The Maritime Executive の2021-10-13記事「Chinese Shipyard Closes Due to Lack of Profitability」。
中共の中堅造船会社、天津新港重工業。10月末で操業を停止するとアナウンス。
債務が嵩んでいるため。2000年にも破産したことがあるが、リストラで復活していた。
ここ数年、造船業が儲からないので、店仕舞いを決めたのだという。
同造船所は最大50万トンまでの船を新造できた。修船は30万トンにまで対応していた。
船渠は全長1000フィートまで収容できた。
注目されるのは、同造船所で2021-6に完工した、世界最大の民間病院船『グローバル・マーシー』3万9000トンだ。「マーシー・シップス」社によるこのフネの運用は2022から始まる計画であった。
起工が2015年。2020に進水。
内部には、手術室が6箇所。ベッドは200床。
同社の仕事は、複数の同業会社が引き継ぐであろう。
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The Maritime Executive の2021-10-14記事「[Video] Fire Damages Russian Coal Export Terminal Supplying China」。
ロシア極東の石炭輸出港として最大である「ワニノ・バルク埠頭」で火災が発生。
この影響は、そこから石炭を輸入していた、中共、日本、韓国、台湾に及ぶであろう。
火元は、石炭を移送するベルトコンベイヤーだった。10月11日のこと。
複数のコンヴェイヤーが破壊されてしまった。
これによって、石炭ばら積み船に、岸壁から石炭を落としてやることができなくなった。
港湾を運用しているのはSUEK社。埠頭は2008年にできた新鋭積み出し港である。
発火の原因はおそらく炭塵だろう。炭塵抑制装置は設置されていたのだが。
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Marine Matra News の2021-10-14記事「Dupuy de Lome (A759) ? Cross the Taiwan Strait, This is the French ‘Spy’ Ship in the Indo Pacific」。
フランス政府のシギント船、白塗りだが、どこからみてもアンテナだらけのスパイ船が、台湾海峡を通航した。10月13日報道。
このフネは『デュピュイ・ドゥロム』。
フランスの情報省が運用する補助軍艦である。
ことし5月に、太平洋の所属となった。8月にはグァム寄港。10月1日には日本の港を出港した。
これにさきだち、仏海軍のフリゲートが台湾を訪問している。
フランスはニューカレドニアに殖民地を有しているので、インド太平洋国家のひとつなのだと自己定義している。
太平洋で抱える人口は150万人。EEZは900万平方km。
このフネはオランダで建造され、2006に就役した。
もともとの母港はブレスト。
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Chen Aizhu and Jessica Jaganathan, Scott Disavino 記者による2021-10-15記事「EXCLUSIVE China looks to lock in U.S. LNG as energy crunch raises concerns- sources」。
中共の複数のエネルギー企業が、米国から長期契約でLNGを輸入しようという交渉を進めている。
アジア域では、天然ガスの値段は、今年、5倍以上に跳ね上がっている。
※総選挙のゴタゴタが沈静化したらすぐにも、わが国が本腰を入れて巨額投資するとアナウンスすべき研究開発分野の主軸が、見えてきたと思う。それは、既存の石炭火力発電所から出るカーボンを地中に於いてトラップさせる「大深度地下煙突」や、コンクリート表面に二酸化炭素が結合するメカニズムを応用して無用または有用の鉱物に炭素を結合させてやはり地中へ半永久に埋め戻してしまう新技法の研究だ。科学的「相場値」から考えてできるわけのない、そして中性子汚染部材の放射性巨大ゴミの問題が庶民の目から隠され続けている「核融合発電」などの夢物語に回す予算があるなら、すべて火発の「マイナス炭素化」に投じた方が、はるかに日本国民のエネルギー安保は鞏固になるし、しかも、世界じゅうを幸せにできる。それにしても、グレタのおかげで大変なことになってきやがったぜ。