Why there is no new-wave of air-transmissive pandemic in Japan ? —‘cause they never shout “fuck” nor “shit”.

 この件に関しては関西人の貢献が大きい。「アホ」と言っても唾液は飛ぶまいが、爆発音である「バカ」だと必然的にミクロの飛沫が発生するはずだから。

 しからば、日本語のBakaと米語のBitchを比べるとどちらが飛沫量が多いかというと、これは後者。
 爆発音の発音直前にLipsに加えられている平均筋力が違うのだ。そして注意。日本人はLipsの範囲を勘違いしていることに無自覚である。欧語圏ではクチビルのまわり1~2センチもリップスに含まれている。それは明確に意識されている。ところが、日本人はそこの筋肉を比較的に発話のためには駆使をしないものだから、英語のLipsに正確に対応した訳語(概念)そのものが、無いのである。

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 Dana Priest 記者による2021-12-21記事「A UAE agency put Pegasus spyware on phone of Jamal Khashoggi’s wife months before his murder, new forensics show」。
    サウジ皇太子の手先たちによって拉致殺害されたジャーナリストのジャマル・カショギ。
 カショギには婚約者がいた。ハナン・エラトルといい、UAEのスチュワーデスだった。
 どうやらサウジの特務機関は、この女の携帯に「ペガサス」を仕込むことによって、カショギの尾行を成功させていいたようだ。

 仕込む方法は強引で、まずドバイ空港でこの女を取調室に連行し、半日監禁し、その間、通信デバイスを取り上げておいて、別室で組み込んでしまえばいい。仕込むのには72秒しかかからないという。

 二人は遠距離恋愛関係なので、行動予定については互いにメールで連絡し合っていた。「ペガサス」はそうした通信内容を逐一、監視人にもひそかに届けてしまうので、カショギの立ち寄り先に拉致工作員が先回りして待ち伏せすることは、いとも簡単だったのである。

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 Mauricio Brum 記者による記事「How communist Romania destroyed an entire generation of children」。
   ルーマニアの独裁者だったチャウシェスクが発した国家行政命令770号。小家族を罰する。

 もし25歳になっても子どもがゼロだった場合、そのカップルの所得の最大30%を罰金として取り上げる。

 40歳にならない女性が不妊化手術を受けることは法律で禁止した(のち、この年齢は45歳に引き上げられた)。

 ホモは刑務所行きとする。刑期は最大5年だが、ルーマニアの刑務所内ではたいてい5年も生存はできなかった。

 しかもこの「770号命令」は、発出された年内に即施行。するとルーマニアの出生率はいきなり13%向上したという。

 それから10年間のあいだに誕生した児童たちは「国家命令の子ども」と仇名されている。

 とうぜんながら違法堕胎薬が密輸され、高値で密売された。
 闇堕胎手術によって死亡する女性の数は6倍に増えた。

 反動として1980年代にはルーマニアの出生率は低落した。
 するとチャウシェスクは「月経警察」を創設させた。婦人科医がすべての女性を3ヵ月ごとに巡回検査するのだ。彼らは女性の職場に乗り込んできた。もし、ひとたび妊娠が検知されながら、けっきょく出産しなかった場合、その女性は逮捕され、厳罰に直面する。

 「国家命令770」体制下では、孤児院の性格がまったく変貌してしまった。レッキとした両親が居るけれども、家計収入が足りずに多数の子どもは育て切れないというケースに対応する機関と化したのだ。

 1982年以降、ルーマニアは国家の対外債務が天文学的に膨張。孤児院を運用する資金がなくなった。

 80年代後半、それら孤児院では、食糧、衣料、医薬品の欠配が普通になった。
 水道や電気すら、止まってしまうことも珍しくはなかった。

 篤志家が物資を送って支援しようとしても、職員がガメてしまうのが普通であった。
 1989年時点で、ルーマニアの孤児1人について、当時の米ドルにして1日に2ドルの予算しか、配分されていなかったという。

 ある孤児院では1年で児童の半数が死亡したという。

 共産圏の崩壊により、独裁者チャウシェスク大統領は1989-12に女房とともに銃殺された。
 クリスマスの夜の前、即決裁判による処刑であった。

 1990年にこの孤児院に最初に突入したジャーナリストの1人、英紙『デイリーメール』のボブ・グラハムは、「あの小便の臭いは一生忘れることはできまい」と回顧する。非常にたくさんの児童が収容されていたのに、そこにはまったく、騒がしい声がしなかった。そのように、育てられていたのだ。

 笑う子も、泣く子もいない。どの部屋に入っても。ひとつのベッドに3人くらいが寝ている。そして沈黙の視線をこちらに向けてくる。

 どの年齢の児童も、男女とわず、髪型がベリーショート。なぜか? シラミを湧かさないためだった。

 世界の平均的な児童のIQを100とすると、ルーマニアの孤児院での測定値は60から70であった。ネグレクトはあきらかだった。

 コルティゾルという脳内ストレス・ホルモンの数値が、午後早くから高まり、夜までピークが続く。
 これは警戒の習慣を意味する。そんな状態では学習どころではない。

 このような子どもが成人して国家秘密警察の手先職員となると、市民に対していかなる同情心も持つことがないので、独裁国家にとっては、助かるという。

 ※ルーマニアはこうやって無理に人口を増やしたが、いまでもEU内の貧乏番付け上位を争っている。他山の石だろう。

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 ストラテジーペイジの2021-12-22記事。
   サウジは飛来ミサイル1発について2発の「PAC-3」を発射している。とうぜん不足する。