どうもすみません。《note》に作業時間をつぎこんでいるため賀状を1枚も書いてません。

 貧乏暇なしというやつでございます。(5枚くらい郵便局で買ってはおいたのですがね。)
 この場をかりまして、賀状御礼 申し上げます。

 いやその前に「謹賀新年」ですよね。これもわすれてました。
 いつのまにか年が明けていたという感じだ。

 ところでウチの近所で昔からある家具屋さんが店仕舞いしたようです。去年の末か。それで思ったのですが、なぜ日本の家具ファクトリーは、家内制手工業のくせに「面白仕掛け」をしつらえようとは考えないんだ?

 特に大型の食器棚ですよ。人の背丈よりも高いんだから、そこには「隠しドア」を組み込めるはずでしょう。
 人間が横になればすりぬけられる隙間をつくっておき、それが、表からはわからないように、へいぜいは棚や扉でカバーしておく。

 それの何が実用的なのか?
 まず隣の部屋への出入り口をこれでふさいでしまえば、「マイ・パニックルーム」ができる。
 ひきこもりの城にしてもいい。

 もうひとつの使い方は、「秘密の隠し場所」へのアクセスハッチとするのです。
 人が出入りするのではなくて、貴重品や、他人に見せたくない道具を隠し置くだけの場所に、それは、つながる。それは食器棚の背後のリセスでもいいし、室内の壁との微妙な隙間でもいいはず。

 そこだけセラミクスで内張りして耐火ボックスにしたっていい。海賊の宝箱ですよ。
 猟銃のロッカーにしておいてもいいでしょう。もちろん弾薬は別な、鍵のかかる引き出しに。

 大型の棚の類は、規格品・量産品である必要がないのだから、こうした秘密の扉は、一品一品、趣向を違えるようにする。同じ設計のモノが日本に二つとない。
 これで、その家具には、転売されるときにも、尚、十分な魅力が生ずるはずです。

 世界でひとつしかない「仕掛け」があることによって、古くなっても、高い価値が維持されるんですよ。

 このブログを読んでいる全国の刑務所工場の関係者の皆さん。こういう仕掛けの多彩なバリエーションを考えて製造できる職人なら、世知辛い社会でサバイバルできるんじゃないですか?

 刑務所で製造された防犯隠し扉なら、ぎゃくに商品価値は二倍になるじゃないですか。安く売るばかりが能じゃないですぜ!

 謹告。
 本日Upしました最新の 《note》 https://note.com/187326mg/  は、進化論系のミニ特集です。


★《続・読書余論》S. オオノ著『遺伝子重複による進化』1977年刊