは辛い。私生活ではいかにもバブル崩壊期らしい波乱が次々起きていた。その記憶をよびさまされた。
 おしまい。