FAAがハワイと西海岸の空域に緊急制限をかけた事件は、北鮮のミサイル実験と関係があったのではないかという。

 おそらく北鮮が発射に連動させた何らかのディスインフォメーションにまんまとひっかかってしまったのだろう。連中は敵国の情報当局者を騙すゲームが好きだからね。基本的に暇なのだ。

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 Thomas Newdick 記者による2022-1-12記事「Bomblet Dropping Drones Are Now Being Used By Cartels In Mexico’s Drug War」。
   メキシコの麻薬組織は数年前から、爆装ドローンを駆使するようになってきたが、この頃では中東から最新の爆装ドローンの知見が輸入されているという。小型のクォッドコプターが特攻自爆する代わりに、中型のクォッドコプターから小型爆弾を空中投下して「爆撃」ができるのだ。

 2020-6の空爆事件では、ドローンにはプラスチックC4爆薬とボールベアリングが仕込まれていた。

 最近のビデオ資料を見ると、空力安定板をとりつけた円筒形の「小型爆弾」を複数、1機のクォッドコプターから撒いていることが分かる。もちろん爆弾は犯罪組織内の手製品だろう。
 これは1回のフライトで複数の目標を次々に襲撃できることを意味する。しかも機体は使い捨てではない。

 ※復路用の電力も必要だからバッテリーも重くなければならず、したがってマルチコプターの中でも中量級以上でないと実現ができないはず。

 イラクのモスル市で、ゲリラが工夫した、小型爆弾を分離投下できるタイプのクォッドコプターが登場したのは、2017年であった。その改造テクニックが次第に洗練されて、ついにメキシコに流入したのである。

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 Ben Hooper 記者による2022-1-12記事「California city may use lasers to combat nuisance crows」。
 加州のサニーヴェイル市は、数千羽の迷惑カラスをレーザーで追い散らすことにした。
 糞害と、夜の騒音が酷いという。
 歩道が糞だらけになっていては、人間への健康被害も考えられる。だから税金を使って定期的に道路清掃をするしかない。これは税金の浪費である。
 緑色のレーザーポインターが有効らしい。殺傷力はもちろん、ない。

 ※市販品レベルの赤色レーザーは野鳥に後遺障害を与えないことがわかっている。と同時に、追い払い効果は確実にある。この記事の市役所の場合、野鳥の視力に後遺障害があるかもしれないグリーンレーザーを使おうとしているところがひとつの懸念材料だろう。中国製の中にはおそろしくハイパワーで、物体を発火させるレベルのレーザースポッターが各色そろっており、それが通販で誰でも簡単に入手できるのだ。かならずやサ市の職員はそれを使おうとするはず。なにしろ安くて高威力なんだから……。行政による先行的なグレーゾーン実験として、要注目だ。

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 ストラテジーペイジの2022-1-13記事。
  スウェーデンは昨年後半、ペトリオットのPAC-2とPAC-3を受領しはじめている。2022年内に全数が引き渡される。
 発注は2018になされていた。そして同年から、スウェーデン軍人が米国内でその取り扱いの訓練を受けていた。

 中共がICBMのドンガラだけ造って、その数に見合う核弾頭用のコアに必要なプルトニウムを増産していないという、ソース不明の情報が出回っている。
 その説によれば中共はICBMのほとんどを「通常弾頭」仕様にし、核軍拡する気などないのだという。

 ※コアに濃縮ウランの爆縮装置を使う水爆弾頭もあるのに何を言っているんだこの不審なソースは?

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 Sean Spoonts 記者による2022-1-9記事「We Think We Know Why Russia Really Sent Troops To Kazakhstan」。
    報道によるとロシアは、空挺部隊をカザフスタンの飛行場に送り込んだ。
 70機以上の「イリューシン76」と、5機の「アントノフ124」型輸送機が動員された。
 それら兵員は、ベラルーシ、タジキスタン、キルギスタン、アルメニアから飛来したと。

 部隊名としては、露軍特殊部隊の「第45空挺旅団支隊」、「第98空挺師団」「第31空挺旅団支隊」。

 空挺部隊の一部は、バイコヌール基地に分遣された。
 この宇宙ロケット打ち上げ基地は、北緯46度にある。ISSの軌道傾斜角は51.6度だが、それに近い。

 もし「スペースX」がISSに到達できないような事態になったとき、バイコヌールからソユーズを打ち上げて物資補給をしたり人員交替をさせねばならない。

 この名目があるのでバイデンとしては苦情は言えない。
 もし露軍が空挺特殊部隊だけでなく、地上軍を越境させるようなことになれば、風向きも変わるが。

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 SOFREP の2022-1-12記事「What To Do If You Get Stuck In A Minefield」。
   もしキミが、地雷原の中にいることにとつぜんに気づいたならば、そこを動くな。

 「バウンシング・ベティ」などと称される、飛び上がり地雷ならば、踏まれてから0.5秒にしてキミの胸の高さまで飛び上がって炸裂する。そして360度に多数の短い鉄ロッドを飛散させる。

 典型的な対人地雷の埋め方。地雷と地雷のあいだは2ヤード。その並び方は千鳥配列。

 余計な動きが後悔のタネとなる。ある例。地雷原に立っている兵士に仲間が水の入ったボトルを投げてやった。それをキャッチしようと1歩踏み出したのが運の尽きで、兵士は片足を粉砕された。

 助けが来ることがまったく期待できないときにのみ、足跡トレースを試せ。自分や、他人の踏み跡を辿れ。タイヤ痕でもいいかもしれない。よくないかもしれない。

 さいごの手段。腹這いになり、銃剣を斜め45度にゆっくりと、深さ6インチまで刺し、前方の地中を探りつつ、前進して行く。

 探索範囲は、おのれの面前3フィートの幅でいい。

 もし銃剣が何か硬い物に触れたら、銃剣を抜き、慎重に土を取り除いて正体を見届ける。

 敵工兵は、車道の縁より外側に対人地雷を埋める。歩兵はそこを歩くと知っているからだ。