ビニールハウスを雪つぶれや強風から守る、強固な三日月状の肋骨。その部材中にも二酸化炭素を封入できるはずだ。

 AFPの2022-1-29記事「Cheap and nasty: Yemen’s home-grown drones pose challenge for UAE」。
   1-17のフーシによるアブダビ攻撃では、3人のアジア人労務者が死亡した。月曜日には米軍のペトリオットが、飛来した2発の弾道ミサイルを空中で撃破したというのだ、どうやら巡航ミサイルやドローンは落とせなかったのだと推定できる。

 フーシが「内製」している最も注目すべき兵器は、片道特攻用の長距離自爆ドローンだ。巡航ミサイルより、ずっと安い。にもかかわらず、最新鋭の「サッマド3」の航続距離は1500kmある、とフーシは宣伝している。このサッマドという名は、2018にサウジ=UAE連合軍に爆殺された、当時のナンバー2である、サレー・アルサッマドにちなむ。

 低空を低速で飛来するこの種の固定翼無人自爆機は、単機ならともかく、スウォームで同時に異方向から殺到されれば、とても防ぎ切れない。

 同時異方位でなくとも、低空を低速でやって来られるだけでも、普通の防空警戒レーダーでは、それを探知・識別することが、難しいのだ。

 フーシは完全「自前」を謳っているけれども、やはりイランが機微な部品と設計図を供給し、フーシがイエメン領内で組み立てていると見るべきだ。

 イランは原型機を設計してイラン国内で完成させ、そのコピーを外地のシーア派ゲリラに製造させるよう、はからっているのだ。

 そのさい、できるだけ、民間市場で手に入る部品を使うようにさせる。エンジン、配線、機体制御システム、カメラなど。

 「サッマド3」は、18kgの爆薬を抱えて飛べる。※155ミリ砲弾の炸薬の3発分だ。

 UAEは、2011年にロックマート製のTHAADを買うことに決めた。数十億ドルの買い物だ。
 またUAEは昨年、韓国メーカーに35億ドルの防空システムを発注した。

 サウジは、米国からペトリオット防空システムを買っている。

 サウジは、独立して機能できる防空レーダーを80基、保有しているという。だがその多くは、かなり古い。

 ※防衛省は「ゲームチェンジャー」を模索しているご様子だが、いったい、何周遅れ? イエメンのゲリラにとっくにできていることを、なぜ日本が今すぐにできない?

 次。
 George Hay 記者による2022-1-28記事「Europe’s gas crunch can avoid worst-case outcome」。
    米政府の公式の計算。欧州は、その消費する天然ガスの「三分の一」をロシアから、長期契約で輸入している。欧州の1年間のガス消費量は、4500億立方メートルだ。

 パイプラインは、ウクライナ、ベラルーシ、トルコ、バルト海を経由している。

 EU域内でも天然ガスは生産されている。これに、非EUの英国の天然ガス生産を加算すると、年に600億立方メートル。

 同時にEUは800億立方メートルのガスを、LNGの形で輸入している。

 全世界では1年に5000億立方メートルのLNGが輸出されている。75%はアジア諸国が買っている。

 欧州では2020年に、ガスと電気の価格が4倍に跳ね上がった。

 もしウクライナ領内のパイプラインが閉められると、400億立方メートルのガスが遮断される。
 しかしある専門家によると、その穴はベラルーシ・ルートで埋められるだろうという。

 ロシアとしても買い手に対する長期契約を果たす義務があるのである。さもないと顧客は去る。

 米国は、ガス生産国であるカタールと豪州、ならびに、そのガスの買い手である日本と韓国に、LNGタンカーの行く先を欧州向けに変更するように働きかけている。

 直近の数週間、EUと英国は、5億立方メートルのLNGを船で輸入した。これは昨年同期と比べて2倍である。

 ※日本に来るはずだったLNGが欧州へ行ってしまうということは、日本国内の都市ガスや電力料金はじきに値上げされるということだろう?