最新の 《続・読書余論》は、「間接侵略・プロパガンダ、マスコミ工作 特集」です。

 ウクライナでの作戦開始と同時に、GPS妨害、衛星通信妨害、海底ケーブル切断、電力網に対するサイバー攻撃などが一斉に始まると考えられていますが、同時に「贋TV番組」「ディープフェイク・ラジオニュース」なども登場するでしょう。

 備えましょう。

 《note》 https://note.com/187326mg/  を、ごらんください。

 次。
 Katie Stallard 記者による2022-2-15記事「The clock is running out for Vladimir Putin on Ukraine」。
   2月後半になるとウクライナでも融雪が始まり、車両の路外機動が不自由になる。
 また時間とともに、西側の制裁が積み重なり、宮廷クーデターの気運がクレムリン内に生ずる。

 2014-3のクリミア併合のときは、ロシア国内のリベラルすらも、それを支持した。そのくらいクリミアについてはロシアの軍港拠点として長年の「保有感」があったのだ。

 それから3年間、プーチンの国内支持率はまちがいなく高かった。この2014の成功体験が、プーチンを狂わせている。

 2014のウクライナ軍はどうしようもなかった。兵隊のヘルメットと半長靴も員数に足りなかった。動かせる状態の兵力はたったの6000人だったという。
 つまりはウクライナ政府が無能・無気力で隙だらけだったから、当然のように隣国からの侵略を招いたのである。

 しかしプーチンの侵略をまのあたりにしたことで、ウクライナ人の国防意識が改革されてしまった。

 現在ウクライナ軍は、当時より兵隊を10万人ちかく増やしている。2014時点では額面16万8000人。今は25万人なのだ。しかも8年間、ドンバスで内戦が続いてきたおかげで、それなりにツラ構えが変わっている。

 さらにウクライナのゼレンスキー大統領は、これから3年かけてウクライナ軍の定員を10万人追加し、将兵の給与も上げると2-1に声明した。このぐらいヤル気を見せると米国の納税者も納得する。

 2019に当選したゼレンスキーは、公文書の言語はウクライナ語に限るという法律を通すなど、脱ロシア化を進めつつあるが、そうさせたのは、2014のプーチンなのだ。因果が巡っているのである。

 ウクライナの成り上がり富豪、ヴィクトル・メドヴェチュクは、みずからプーチンの友人であることを誇り、3つのテレビ放送局を支配していたが、2021に自宅軟禁状態に置かれ、その支配チャンネルは停波させられた。その直後(2121-3)から、プーチンは対ウクライナのさらなる軍事作戦を考え始めたようである。


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