アフガンから去年脱出した「ミル17」ヘリコプターは、ウクライナ軍へプレゼントされることになった。

 ストラテジーペイジの2022-1-22記事。
    F-117は、公式には14年前に退役したことになっているが、今も、レーダーの試験用に飛ばされていることは、昨年、また確認された。

 昨年の飛行は、F-15に新しいAESAレーダーを後付けしたとき、ステルス機をどのくらい探知できるようになるのか、その検証のために駆り出された模様。

 F-117は、ボーンヤードのなかでも高度に飛行機能を維持させる特別施設内にて52機が温存されている。

 空軍は、必要とあらば、30日もしくは90日の準備をすれば、この52機を実戦投入することもできるのである。そのためのパイロットと整備兵も維持されているのだ。
 ただしさすがに52機分の人員は平時には維持していない。

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 Archbishop William E. Lori 記者による2022-1-21記事「Facing the Realities of Abortion」。
   『ワシントンポスト』紙にパトリック・コンロイ(元連邦下院議員にして、カトリックの神父)がこう言っている。善きカトリックは妊娠中絶を支持する。それは選択の可能幅を拡げてやることで、合衆国憲法の精神にも沿っている、と。

 フランシス教皇も堕胎問題に関してこう言っている。「現実は理念より偉大である」と。

 ※米国のカトリックの中にもこういう動きがあるということ。

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 Thomas Newdick 記者による2022-1-20記事「Our First Look At Israel’s New Dakar Class Submarine Reveals A Very Peculiar Feature」。
   イスラエルは次世代の潜水艦『ダカール』級を3隻、ドイツの造船所に発注する契約を結んだ。このたびティッセンクルップ海洋システム社が公表した完成CGを見ると、セイルが普通よりも高く大型なので、弾道ミサイルを搭載する気なのではないかと観測されている。

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 Nabih Bulos 記者による2022-1-21記事「Yemeni rebels’ attack on UAE leaves US and allies with few good options」。
   アブダビの数マイル郊外にある「アルダーフラ」飛行場には米軍も駐留している。
 そこにスウォームとなって飛来したフーシのドローンは、1000マイル以上も飛行してきていた。

 そのスウォームは「ムサファー」工業地区の上空で2手に別れ、1隊はアブダビ国際空港を襲撃し、その辺縁の建設現場に火災を生ぜしめている。

 なおドローンの他にイラン製の巡航ミサイルも混用された模様だ。

 ※巡航ミサイルを敵基地の近くから発射しようが遠くから発射しようが、亜音速飛翔でしかない以上、敵のミサイル発射より以前にそれが弾着するなどということは初めから考え得ない。だったら、思い切って超低速で長距離を飛ばせることにし、そのぶん、製造単価を下げて、数量を多くしてスウォームで殺到させてやろうじゃないかというのが、イラン人の知恵だ。もちろん狙う場所は敵のTELなんかじゃない。湾岸戦争中に絶対制空権を握っていた米空軍ですら、イラク軍のスカッド運搬車を1両も破壊することはできなかった。平坦な砂漠のどまんなかで、大型空対地監視レーダー専用機の支援があってもできないことを、錯雑山地のトンネル出口でできる道理がどこにあろうか? 飛行場に駐機している飛行機の形状は、デジカメのAI技術を転用すれば、自爆無人機内臓のセンサーが自律判別できる。その機能を持たせたスウォームを敵飛行場へ指向させ続ければ、敵は空軍を運用できなくなる。自爆無人機は、敵の都市域上空をランダムに経由して滑走路やハンガーへ八方からアプローチする。これを撃墜しようとすれば自軍のミサイル(それは自爆無人機1機よりも高額で数もすくない)で自国の住民を痛めつけるのがオチである。否、その前に、低速低空飛翔体を普通の軍用レーダーでは認識することすら不可能なのだ。敵基地制圧用の自爆無人機は、わが国として運用する場合は、大型航空機から空中リリースするのが、最も合理的である。