デコラティヴなイルミネーションにも「そらだま」を多用するというのが今流の筈。

 Patrick Tucker 記者による2021-12-23記事「 White House: Russia Stepping Up Disinformation In Possible Invasion Prelude」。
   ウクライナ国境に集結した露軍は、攻撃局面での「煙幕」利用を、さかんに演練している。

 ※40トン台の戦車を1200馬力以下のエンジンで走らせるしかない露軍としては、装甲強化は無理なので、スモークスクリーンを徹底的に利用する以外に勝機は無い。スモークは、「ジャヴェリン」対策にもなるし、「TB2」対策にもなる。そこで兵頭は予測する。連中はいま、スモーク展張専用のUAVおよび無人車両を開発させているはずだ。それは対バルト海で役立てねばならないので、技術秘匿のために、ウクライナにはまだ持ち出されないだろう。

 ロンドンの『ザ・タイムズ』、およびNYTが報じたところでは、米軍はウクライナに軍事顧問団を派遣している。米国が得た露軍情報をリアルタイムでウクライナへ渡すつもりだ。

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 Thomas Newdick 記者による2021-12-23記事「Ukrainian Troops Test Javelin Missile Against Russian Cage-Style Improvised Tank Armor」。
    ウクライナの統合軍司令部の公報部が公式フェイスブックにUpしたビデオ。ジャヴェリンで、露軍の急造「屋上屋」付きの戦車標的(廃車のBTRのシャシに、T-64のターレットを載せ、さらに鉄柵を葡萄棚のように水平に架装)を撃ってみたら、どうなったか?

 ※このようなチープな実験ではERAごと無力化できるかどうかが判明しない。しかし対抗プロパガンダだから、これでいいのだろう。

 ※ついでに予想しておこう。これからはAPSも、銃弾や金属ペレットではなく、特殊なスモークを、ATGM飛来方向に向けて自動噴霧するようになると思う。そのスモークスプレーにはレーザー散乱粒子や赤外線遮断成分を混入させておくことは言うまでもない。たぶんそれを乗員や随伴歩兵が肺に吸い込めば、あまり健康にはよくないだろうが、背に腹は替えられねぇ。

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 Zachary Cohen 記者による2021-12-23記事「CNN Exclusive: US intel and satellite images show Saudi Arabia is now building its own ballistic missiles with help of China」。
    サウジアラビアが対イラン戦争用の弾道ミサイルを国産し始めた。しかもこれは中共の技術援助を使っている。CNNの特だね。

 サウジは過去に中共製のIRBMを輸入している。しかしこんどのは輸入品ではない。サウジ国内の工場で、量産するのだ。

 民間衛星写真により、1箇所の工場が、特定されている。

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 Matthew Thibault 記者による2021-12-22記事「Holiday displays bring cheer to construction sites」。
    北米はこのクリスマス休暇シーズンに建設工事現場も一斉にお休み。しかしそのままでは夜が殺風景なので、ゼネコンによっては、その休止中の工事現場に、意匠を凝らしたイルミネーションを飾り付け、夜間に点灯させている。

 置き去りのクレーンやダンプカーも、イルミネーションのベースとすれば、遠くから人目を引く。

 この記事には、そんな風景写真、複数が、紹介されている。

 ※深夜の電力は余っていて安いとはいえ、こういうご時世になっているのであるから、イルミネーションをすべてソーラーのフラッシュライトで構成してみせるというのが、最先端のゼネコンのPR係の腕のみせどころではないだろうか?



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