今月中に、敵基地爆砕能力に関する提言の本を出します。ただし、デジタル限定で。

 大手出版社からの印刷本ではまず不可能な過激な内容となっておりますので、お楽しみに。
 価格は300円以下にします。

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 Antonio Regalado 記者による2022-1-18記事「Going bald? Lab-grown hair cells could be on the way」。
   複数のスタートアップが、加齢ハゲを逆行させる遺伝子工学の実験に成功しつつあり。

 あるチームは、ヌードマウスの横腹から「人毛」をフサフサと生やさせることに成功した。ヒトの毛穴の毛胞を生成する「人毛幹細胞」を移植することによって。

 幹細胞は、血液細胞や脂肪細胞を改造することで、人毛を生やすようにも、変身させられるのだ。

 ヒトの頭髪生成幹細胞が死んでしまう=ハゲる 原因には、いろいろとある。それは癌のこともあれば、テストステロンのこともあれば、遺伝子欠陥のこともあれば、武漢肺炎ウイルスのこともある。もちろん、加齢も原因だ。

 幹細胞の遺伝子改変によって病気を根治する試みのひとつとしては、昨年11月、米国ヴェルテックス薬品社が、インスリンに応答するようプログラムされたベータ細胞を患者に注入することによって「1型糖尿病」を治したかもしれないと言っている。

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 Sally Warner 記者による2022-1-19記事「What Causes a Tsunami? The Physics Behind Destructive Ocean Waves」。
   人がプールに、砲丸のようになって飛び込む「キャノンボール・ダイブ」。瞬時にたくさんの水がおしのけられ、それが埋まるときに大きな波ができる。
 これが海底火山爆発津波が発生するメカニズムである。

 今回のトンガ津波の場合、ただそれだけであったのか、それとも、爆発のついでに海底で「地崩れ」も引き起こされていたのかは、まだ解明されていない。これから調べないといけない。

 風がつくりだす海面の波は、移動速度が10ノットから25ノット。
 それに対して、津波は、世界の海の平均水深である1万3000フィートの海域では、380ノットの高速で移動する。水深が深ければ深いほど、それは速く伝わる。

 じっさい、1月15日のトンガ津波は、カリフォルニアのサンタクルスには12時間12分で到達している。距離は4588海里であるから、速度は376ノットだったことになる。公式どおりだ。

 今日では「DART」とよばれる観測ブイ網があって、海底の水圧変化を計測できる。これで各国は、津波がじっさいに到る前に、警報を受け取ることができるのである。

 ※気象庁は「US-2」を専用に保有・運用するべきだ。そこから小型のUUVを放てば、海底マップを即製して、とりあえず海底に地崩れがあったかどうかを見極められるのだから。まず飛行艇で現地に急行して作業を開始してしまい、そのあとから船艇がおいついて本格的な調査を引き継ぐという連携の段取りが、地球規模の異常気象が頻発するこれからの時代には、ふさわしい対応になるだろう。一瞬の着水でUUVを放流するだけなら、飛行艇が冒すリスクも最小限。放たれたUUVの揚収は、あとから再度飛来して拾ってもいいし、他の船艇に委ねてしまってもいい。


(管理人Uより)

“1-18。『ジャパン・メイル』紙の親日評論。日本は戦争に勝っても、満州を併合するようなことはなかろう。「既に六ヵ月も前から同紙は(もちろん、日本の全新聞紙も同様だが)、日本は『清国の保全』のため、そしてまた世界の文明のためにのみ戦うのだ、と叫んでいる」。でももし日本が本心では満州領有を狙っているのであったら、初代公使ハリスが言ったように、日本人は、ザ・ビゲスト・ライアーズ・オン・アースとなろう。”

《続・読書余論》菅沼竜太郎訳『ベルツの日記』昭和26年~30年刊・他 より引用)

 以前にも書きましたが読書余論は、兵頭本が好きな方の中でも好みの分かれるコンテンツだと思うのです。ましてや赤の他人の日記。私はあまり興味がありませんでした。
 ところが、さすが日本人のエラい人とも付き合いのあったドイツ人の日記。昔の日本はお金も信用もなくて大変だったんだなあと感じ入る記述。当時の庶民感情ってこんなのだったのかなと想像できるドイツ人の感想。在日外国人から見た日本と世界。この人こんな事言ってたの? という記録。もちろん兵頭二十八先生の摘録だから読んでいられるんですけど、私は素直に面白いと思いました。

 まだ読書余論を読んだ事がない? 一度も? 『ベルツの日記・他』は900円ですが19万字もあるんですよ。決して高くない。
 しかしちょっと躊躇いがあるなら、もう少し取っ付き易い『《続・読書余論》池田純久著『陸軍葬儀委員長』昭和28年刊』をお試しで読んでみてはいかがでしょうか。何せ100円。水みたいな価格です。お値段以上の価値があるのは間違いありません。