AFPの2021-11-20記事「Protests cast spotlight on Chinese factories in Serbia」。
今週水曜日、セルビアにあるシナ系資本 Linglong 社のタイヤ工場で、ベトナム人労働者がストライキに入り、セルビアのニュースになっている。
このベトナム人たちは、ドイツ人が経営する工場で働くのだと騙されてセルビアまでやってきたが、着いたとたんにシナ人親方にパスポートを取り上げられ、奴隷労働を強いられていた。
窮状を訴えているグエンさんは工場敷地のタコ部屋からビデオメッセージをAFPに送った。ここはまるで刑務所ですよ。
労働搾取のためのヒューマントラフィッキングが疑われている。
取材した記者によると、タコ部屋には暖房がなく、温水も出ない。下水道設備もないという。
その上、給料は遅配。食事も出されないため、ストライキに踏み切った。
Linglong社によると、この工場は直営ではなく、下請け会社がやっているのだという。
2019年にはこんなことがあった。英仏トンネルを通って英国入りした保冷トラックの荷室を開けたら、39人のカチンコチンのベトナム人の死体が転がり出できたのである。
セルビアは、武漢ウイルス流行の初期、中共製ワクチンをヨーロッパで真っ先に頂戴して大感謝を表明している国である。
中共からの投資は9億ドルにのぼり、これを排除する気はない、とセルビア政府は言明している。
次。
Brandon Webb 記者による記事「Navy SEAL Combat Swimmer and Diving Against Attack Dolphins」。
EOD=水中爆発物処分隊員 の4週間の潜水教程の最後に待っているのは「対アシカ」「対イルカ」戦闘術であった。
軍港を、イルカやアシカに警備させている国があるのだ。そのイルカやアシカの頭部には、圧搾ガスを放出する「針」が括りつけられていて、その先端でフロッグマンを小突くと、人体内に圧搾空気が注入され、塞栓症を起こしてそのダイバーはただちに死ぬ。
この訓練ではホンモノの針は使わないが、イルカがダイバーを小突くことに成功すると気泡が出て海面まで達するので、その生徒が水中格闘をしくじって「殺された」ことは判定ができるのである。
イルカはご褒美にイワシを貰える。
この訓練用の「擬似針」、刺さらぬ構造にはなっているけれども、イルカパワーでつつかれれば、さすがに数日間は、そこが痛むそうである。
どだい、水中でイルカと戦って勝てる人間なんているわけがない。生き残る道はただひとつ。ソナーを攪乱するのだ。
できるだけ浅い水面や、防波堤脇に位置取りすれば、イルカのソナーは有効範囲が狭まり、人間にはチャンスが生ずる。
深いところでは、変温層を利用するしかないだろう。
※対フロッグマンには「ダツ」ロボットが役に立つだろう。そのくちばしから圧搾空気を発射させればいいのだ。イルカと違って、もはや目にもとまらない。
次。
ストラテジーペイジの2021-11-19記事。
10月のことだが、レバノン領内でイラン製の武器を運搬していたトラック・コンヴォイを、イスラエルの「タムズ」ミサイルが吹き飛ばした。これは輸出商品名「スパイクNLOS」と呼ばれる対戦車ミサイルだ。
トラックはイスラエル国境近くまでやってきたので、イスラエル領内から対戦車ミサイルが届いたのである。
「スパイクNLOS」は1発22万ドルで、F-16から空対地ミサイルを発射するのに比べたら、はるかに安あがり。どうもごっつぁんです—という出来事だった。
ちなみに「スパイクNLOS」を発射した母機はヘリコプターであった。
イスラエルは、こうした長射程の対戦車ミサイルを、砲兵隊に扱わせている。「タムズ」(開発コード名で、ユダヤ暦の第四月の名)は、最初はM113APCから発射するものであった。敵が望遠鏡で見て「タムズ」部隊だと分かってはいけないので、キャニスター・ランチャーはふだんは完全にAPC内部に収納されているのだ。
「タムズ」は、陸上から発射すれば射程20kmだが、ヘリコプターから発射すれば50km先まで届かせることができる。
誘導は、斥候兵、または母機のヘリから直接照射するレーザーによる。
2007年から英軍はこれを600発以上大量購入してアフガニスタンで使用した。その手ごたえについて英軍は、外部にペラペラと喋ることなく、厳重に秘密にしている。
次。
Plane & Pilot の2021-11-19記事「Breaking News: Rolls-Royce Blows Away Electric Speed Record」。
ロールズロイス社が、電動プロペラ飛行機「スピリット・オヴ・イノヴェイション」号を飛ばし、時速387マイル=622km の世界新記録をつくった。
これまでのスピード記録は、「エクストラ300」機による、時速213マイルだった。
今回、「SoI」機は、上昇スピード記録も樹立した。h=3000mまで3分22秒でかけのぼったという。
搭載モーターは400キロワット。これは内燃機関だと535馬力くらいに相当する。機体はオール複合材のレース機である。