漁師を要らなくする工夫をチリが積極的に推進しているところが、すごい。

 indomilitary の2021-12-21記事「France offers India the production of Rafale fighter jet engines, here are the conditions」。
  ダッソー社のラファール戦闘機はなんとかかんとかインドが36機買うことになった。
 そこでフランスは次のオファー。この戦闘機をさらに36機(または100機)買うなら、ラファール用のエンジン(スネクマM88)の製造工場をインドに移植しましょう、と。

 12-17にインドを訪問した仏国防相が、提案した模様。
 インドが国内で開発中の「GTX-35VS カヴェリ」エンジン(テジャスとAMCA用予定)の完成にも協力しようじゃないですか、と。テジャスは現状、GEエンジンに依存している。

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 Ellen Phiddian 記者による2021-12-16記事「How to build an offshore wind farm」。
    世界の、強風が常に得られる海域は、えてして、水深が大。
 また、岸に近い浅海にウインドタービンを植立すれば、景観をブチ壊すなという反対運動が必ずおきてしまうものだから、けっきょく、これからの風力発電事業者は、ロケーションとしては初めから、深い海で計画をするしかない。

 風力発電塔を、海底から立ち上げることができる水深は、マックスで60mである。
 水深60m以上ある海域でもし風力発電したいのであれば、浮体工法にするしかないというわけ。
 現状、浮体の風力発電塔は、コスト高である。

 ※洋上風力タワーは、傾斜支柱を「給水塔」構造にしておいて、夜間、電力など要らぬという時間帯、風車のメカニカル・リレーで海水を汲み上げ、昼間の無風時にその重力エネルギーを再利用して発電するように、できるのではないか?

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 The Maritime Executive の2021-11-24記事「Video: Self-Propelled Fish-Farm Vessel Receives Approval from RINA」。
   イタリアの船級協会であるRINAが、チリのメーカーが設計提案する航洋型の生簀に、基本承認を与えた。

 長さ558フィート×幅197フィートの「三胴船」なのだが、ブリッヂの前後左右は「いけす」になっている。
 金属ケージで仕切られた複数のタンクを連接させた構造。
 エンジンはディーゼル&電池で、4ノットで自航できる。波高が20フィート以上になっても、問題ないという。

 これで養殖できる魚は重量にして最大4000トン。外洋を利用すれば、魚にとってはより健全である。

 乗員は20名。ケージには自動洗浄機構が備わる。
 異常な高温水塊や赤潮が接近したなら、自走して避難することができるので、魚は全滅を免れる。

 また、この方式なら、大消費地に近い港まで生簀に入れたままで持って行けるから、輸送費を節約できる。