いまや米国ヤングアダルトの52%が親と同居だと。1930年代の大恐慌期よりも高い異常事態だ。平均学歴は遥かに向上しているのだから、本人努力に期待するのは無効で、社会の再分配設計(税制)を修正するしかない筈。

 Erica Earl 記者による2021-12-16記事「Japanese wrestling captivates Air Force major with ‘flair for the dramatic’」。
    ヨコタ基地に勤務する米空軍のイッサ・アルヴァレス少佐(39)は、オフタイムにはいつも日本のプロレスを観戦している。パンデミック騒ぎは沈静化し、最近、興行が復活した。

 ドミニカ共和国出身の少佐は子どものときからプロレス・ファンだった。

 彼女は初め米陸軍に16年勤務。それから空軍に移って3年が経つ。勤務地がどこになっても、プロレス観戦の趣味は変えなかった。
 シンガポールにすら、プロレスはあるのである。

 バハマ諸島のプロレスを観光して廻るクルーズ企画などというものもあり、それにも参加した。

 アルヴェレスに言わせると、すべての国ごとにプロレス文化に違いがある。

 たとえば日本のプロレスは、他国と比較して、ストロングスタイルであり、ストイックである。あきらかにそこには、相撲の文化が反映している。

 観客は、乱暴でも騒々しくもなく、あたかも劇場であるかのように静かだ。

 ※これは面白い。いままで「プロレスの国際比較文化研究」というものはなかった。ヒマで小金持ちの日本の大学生が思いついても可さげなテーマだろうが、米軍の現役少佐に先を越されたな。というか日本の出版社は今すぐこのアルヴェレスさんに原稿を頼めよ!

 多数のプロレス団体が日本国内に別々に成立しているのは、米国プロレス界と同じである。そしてそれぞれの団体が独自の「ストーリー・ライン」を展開させている。※この点は米国直輸入だろう。

 また日本のプロレスファンのあいだでは、「ヒール」役がより人気である。

 もし米国のリングサイドで9列目の席だったとしたら、座高の低い人は前の席の客たちが邪魔で、ロクにプロレスを鑑賞できない。しかし日本ではその位置でも何の問題もない。
 日本のプロレスファンたちは、「観る」だけでなく「聴く」姿勢がある。劇観賞と同じなのだ。

 日本では多くのプロレスファンが女性である。
 ロサンゼルスで『月刊プロレス』の編集部記者をしている さいとう・ふみ 氏もそれには同意する。
 その理由はまだ分析できていないが、たぶん、昔よりファンの年齢層が下がっていることが一因だろう。

 米国では観衆は、女子プロレスラーが実際に「強い」ことは期待していない。何か華やかなショーを期待している。
 日本では観衆は、女子プロレスラーにストロングスタイルを求めている。その方向での応援が熱い。

 LAの『月刊プロレス』の創設者で編集長であるトム・フェインも、日本での女子プロレスの熱さを語る。
 その様式には、メキシコのルチャ・リブレからの流れも入っているだろうという。

 次。
 Chad Garland 記者による2021-12-16記事「Marine Corps to curtail usage of Amtracs in wake of deadly accident」。
    米海兵隊は当分のあいだ、有事でないかぎり、海外にAAVを運搬しないことに決めた。沈没の危険が拭えていないので。

 更新車種であるACVは1年前から量産に入っているが、牽引機構に不具合が発見されて、その水上訓練は9月から停止されたままである。

 次。
 Emily Baker 記者による2021-12-16記事「Why Californian Restaurants Are Blocking Plans For Pigs To Have More Space On Farms」。
   カリフォルニア州のあたらしい州法は別名「ベーコン法」と呼ばれ、鶏、豚、牛を、狭い畜舎で育成していた場合は、その食肉を売ってはいけない。施行は2022-1-1からスタートするので、来年は、加州のスーパーマーケットの食肉が値上がりすることは必定だ。

 具体的には、たとえば養豚業者は、豚1頭あたり、最低でも24平方フィートのスペースで肥育をしなくてはいけない。

 法律は2年前に成立しているので、農家は「間に合わない」と言ってももうダメ。


★《続・読書余論》『アメリカ戦時経済の基礎構造』S16、他。