春が来たからもう爆破してもいいだろう。パイプラインを。

 Pawel Makowiec 記者による2022-3-14記事「Russia Losing 22 Battalion Tactical Groups: Is BTG a myth, or is it truly effective in combat? [ANALYSIS]」。
    露軍部隊の基本戦術単位はBTG=大隊戦術グループ。

 1個BTGは、機械化歩兵大隊×1、戦車中隊×1、自走榴弾砲中隊×1、自走ロケット砲大隊 から成る。つまり独立して諸兵科連合作戦ができる大隊だ。

 1個戦車中隊は、戦車が10両~13両からなる。
 機械化歩兵大隊は、3個中隊+大隊本部 から成り、その「BMP-2」の総数は40両~45両。
 自走砲中隊は、152ミリ榴弾砲「2S3」×6門である。
 ロケット砲大隊は、122ミリ多連装ロケット発射トラック×6両 である。

 このBTGをロシアはすでに22個、撃砕された模様である。ウクライナ戦線で。

 破壊された露軍のトラックには、「ウラル4320」型、「ウラル43206型」、そして6×6の「KamAZ」が含まれている。

 BTGは調子のよい攻勢局面でだけ、機能する。予期しないことが起きると、機能しない。

 BTGは側方と後方を警戒させるに十分な歩兵を抱えておらず、したがって前進速度が鈍ると隙だらけであるる

 BTGを迎え撃つ側は、拡散的・流動的にいなすべきで、固定陣地防御で立ち向かえば、思う壺。BTGの大火力の好餌となる。

 BTGの一画でも損耗を蒙ると、BTGの全体パフォーマンスはガックリと低下する。部分欠損を補うだけの余力が無いのだ。ギリギリ所帯。

 次。
 Maciej Szopa 記者による2022-3-14記事「Russian Frogfoot Downed by Piorun MANPADS, Ukrainian National Guard Reports」。
   ウクライナの予備軍部隊が、ポーランド製MANPADである「ピオルム」を使って、露軍の「スホイ25」を1機、撃墜した。
 その日付は3月6日である。そのさい、1機に向けて2発が放たれたという。

 ピオルムが対応できる水平距離は6.5kmまで。射高は、4000mが最大、10mが最低である。