「爆発性の消火剤」を研究開発するとよい。敵弾を喰らって車内火災が発生したときに、いちいち消火器など取り出していれらるか。

 最小のアクションで、人体には安全な「低圧爆発」が起こり、密閉空間内の火災が隅の隅まで一気に鎮まる、そのような道具をこしらえるべきである。
 人体に無害という難関がどうしても越えられないなら、車外・開放空間での使用に限定してもよい。これは、乗員が安全にAFVから離脱するときの「微塵隠れ」の煙幕となってくれるだろう。

 まず遠隔ボタンで、車体後端や底部等の外鈑に装置されたこのデバイスを起爆させ、その爆発性の煙覆にまぎれて、乗員は離れ去る。
 敵UAVからの視底を数秒間、遮蔽することができれば、目的は達するだろう。

 人畜無害な消火弾なら、これを演習用の訓練弾としても活用ができるのである。

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 2022-1-6記事「Russian company develops method for effective transfer of solar energy to Earth」。
    国営ロスコスモスの子会社が、軌道上に太陽光発電パネルを周回させてそこから地上に送電させる方法についての腹案を公表した。
 発送電衛星は、1基が70平方mのパネルをもつ。太陽光で発電し、それを蓄電しておき、適宜の時間帯に、地上局へ向けてレーザー光線の形でエネルギーを転送する。地上局は、多数の列状アンテナでそのレーザーエネルギーを受けとる。

 時によっては、発電して即、レーザー転送することもあり。即転送しないで蓄電する場合もあり。その配分比率は随意である。

 なにしろロシアほどの高緯度になれば、季節的にほとんど日照を期待できない地域や地形があり、またいつも曇っている海島も多い。そういうところへは宇宙からエネルギーを供給したい。

 ISSのロシア実験区画では、レーザーにエネルギーを乗せて地上に届けるテストが優先的に繰り返されている。ただしその規模等の詳細は全く公表されていない。

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 Clayton Hudak 記者による2022-1-7記事「Civil Affairs in the High North: How SOCOM’s Governance Specialists Can Become Arctic-Capable」。
   北極圏でどうやってロシア軍と、米軍は張り合っていけるのだというテーマに、米陸軍特殊部隊の大佐が、一論文で応じた。
 その主旨は、《エスキモーを特殊部隊で雇えばいいじゃん》という原爆級の解決法である。誰も口にできなかった少数民族政治問題をサラリと超克してしまうこの大佐、スゲゲルゲ……。

 カナダの極圏防衛は、カナディアン・レンジャー部隊が第一線を担当するが、予備部隊として原住民(イヌイットら)の組織を頼ることができる。

 極圏の少数民族は40以上もあり、ひとつではない。そして国家の国境と無関係に、彼らはつながっている。

 ※初歩的な疑問があるのだ。米軍はなぜ、積雪地の路外機動に、歩くスキーではなく、スノーシューを使いたがる? たしかに面倒な練習と二重装備が省略できるメリットはあるかもしれないが、移動力では段違いに劣ってしまうだろ? やたら疲れるし……。

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 Vivian LIN 記者による2022-1-7記事「Beauty is only skin deep in China ‘micro-procedure’ craze」。
    上海など中国の大都市ではいま、SNSの写真映りを良くしたい人のために、ランチタイムに施術できるフェイスリフトなどの、各種のマイクロ美容整形商売が、大流行り。昼休みの時間に、行列ができている。

 メニューとしては、レーザー・トリートメント、薬液注入術、そして《糸懸吊》—皮下にトゲトゲの糸を通してそれを一方向へ引っ張ることによって顔面の皮をピンと張らせる新技法—などだ。

 従来の主流であった別人化手術—目鼻からしてまるで元のおもかげをなくしてしまう—ではない、マイナーイメチェン狙い、とでも言おうか。

 シナ民衆の可処分所得は過去10年で跳ね上っているので、旧来型の本格変貌手術がもっと増えてもよさそうなものだが、それは伸びなくなっており、代わりに、いろいろなマイクロ美容手術が著増しつつあり。

 写真を携えてきて「この女優に似せてくれ」という、かつては多かった注文も、今ではもう聞かれない。つまり女たちの意識が一段階、上がったのだ。

 レーザーは、にきび治療等に使われている。

 しかしシナ政府は美容整形広告を禁圧しつつあり。たとえば「ビフォーVS.アフター」の写真を掲示したりすると多額の罰金を課される。