ただし小磯国昭の自伝摘録が今回は収まらなかったので、後日別な米内本を紹介するときにまたこの関連テーマで一挙ご紹介をしたいと思います。
いまドイツ人が何を考えているか?「ロシア牽制のために中共が強くなって暴れてくれればいい」と思ってるんじゃないか。
これは1930年代以降のソ連周辺諸国の外交オプションが、姿を変えてまた生長しているのだとも看做し得る。国防の死活的要請があるならば、敵国の反対国境に所在する好位置の「悪者」と軍事同盟するべきなのか? 米国もWWII中はスターリンと同盟し、冷戦期後半には中共と結託しました。
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BEN FOX and VLADIMIR ISACHENKOV 記者による2022-1-29記事「Russia’s risky options beyond full Ukraine attack」。
2014にプーチンがクリミアを切り取った。同時にドンバス地方で武力内乱を起こさせたが、これですでに1万4000人もが死んでいる。
ロシアは石油の生産量において、サウジアラビア、米国に次ぐ、世界第三位である。そしてヨーロッパ人が消費する天然ガスの40%を供給している。
また、あまり注目されていないが、主として発展途上国向けに、穀物も大量に輸出している。
ロシアからの輸出が止まれば欧州は迷惑するが、この迷惑は一回きりである。なぜならそんな経験をしたら二度と欧州人は、ロシアのガスには依存しようなどと思わなくなる。ロシアは「ガス禁輸」のカードを、優良顧客とともに、永久に失うのだ。
プーチンは、北京冬季五輪の開会式に参席するという。
★《続・読書余論》豊田穰著『激流の孤舟 提督・米内光政の生涯』講談社 昭和53年刊