《note》 https://note.com/187326mg/  の最新Upは、防研史料の集積です。

 すべて《旧・読書余論》からの抽出です。一回で収まりきらず、すみません。『水交社記事』の摘録集積の附録で、完結する予定です。
 《造兵三部作》と『日本海軍の爆弾』の源情報は、これらの中に概略網羅されているだろうと思います。

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 UPIの2022-1-18記事「Indonesia to move capital from Jakarta to jungle area to be called Nusantara」。
   ジャカルタのインドネシア国会が、首都移転工事の予算を承認した。
 カリマンタン島へ移す。新首都の名の「ヌサンタラ」は「群島・多島」を意味する。

 今の大統領は3年前からこれを計画していた。ジャカルタは人が多すぎ、地盤も沈下している。

 ジャワ島じたいが過密である。それに対してボルネオ東部はいまのところ、ジャングルしかない。

 ※ボルネオの交通開発に中共が資金を出しましょうと工作するかどうかに注目。

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 Raphaelle LOGEROT 記者による2021-12-19記事「End of an era nears for Berlin’s coal stoves」。
    ベルリンでは今でも5000~6000世帯で「石炭ストーブ」が使われている。旧東地区に多い。セラミック製のこともある。

 これを、石油またはウッドペレットに更新させようというドイツ政府の努力が続いている。

 ※ロシアがウクライナと開戦して、ドイツがノルドストリームを拒否すれば、天然ガスは来なくなるわけだが、東ベルリン市民は、石炭を燃やせば冬は凌げるわけだ。とりあえず木質ペレット用のセラミックストーブを据えておけば、いざというときには、また石炭をくべるだけでいいので、安心。たぶん、住民はそこまで考えていて、ストーブをぜったいにガス式には変えないのだろう。ベルリン封鎖時には西ベルリンでも燃料で苦労した。その記憶も残っているはず。

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 J.P. Lawrence 記者による2022-1-18記事「Sorry state of Afghan air force known to US well in advance of Taliban rout, declassified report shows」。
    案の定というか、旧アフガニスタン政府軍には、米軍が何年指導してもアフガニスタン人だけで航空機を整備する能力が備わらなかったことが、火曜日の文書公開であきらかになった。

 バイデン大統領は、米国人の契約出張社員がいなくなれば、アフガン空軍は直ちに機能停止すると、2021-8より何ヵ月も前からガニ政権から警告されて知っていた。

 事情を知っていたアフガン有力者いわく。それら航空機はCASのために安易に使われすぎており、メンテナンスが追いついておらず、しかも、弾薬もなくなってた。

 能力構築担当の米空軍は、作戦指導はしても整備員育成をしていなかった。またアフガン政府の予算で人を育てたり消耗品を調達させる仕組みも皆無だった。

 タリバンが最終攻勢に転じたとき、アフガン空軍には、対地用の誘導爆弾が涸渇していて、1発もなかった。


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 ストラテジーペイジの2022-1-18記事。
    新アフガン政権は、民間航空管制用のレーダー複数を、1億2800万ドルで調達することになった。
 この原資は、領空を通過する外国の民航機から徴集する通行料である。
 2021以前、民航機が1機が1回、同国の上空を通過するたびに、500ドル入ってきた。そのような航過が1日に400フライト以上あった。

 新アフガン政権は、この通行料を1回700ドルに値上げする。おそらく毎月1000万ドルの収入になるであろう。

 欧州からインドに向う飛行機は、アフガン上空を避けていたら余計に燃料代が嵩むので、よろこんでこのくらいの通行料は払うのである。

 新調の航空管制レーダー3基は、3月には運開するであろう。

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 Joseph Trevithick 記者による2022-1-17記事「Drones Suspected In Yemeni Rebels’ Multi-Target Attack On UAE (Updated)」。
   フーシによるUAE石油タンク群への攻撃。2回の爆発が火災を発生させ、その火災によって地上で3台のタンクローリーが炎上爆発した。

 石油基地の場所はアブダビ空港の近く。
 あるツイッターは、フーシのドローンが直接に、タンクローリーを狙ったかのように書いている。

 ドローンとミサイルが混合されて使用された模様。

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 Minnie Chan 記者による2022-1-18記事「North Korea using Russian satellite navigation system instead of GPS for missile launches, observers say」。
   匿名のソースいわく、北鮮は短距離ミサイルの試験に、ロシアのグロナスの電波を使っている。
 Glonassは全地球サービスはできていないが。

 これに対してイランとパキスタンは、ミサイル誘導に「北斗」を使っている。
 中共は、パキスタンに対しては特別に「北斗」の軍用精度バージョンの利用を許可している。


★《続・読書余論》菅沼竜太郎訳『ベルツの日記』昭和26年~30年刊・他

★《続・読書余論》防研史料の摘録集積

★《続・読書余論》戦前版の『偕行社記事』集積・他

★《続・読書余論》『水交社記事』戦前版の摘録集積・他