「自撮り棒」の延長だと看做すことができる、15m未満のケーブルで有線制御だけが可能なドローンは、サイズに関係なく登録不要にするべきである。

 ネットで通販されている自撮り棒を検索したら、最長の商品は11.5mだった。また釣竿だと、カーボンファイバー製で14.7mというのがある。戦国時代の「三間槍」よりもずっと長い棒が無規制なのだから、リーチがそれ以内の有線ドローンを不自由化すべき法的な合理性はないだろう。

 本体の基本レイアウトとして、ローターブレードの回転縁外周に「安全ガード」がついていることは、望ましいけれども……。

 有線ドローンにはじつは、無限といえる新市場の可能性が潜在している。
 電波混信の可能性がゼロなので、リアルタイムでモニターし続けられるハイレゾもしくはマルチスペクトラムの動画電送に一切ストレスがなくなる。

 これは妨害電波にも強いことを意味するので、そのまま軍用の偵察手段に応用できる。
 民間土建の「測量」についても、革命がもたらされる。

 この商品で培われたテクノロジーを、同様に有線で制御される、陸上の無人ロボットや、水中ロボットに、そのまま流用もできる。陸用や水中用の場合、ケーブル長は無制限だ。

 無線ドローンではDJI社など海外勢力にすっかり劣後してしまった日本の実働玩具メーカーであるが、あらためて有線ドローンを自由化し普及を推進することによって、この未開拓の巨大市場で一発逆転することが可能になるのである。

 次。
 indomilitary の2021-12-21記事「Russian Media: 40 Turkish fighter drones shot down Hanud Pantsir S-1 system in Libya and Syria」。
  ロシアの国営テレビが対抗宣伝を始めた。トルコ製のTB2にやられっぱなしだと見られている、ロシア製の防空ミサイル戦車「パンツィールS-1」が、シリアとリビアではすでに40機の武装UAVを撃墜しているんだぞ、という。

 ※じっさいにはイスラエル製のハロプ/ハーピィがナゴルノカラバフの大勝利に貢献したのだとわたしは見ているのですが、ハロプ/ハーピィの詳報が洩れ伝わってこないことが不気味です。

 ※《note》…… https://note.com/187326mg/  の最新Upは『匪賊と共に』ですが、そのおまけの戦前の満鮮匪賊関係のメモのテキスト量が膨大になりました。じつは今回、「ノート」に1回で最大、何万文字を投稿できるのかの実験もしてみたわけなのでございます。ほんとうは匪賊関係の古本メモがさらにもっとあるのですが、収まりきれませんでした。それらのメモはまた別な機会のオマケにつけようと思っています。


★《続・読書余論》三上綾子著『匪賊と共に――チチハル脱出記』昭和31年刊

(管理人Uより)

 25万字くらいあります。私はもちろん、買いました。ですがええ、仕事がありまして、あまり読めてないです。会社員なもので……。帰省時に読もうと思います。