夜間に作戦する兵士は、前だか後ろだかわからないような服装をするべきではないだろうか? そういう特殊デザインは可能なはずだ。

 『サウスチャイナモーニングポスト』の2022-1-14記事「Taiwan bolsters defences with minelaying ships」。
   台湾の第一敷設隊と第二敷設隊に、新鋭の敷設艦が就役した。
 小型機雷を半自動的に、速やかに敷設し、機雷堰を構成できる。
 台湾語で「快速布雷艇」と呼ぶ。

 蔡政権は、4隻の敷設艦を「龍徳造船」会社に発注した。衰えていた国産兵器産業に活を入れるために。
 これを台湾語で「國艦國造」と称する。

 ※この記事には機雷の写真がなく、その代わり奇妙な解説がある。この艇を使えば、機雷を仕掛けるのにフロッグマンは必要ない、と書いてあるのだ。ふつう、機雷の敷設に水中作業員など必要か? おそらくこれは、港湾防御用の「視発機雷」だろう。ただし、さすがに今日、ケーブルで管制していたら敵のフロッグマンやUUVによって容易に切断されてしまうから、音波でコミュニケートする沈底式機雷だと思う。

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 Susana Guerrero 記者による2021-11-19記事「It was the Bay Area’s very first bridge. Now it’s abandoned in plain sight.」。
   ダンバートン鉄道橋は、1910年に竣工し、9-25に開通した。於・サンフランシスコ湾東部。
 ニューアーク市ではお祭り騒ぎとなった。

 1910時点では、ベイブリッヂ(サンマテオ橋)も、金門橋も、未だ無かった。騒ぎたくもなるだろう。

 橋脚の基礎の土木工事(岩石投入)に3年が必要だった。

 この鉄道橋のおかげで、ニューアークから対岸レッドウッドシティまで、フェリーで貨物を渡す必要がなくなった。サザンパシフィック鉄道の貨物列車が、直通する。

 橋を所有する会社は、1927年に、並行橋を架けた。それは片側1車線の自動車用で、通行料金を取るものであったが、狭いため事故が頻発。年々、路面は凸凹になった。横風のあるときは海面からあぶくが飛来し、特に危険であった。

 この有料自動車橋は1951年に加州に売却された。

 1974年、5.8kmのBART(ベイエリアラピッドトランジット)海底トンネルが運開し、サンフランシスコとオークランドの間に鉄道が直結。

 1982年、6車線の自動車橋も新成し、古い自動車橋は用がなくなったので、1984年に撤去された。
 ダンバートン鉄道橋の使用も1982年に廃止された。しかしこちらは、橋脚も橋梁も残された。再利用しようとすれば、できるのである。

 残っている同地最古の鉄橋をどうするかは、いろいろ議論されているところ。何をするにしても、カネが問題だ。

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 ChiHon Kim 記者による2022-1-14記事「Why Koreans use steel chopsticks」。
    なぜ朝鮮人は鉄箸を使うのか?
 韓国ではジェオトゥガラクと呼ぶ。

 卓上に置かれるとき、日本とは違い、端は立ててある。
 しかし、子どもが飯椀に箸を垂直に突き刺すと縁起が悪いと叱られるのは日本と同じ。

 他地域と違うのは、朝鮮では箸は金属製。ステンレススチール製もあれば、他の合金製もある。

 金属製となった由来については、宮廷で銀箸を使ったところから次第に波及したのだろうとよく言われる。
 銀器は毒に反応して変色すると信じられていたので。
 宮廷外では、真鍮製、軟鉄製が普及した。

 朝鮮料理で、箸といっしょに、取っ手の長いスプーン(ストゥガラク)が出てくる場合は、スープ用のスプーンが主となり、飯用の箸は従の地位に下がる。
 スプーンと箸を同時に用いるのは、行儀違反である。

 朝鮮(と中国)では箸はやや長い。テーブル上のリーチが得られるからである。これによって皿の中身を客とシェアする。

 金属表面は滑りやすいものであるから、朝鮮の箸の断面は四角形。さらに端部表面は滑り止め加工を施されている。

 日本では魚の骨を取り除きやすいように、箸の先端は鋭いのである。

 ※パンデミックに対応して銅メッキした箸を作ればいいと勝手に想像するのだが……。もう遅すぎますか。