ドローン時代には、多種の弾薬を選択できる12番ゲージが、やはりあるとよい。

 Travis Pike 記者による記事「America’s Military Shotguns ? The 5 Shotguns in the Armory」。
    米軍で現用しているショットガン五種について。

 まず「レミントン870MCS」。
 「レミントン870」はベトナム戦争時代から使われ始めた。
 パトロール分隊の先頭を、これを持った兵隊が進んだものである。
 12番ゲージの散弾は、ダブルオーバックと通称される鹿玉。鳥射ち用より、大粒。他の軍用ショットガンも皆、そこは同じだ。

 陸軍だけでなく、海兵隊・海軍・空軍でも採用。
 のちに、改良型がリリースされた。それがMCS(モデュラー・コンバット・ショットガン)。

 どこがモジュラーかというと、バレルを、10インチ、14インチ、18インチ長から選択できる。
 ピストルグリップは、なくせない。

 「モスバーグ590A1」。
 ポンプアクションの12番ゲージで、バレル長は14インチから18.5インチの間でいろいろ選べる。また、バヨネットラグがついたものは、銃剣の取り付けが可能。
 バットストックは、折畳式にもできるし、まったく外してしまうことも可。

 「ベネッリ M1014」。
 1999年に海兵隊に採用され、その後、陸軍でも使う。
 ガス利用式のセミオートマチックである。12番ゲージ。

 イラクのファルージャ市の攻略戦で使われたさい、砂による悪影響が無いことも立証された。
 英軍のSASもこれを使う。

 「M26 MASS」。
 これはM4自動小銃の銃身下に追加装着できる散弾発射装置である。箱形弾倉から給弾される。
別あつらえのストックを取り付ければ、単体の火器にもできる。
 ただ、ストレートプル式の装填なので、あまり実戦的じゃない。

 中東の市街戦で、ドアの錠前を壊したいとき、このショットガンから金属塊(スラグ弾)を発射すると、便利だった。

 「サイガ 12」。
 ロシア製で、AK小銃に結合する。
 こんな兵器を、米国沿岸警備隊のエリート部隊「派遣作戦群」が、なぜか、持っているのである。
 12ゲージで、セミオート。