正月スペシャル 最新の 《note》 https://note.com/187326mg/  は『軍縮問題資料集』だよ!

 2022-1-1記事「Scientists invent lead-free composite shielding material for neutron and gamma-ray」。
    安徽省の合肥市にある研究所が、鉛を使わずに、中性子やガンマ線をシールドできる複合素材を創ったと、雑誌の『核物質とエネルギー』に発表。

 三酸化ガドリニウム、炭化ボロン、高密度ポリエチレンの組み合わせだという。

 中性子を薄いシールドで阻止するためには、とにかく原子番号の大きな物質を使うしかなかった。
 それには鉛を使えばイージーなのであるが、鉛を含有する素材は、環境保護志向政策と相性が悪い。

 ガドリニウムは、レアアースではあれども、自然界に存在する同位体の「Gd203」であれば、環境的には無害である。
 この「Gd203」が、熱中性子を効率的に吸収してくれる。高熱環境にも耐えてくれるし、ガンマ線の阻止力も良好。

 高速中性子は、まず非弾性的にガドリニウムに衝突する。ついで弾性的に次々に水素に衝突し、それによって熱中性子に変わって行く。熱中性子は最終的に、ガドリウムとボロン(どちらも原子番号が大きい)に吸収される。

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 Tobias Carroll 記者による2021-12-27記事「An Increasing Number of Men Are Reportedly Getting Vasectomies」。
  人工中絶を減らすのは男の側の責任じゃないかという主張が男たちに共感され、米国では、精管切除手術を受ける男子が増えている――と『ワシントンポスト』も報じている。

 この男子たち、トランスジェンダーではない。シスジェンダーでありながら、責任意識が高いということ。

 次。
 Jessi Baker 記者による2021-12-28記事「How to avoid the greenwash trap in 2022 ? 5 tips for businesses」。
   英国のある団体が調査したところ、英国および欧州の美容健康業界が「サスティナビリティ」を強調宣伝していることに対して消費者の69%はそれを信用していない。またファッション業界の60%は「サスティナビリティ」についてのイカサマ宣伝を仕組んでいる。

 エコに関したこれらインチキなイメージ操作を「グリーンウォッシュ」という。

 欧州企業は2022年に次のような体制を要求される。
 製品に利用しているサプライチェーンのすみずみにいたるまで、環境対策をどうしているかの明瞭な証拠を揃え、かつ、その情報に誰でも容易にアクセスできるようにせよ。なるべくなら、その挙証は、第三の検証機関に委任したものであることが望ましい。

 一部でなく全容を語れ。たとえばメーカーは次のことをしがちである。環境へのダメージ寄与分が3%しかない使用素材について「大改善しました」と宣伝することだ。ところが全容としては、その製品を梱包している素材が環境へのダメージ寄与分97%だったりするのである。この、3%にフォーカスする行為が、グリーンウォッシュ。

 基本の態度として、パーフェクトであることではなく、正直であることを示すべし。全容を把握したうえで、その各部について、改善の努力が続いていることを、証明し続ければよい。

 英国に関して言えば、市民の最大の関心事は、プラスチックのリサイクルにある。

 先月はここを努力したが失敗しました、ということまで正直に公表していれば、市民はそれを許してくれる。全面的、且つ継続的な向上が続いていることが、知られるからだ。企業の評判を、その域にまで、もっていかなくてはならない。



亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか 国防秘策としてのプロスペクト理論

★《続・読書余論》国会図書館調査立法考査局ed.『軍縮問題資料集』昭和43年刊・他

(管理人Uより)

『亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか』読了。面白かった!
 あとがきに『ユグドア』のご喜捨に対しての感謝あり。
 サイト作って良かったなと思いました。