日本の玩具銃メーカーは、絶対安全な演劇専用のプロップ銃をこしらえてやれよ。需要が間違いなくあるんだから。

 Jenn Selva and Susannah Cullinane 記者による2021-10-26記事「’Rust’ crew members reportedly used guns with live ammunition hours before deadly shooting on set」。
   映画『ラスト』の撮影中の木曜日に起きてしまった実弾殺傷事故。
 これについて一メディアが裏事情を報道した。

 撮影クルーたちは、こうしたロケ中、暇つぶしとして、日常的に、実銃+実弾でプリンキング(空き瓶射ち)の遊びをしていたのだという。
 当日も、無人の原野で缶ビールを並べて撃っていた。そこから持ち帰った実銃をボールドウィンに手渡した可能性がある。

 肩を射たれて負傷したソウザ氏。彼がサンタフェ警察に金曜日に語り、それが日曜日に公表されたところによれば、ボールドウィンが「クロス・ドロー」(左腰ホルスターにある銃を右手で抜き、あるいは、右腰にある銃を左手で抜いて射つ)の練習をしたさいに、実弾が飛んできた。

 ボールドウィンは、教会屋内再現セットの信徒席に座って、クロスドロウの練習をしていたと。

 ソウザはハッチンス(死んだカメラマン♀)の肩越しにそれを見ていた。そして鞭が鳴るような音を聞き、ついで、バンという大きな音を聞いたのだと。

 ※1弾がハッチンスを貫通して、さらにソウザの肩にめり込んだわけか?

 ソウザの証言。たしかに「コールド・ガン」という言葉をセットの中で聞いたと。

 ソウザの証言。この現場では3人のキャストが銃を手にしていた。それらはアーマラーおよび、第一助監督によってチェックを受け、しかるのちに役者に渡されていた。

 また、複数のニュースは報じている。この事故の前にも『ラスト』の撮影現場で、小道具の銃が不意に火を吹く事件が2度、起きていたと。

 『ロサンゼルスタイムズ』の特だね。10月16日に、「コールド」だといわれていた銃から、2発の実弾もしくは空砲が発射された。引き金を引いたのは、撮影スタッフ(複数形)。

 『WSJ』によれば、それによる怪我人はいなかった。

 捜索令状によると、木曜日にボールドウィンに小道具銃を手渡したアーマラーは、ハナー・グティレス(♀)であった。
 彼女が、筆頭アーマラーとして初めて仕事を任された映画は、ニコラス・ケイジ主演の『ズィ・オールド・ウェイ』で、その撮影は9月には済んでいた。