ストラテジーペイジの2022-1-31記事。
中共軍のヘリコプターの現勢。
攻撃/偵察ヘリ×534機。これは2011年には136機だった。
輸送ヘリ×420機。これは2011年には210機だった。
ちなみに米陸軍はアパッチだけで800機持っている。
中共はかつてCH-47のコピーを試みたことがあるが、その事業は放棄された。
次。
Kyle Mizokami 記者による2022-1-27記事「Russia Won’t Start a War With Ukraine Out of the Blue. Look For These 8 Warning Signs.」。
10万人の軍隊が戦争をじっさいに始めるには、それに先立つ兆候がかならずある。
たとえば侵攻2週間前には、最前線基地への燃料集積が観察されるはずである。それがないなら、侵攻も無い。
燃料は、巨大なタマネギのようなゴム袋に蓄えられる。それが前線基地に無数に並べられ、そこにタンクローリーで燃料がじっさいに充填されているかどうか。
※今日では、これが自爆ドローンの好ターゲットにされてしまう。
海では、ロシアは侵攻開始の1週間前までには、攻撃型潜水艦をできるだけ多数、北大西洋に集めねばならない。
これは西欧諸国を対地攻撃用の巡航ミサイルで脅すためである。
また米本土から地中海に向おうとする輸送船も、それら潜水艦によって脅やかさんがためである。
※西側海軍としては、まさに、露軍の潜水艦戦力を返り討ちで壊滅させてやれる大チャンスだとも言える。ウクライナを陸上で占領しても、海上戦力がゼロになってしまったら?
侵攻発起の1週間前から、ウクライナ国境に沿って、電波情報収集用の航空機をどのくらい飛ばすかを観察することによっても、プーチンが本気なのかフェイクなのかが知られるだろう。
侵攻発起の1週間前には、ロシア国内のインターネットは停止するだろう。
というのも、現代では、SNSこそが、敵国に対する最大の情報提供プラットフォームだから。
NATOは、AIマシンを使ってロシア国内のSNS情報を収集・整理するだけで、露軍が本気で動いているのかどうか、どの部隊がどこに行こうとしているのか、ニア・リアルタイムに把握できてしまう。
※たとえば、死体袋の準備状況。目撃した者は、兵隊だろうが民間人だろうが、つい、それを書き込んでしまう。
侵攻開始の24時間前には、眼だし頭巾を被り、徽章が一切無い無国籍戦闘服に身を包んだロシアのグレーゾーン工作隊員が、ウクライナ領内のインフラの破壊をスタートする。
露軍の偵察用ドローンが飛来しはじめるのも、侵攻開始の24時間前である。
※嘘や偽りで他国を脅す者は、嘘や偽りで報復されてしまう。このミゾカミ氏の記事には「ディスインフォメーション」のことが触れられていないから、それを補おう。侵攻の数週間前から「ウクライナなんか助けてもしょうがない」というニュース/コメントが西側デジタルメディアによく出るようになる。さらに侵攻が切迫すると、露骨な偽情報によってNATO軍の上層から末端から銃後までじっさいに混乱させようとしてくる。それが、リアルの工作部隊(リトルグリーンマン)の動きとも連動する。しかし、敵が招くこうした混乱は、こちらが乗じやすい好機でもある。まず露系の覆面コマンドーが動いた時点で、ナウクライナ領内のガスパイプラインをウクライナ軍みずからが数十箇所で爆砕してしまう。それを誰がやったのかの真相は、誰にもわからない。なにしろロシアの言うことに世界の信用が無いので。ひとつたしかなことは、長期的にロシアはこれで外貨収入を失う。クリミア半島周辺の電力と燃料パイプラインは、特に念入りに破壊。さらにはクリミア半島内でNATOの特殊部隊が活動を開始したという逆ニセ情報を流す。もちろんすでに制作済みとは思うが、CG合成の偽プーチンが「私がクーデターで暗殺されたという噂は嘘である。敵の謀略に乗せられてはいけない」と声明する映像と音声がネットに流れる。「スウェーデン海軍が国籍不明の潜水艦を領海内で撃沈した模様」「ベラルーシ国内の鉄道で軍用列車が脱線し、死者多数」などのルーモアもネット上に乱れ飛ぶ。実際に開戦したあとは、ルーモア工作もステップアップする。「プーチン・パレスにB-2がスマート爆弾投下」といった、じつはロシア人が心の中で期待している事態のルーモアは、拡散を止められないであろう。