ロボ「忍犬」の可能性。

 RWS式の粗雑な自動火器(乱射型)ではなく、4脚軸制御+ターレット微調整で「単発狙撃」を追求したというところが、ゴーストロボティクス社の卓越した着眼だ。
 ロボット犬はエンジン式だとうるさくてしょうがないが、小型の電動式にすれば「忍び寄り」が可能になる。

 だったら、気づかれないように敵陣に接近して、味方に光ファイバー有線で偵察情報を伝えつつ(無線だと必ずバレる。現代では)、ついでに歩哨や指揮将校を消音銃で狙撃して斃す、機械式「忍犬」もできるはずだな。

 短距離の低速移動をさせるだけだから、バッテリー容量の問題はクリアされてしまう。

 トンネル塹壕に立て籠もった敵兵の始末にも、これは都合がよい。

 次。
 ストラテジーペイジ の2021-10-18記事。
    中共は1999から2006にかけて、ロシアから4杯の『ソヴレメンヌイ』型駆逐艦を購入している。現在、そのうちの2隻について、本格改修中。

 中共海軍の願いは、米海軍の『アーレイバーク』級イージス艦と同格の能力の軍艦を持つことである。
 そのために、ロシア製の船体に、自国製のいろいろな装備を最初からとりつけた。今回の大改装でもその努力が継続されている。
 このことは、ロシアには最新の『アーレイバーク』級並のミサイル戦能力を有する同格軍艦は建造できないという示唆にもなっている。

 7600トンのソヴレメンヌイ(意味は「近代的」)は計画では25隻量産するつもりだったが、2006年に21隻目が竣工したところで、製造は終了した。そして最後の4隻は、すべてシナへ売られた。

 げんざいロシアも同型艦を4隻、使い続けている。

 パキスタンはイラクに、12機の「JF-17」戦闘機を輸出することになった。1機5300万ドルで。
 この機体は、初めて、ロシア製ではなく中共製のエンジンを搭載している。
 したがって、この商談に関して、ロシアはいっさい邪魔することができない。

 パキスタンはイラク政府に対して、JF-17を格安で売る代わりに、12機の飛べなくなっている「F-16IQ」を下取りしたい、と申し出た。これは米国が反対して実現しなかった。

 イラク政府は2006年から、F-16を1機1億1200万ドルで買いたいと米国に求め、米国は、2014年には、つごう36機の「F-16C ブロック52」を引き渡す準備ができた。

 ところがISが事態をかきみだした。
 イランは「バラド」基地を攻撃した。そこにイラクの「F-16IQ」が所在し、米国人の契約民間整備係もいたのだが、米国人たちはISを避けて引き払っていた。

 契約民間整備員たちは、もしイラク政府が残存の「F-16IQ」をクルド人支配区に移駐させるなら、整備を続けてもよい、と言った。それはイラク政府が受け入れられる話ではなかった。

 現在、34機の「F-16IQ」が残存していて、そのうち21機だけが飛行可能である。

 げんざい米国は、パキ軍のF-16に対するサポートを停めてしまっている。パキスタン軍がイスラムテロやアフガニスタンの麻薬カルテルを後援しているからだ。

 パキスタン軍の地上整備員は2019年前半時点で中共内で「JF-17 ブロック1」の整備方法を学習している。

 次。
 Mun Dong Hui 記者による2021-10-18記事「North Korea’s efforts to raise birth rate seem to be failing to address root causes」。
   『デイリーNK』は木曜日に北鮮内の情報屋に電話取材した。そのソース氏いわく。
 今日では北鮮人は1人の子供もつくる気はない。満足に育てられないことは明瞭だからである。

 UNFPA=国連人口基金が4月に出している統計値によれば、世界の出生率(1人の出生適齢女性が何人の子供を産むことになるか)は2.4なのだが、北鮮は1.9であると。

 北鮮当局は、乳製品を増産すれば出生率は上がると錯覚している様子だが、北鮮人民のノー・キッド志向は、乳製品とは何の関係もない。

 平壌の産科病院。ここでは、新生児の母親には、「海草スープ」が提供される。ところがそれはタダではない。臨月の婦人が入院するときに、病院スタッフに「つけとどけ」をする必要があるのだ。ドクターには現金を渡す必要がある。

 現代北鮮の俚諺にいわく。「女は結婚したその瞬間から、強制労働生活が始まる」と。
 この認識が普及・定着したのだ。だからそもそも誰も結婚しない。

 ※すべてはスマホのおかげである。スティーヴ・ジョブズは偉すぎる。タリバンが、女からスマホをとりあげるという話も、続報が無いので、頓挫したのであろう。あたりまえだっての。

 北鮮政府は、医師が堕胎に手を貸すことを禁止した。しかし田舎では、依然として、こっそりと、中絶手術が医師たちによって請け負われている。

 北鮮女性の避妊は、挿入式「リング」だのみだ。ほとんどの親は、娘が高校を卒業したときから、このリングを使えと指導している。

 カネをもらって堕胎を手伝った産婦人科医(Ob/gyn)は、もしそれがバレて訴追されれば、強制労働キャンプ送りである。
 ※そうなるわけがない。警察は袖の下を優先するし、公安だってこっそりと堕胎を頼むはずなのだから。つまり今の北鮮で最も安泰な職業は、産科医か? ひとつの疑問。どうして米国製の堕胎薬が北鮮内に「密輸」されない? その商機を中国人や韓国人が見過ごしていることなんて、あるだろうか?