Jon Fingas 記者による2021-11-12記事「GM plans to build a military vehicle based on the Hummer EV」。
「GM ディフェンス」社の社長がテレビで語った。民用車両である「ハマー H1」。このフレーム、モーター、そして「Ultium 電池」を流用して、「ハマー EV」という電動軽偵察車をつくる。
2022年中に完成させる。ただし、米軍がこれを使うかどうかについては、何の保証もない。
とはいえ2020年代の半ばに、米軍がとつぜん、軍用車も電動にする、と言い出すかもしれない。メーカーとしては、そのときに備えておく必要があるので。
内燃機関エンジンで発電する「野戦給電システム」も開発しなくてはならないだろう。戦場に充電ステーションは無いからだ。
また車両に搭載する電池は、野外で簡単に、充電済みの新品と交換できるようなシステム設計にもする必要がある。
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Pavel Luzin 記者による2021-11-9記事「Russia’s Race for Hypersonic Weapons」。
ロシアは、スクラムジェットエンジンで飛ぶハイパーソニック対艦巡航ミサイル(HCM)である「ツィルコン」の量産を2022年から始めさせるとフカしている。しかし結論から言うと、2030年までに、年産数が10を超えることはないだろう。
ICBM用のHGV再突入体「アヴァンガルド」は2020から試作が始まっている。2021年には4基。まだ量産には移行できていない。これも結論から言うと、2030年まで、年産数が10を超えることはないだろう。
どちらも、そのくらい未熟な段階なのに、宣伝のみ、先行しているわけ。
ロシア海軍は、いまだに、米海軍のイージス艦に相当するミサイル駆逐艦を、1隻も保有することができていない。
また巡航ミサイルを発射できる数種の潜水艦の量産も、造船所のキャパ不足から、ぜんぜん進んでいない。このため、米海軍の水上艦艇に対して飽和攻撃を仕掛けることができない。
超音速対艦ミサイルの「オニクス」を、ロシアのメーカーは、2019年に55発、納品している。これはラムジェットで飛ぶ(ハイパーソニックではない)。
「オニクス」の輸出バージョンである「ヤホント」は、インドへ納品されている。数量は秘密である。
「オニクス」と並ぶもうひとつのブランドが「カリブル NK」である。
こちらは亜音速で長射程を飛ぶ巡航ミサイル。製造技術上の困難は無いはずだが、年産は50基未満だと観測されている。ロシア海軍全体で、年に、1本しか、このミサイルを訓練発射していない。
HGVを搭載するICBMは、ロシアの場合、すべて液燃である。そうしないと重量級のICBMはこしらえられないのだ。
アヴァンガルドは米露の戦略核バランスをほとんど変えないと思われている。
※米側は露ICBMを迎撃する気がさいしょから無い。かたやHGVにすると総投射イールドはガックリと減ってしまう上、命中精度も対都市用でしかなくなるので、むしろ米側としては歓迎したいほど。
ただ、台所の苦しいロシアとしては、米国から手の内をできるだけ見え難くしたい。そのためにバリエーションを増やし続ける必要があるのだ。
ツィルコンも、アヴァンガルドと同様の「心理兵器」でしかない。今のところ。
ロシアの技術陣が直面している技術の壁は、ハイパーソニック飛翔体と飛翔中に無線で信号をやりとりすることが、どうやらロシアにはできないらしいこと。したがって誘導方式はINS一本になる。
※ということは核弾頭でないかぎり、敵艦にとっては何の脅威でもない。
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ストラテジーペイジの2021-11-12記事。
フランス製のビジネスジェット「ファルコン2000LXS」は重量19トン。これを4機、韓国空軍が7億4700万ドルで購入し、韓国メーカー製のレーダーを搭載してISR機に仕立てる。
韓国はすでに「ファルコン2000S」(18トン)をベースにしたISR機を、2018年から運用している。その2機が、これで更新される。
その前には英国製の「ホーク800XP」双発ビジネスジェット(12トン)をベースにしたISR機を4機、運用していた。
2006年に米国は、韓国軍の8機の「RC-800」電子偵察機を2億ドルでアップグレードしてやった。
ちなみにグロホは13トンである。ところが米国と韓国はグロホの値段について折り合いがつかない。よって納品の見通しも立たない。この穴を韓国は仏製機体で埋めようとしているのだ。
「ファルコン2000LXS」は2026年までに4機納品される。その時点で「RC-800」×4機はリタイアさせる。
※米製装備体系から仏製装備体系にきりかえようとしているのだ。これからフランスによる各種の最先端兵器の売り込みが活発化するだろう。
イスラエル企業は「JSTARS」の機能を双発のビジネスジェット改造機で実現できることを市場にアピールしている。胴体下部にコンフォーマルに、フェイズドアレイレーダーとシギントアンテナを付加したものだ。
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Thomas Newdick 記者による2021-11-11記事「Norwegian Undersea Surveillance Network Had Its Cables Mysteriously Cut」。
ノルウェーが海底に仕掛けている対潜センサーと陸地を結ぶケーブルが切断された。こんなことをやるのは露助しかいない。
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Thomas Newdick and Tyler Rogoway and Joseph Trevithick 記者による2021-11-10記事「Russia Deployed A Smokescreen Over Its Strategic Naval Base In Syria」。
シリアのタルトゥス軍港(露軍専用)は、民間衛星に撮影されることを嫌って、煙幕を展張するようになった。
防波堤など多数の箇所から噴出させる装置。
常時、煙を出しているわけではなく、何か見られたくない艦船が出入りするときに、やるらしい。
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Josh YeDanny Lee 記者による2021-11-12記事「 China’s crackdown on flight-tracking devices leaves companies and hobbyists frustrated」。
トランスポンダー(ADS-B)を発信しながら飛んでいる飛行機(軍用機も含む)の現在位置がすべてわかる「フライトレーダー24」というアプリケーションを、中共国内で販売することが、禁止された。
このソフトウェアの威力が示されたのが、カナダで3年間身柄拘束されていたHuawei社の財務部長がシンセンまでボーイング777型機で戻るときに、その刻々の位置がウェブサイトで実況中継された、9月24日の一件。
「Flightradar24」は、飛行機がどこから離陸し、どこに向かう予定であるか、その現在位置、高度、スピード、そして機種について、リアルタイムで教えてくれる。
昨年いらい、中共国内の航空マニアが、外国の某機関からリクルートされて、いろいろな情報を提供するようになった。これが、当局には気に食わないらしい。
外国の某機関は、そのデータ提供の返礼として、受信機材を無料で提供し、且つ、毎年500ドル払わないと利用ができない航空機データサイトへの、最上級のアクセス権アカウントを、無代で与えていたという。
しかも、マニアが集めたデータを某機関へ海外送信するときには、暗号がかかるようにしていたという。
ADS-Bの受信機は、誰でも100ドル以下で買える。サイズは、ワイファイのルーターより小さい。