皆様、新刊のお買い上げ、どうもありがとうございます!

 《note》 https://note.com/187326mg/  も、宜しくね!

 ところで アマゾンで頼んだ方々、徳間書店からおまけのコラム《革命的兵器と「進化論」》は入手できましたかい? じつはわたしも、コラムが「製品」としてどんな形に仕上がっているのかは、知らないんですよ。原稿をお渡ししたっきりですので……。

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 Chad Garland 記者による2021-12-26記事「Air Force dining facility is first to get salad-serving robot」。
    サンフランシスコの北東にあるトラヴィス空軍基地。この隊員食堂に、ヘアネットもマスクも着装しない給仕員がいる。名前はアルフレッド。疲れを知らぬ腕1本が精密に動く、「皿盛り付けロボット」だ。

 このロボットを試験導入した理由は、第一に衛生学。ロボットならばチャイナウイルスの媒介になってしまうことはない。そのうえ、厨房要員を減らして他の業務へ回すことができるし、フードロスも減ると期待されている。

 開発したのは、ボストンに拠点があるベンチャーの「Dexaiロボティクス」社だ。米政府が用意している「小ビジネス発明研究ファンド(SBIR)」の資金でこれを試作した。

 空軍基地の厨房では、長時間飛び続ける大型機の機内食も準備しなければならない。これは注文がいろいろある上、運んで納入せねばならず、時間を喰う。食堂の対面盛り付け係を省力化できれば、人手をそっちに厚く充当できるのだ。

 利用者の好みに応じて、サラダバーから複数の惣菜を、あるいは温食を、それぞれ別の道具に持ち変えて正確に掬い上げてトレイに盛り付ける。
 現状、まだ高速化が不十分。これから改善する。

 重要なのは、部隊防疫上、利用者の隊員が、いっさい、何かに指で触れたりすることなしに、配膳ロボットにむかって「あれをくれ」「それをくれ」「たくさん」「すこし」と言った注文ができること。ロボットは、ボイスの聞き取りだけでなく、ジェスチャーの視覚的な読み取りも、できなくてはならない。

 メーカーは長期的には、調理場に立つロボットも開発するつもり。食材の下ごしらえから全部担当させられるようにしたい。

 スピードも大事だが、人の安全や、衛生も、両立させねばならぬ。

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 ストラテジーペイジの2021-12-26記事。
  豪州軍は、エアバス製の汎用輸送ヘリコプター「MRH-90」を、米国製の「UH-60M」×40機で更新する。
 2ヵ月前、豪州海軍は、対潜ヘリの「MRH-90」×6機を、米国製の「UH-60R」×6機で更新すると発表していた。この更新は2037年に完了する。

 豪州人にいわせると、エアバス製のヘリは、約束されたパフォーマンスよりも多くの問題をひきおこしている。

 今年1月には豪州陸軍は、22機のエアバス製の「タイガー」武装ヘリを、29機の「AH-64Eアパッチ」で更新すると発表している。同陸軍が「タイガーはダメだ」と見切りをつけたのは2016年であった。

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 Naval News の2021-12-16記事「France may offer Barracuda class submarines to India」。
   豪州から契約をキャンセルされたフランスは、ならばインドに『バラクーダ』級SSNを売り込みたい。
 国防大臣がじきじきにセールスを仕掛ける。

 ポンプジェット推進によって、以前の『ルドゥタブル』級よりもノイズは千分の一だと豪語されている。これは海中の海老が立てる騒音と同レベル。

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 ストラテジーペイジの2021-12-25記事。
    2021年後半、米政府は、イスラエルが2機のKC-46A空中給油機を早く取得したがっているのに、それを遅らせる措置を取った。
 イスラエル政府は、これは、イスラエル空軍がイランの核施設に対する大規模空爆を仕掛けるのを米政府が遅らせたがっているのだと疑っている。

 イスラエルによる取得希望は2019年に伝達されている。

 ※わたし的に、続報がとても気になっているのは、UAEの武器買い付け使節団と米国務省の交渉がどうなったか。F-35の大量購入の話がポシャると、ここぞとばかりに中共が、サウジと同様の「中距離弾道弾」の対UAEの売り込みにかかると思う。イランにも弾道弾技術を密輸出し、どうじにGCC諸国にも弾道弾製品や製造技術を堂々と売りまくるという、中共の商略センスは凄い。これで、産油国の誰に対しても、中共は弱みを見せることなく、あくまで強い立場で石油・ガス関係の商談ができるわけだ。ところでUAEだが、F-35の話は蹴るだろうと思う。フィンランドと違って、「F-35を大量購入しなかったら米国が侵略から守ってくれないかもしれない」という懸念は、UAEにはほぼ無いからだ。したがってUAEには、戦闘機を「王族のレジャーの道具」として選ぶ自由がある。F-16の鬼改造バージョンで何の不満もないはずだ。



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兵頭二十八 note