最新の《続・読書余論》Upは、「仏教と道教 小特集」です。

 救いをもとめるのじゃ!
 《note》 https://note.com/187326mg/  を ごらんください。

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 K. Oanh Ha 記者による2022-3-27記事「Russian tankers are going dark, raising flags on sanctions evasion」。
    AIS(オートマチック・アイデンティフィケーション・システム)を切って航行するロシアのタンカーが増えている。経済制裁の対象となることを用心していると考えられるが、海上事故の危険は増す。

 ダーク・オペレーション、すなわちAISを切って運航するロシアのタンカーは、従来は毎年14隻くらいであったが、今年3月25日時点、33隻が確認された。

 バイデン政権は3-8に、ロシアからの石油とガスの輸入を禁止。英国は年末までにロシア産石油を輸入禁止する。米・加・英は、ロシアの船舶を自国の港湾に入港させない措置もとっている。

 ダーク・オペレーションは「瀬取り」と連動している。洋上で、非ロシア船とランデブーし、並走しながら荷渡ししているのである。そうすれば、入港禁止措置をかいくぐることができるからだ。

 ロシア船がやって来られないなら、こっちから出かけるという業者もいる。
 一例。
 山東省の東営港は、勝利油田に隣接した中共の石油都市であるが、ここから1隻の米国船籍タンカーが2月25日に出航して、3月3日にロシア領海に入り、この船としては初めて、ナホトカ港に入港した。そしてナホトカ港を出ると、しばらくロシア領海内を漂泊。3月19日には、ウラジオストックのタンカー・ターミナルに寄港した。

 米政府によるロシア石油の禁輸令は3-8に発令されているのだが、経過の措置としてなお45日間は、旧注文の始末のための買い取り行動が許容されている。

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 AFPの2022-3-27記事「Kyrgyz town mourns Russian soldier killed in Ukraine」。
   キルギスタンに、イスラム教徒の戦死者が、無言の帰国をしつつある。
 キルギスからも、ロシア軍に志願入隊することができるので、ウクライナでその戦死者が出ているのである。

 たとえばザリフリン市(キルギス第二の都市)で高卒後、ロシア軍に入った26歳の兵隊。3月14日にウクライナで戦死し、26日に遺族に引き渡された。

 キルギスは資源小国で、人口も700万人。全般に貧しいため、従来、若い男子には、ロシア軍への就職は、悪くない選択のひとつだった。

 キルギス政府は親ロシアである。徴兵もあり、その徴兵がロシア軍としてウクライナへ投入されている。そして戦死者が戻り始めた。たとえば昨年秋に徴兵された19歳の兵隊。

 ※これはよく周知されるべき話で、キルギスタンは名目的には独立国なのに、実質、ロシアの属国として、徴兵をロシアに差し出さねばならないのである。わが国にも、《露軍が攻めてきたならすぐ降服すればいい》などと真顔で騒ぐ者がいるらしいが、ロシアに征服されるということは、すぐに日本人が徴兵されて露軍兵士になって別な他国へ攻め込むということなのだ。

 葬式参列者は、外国メディアに対しては何も語るなよと政府から指示されているので、誰も口をきかない。犬だけが吠えていた。

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 indomilitary の2022-3-26記事「Smart Bomb, Used by Russia in the Ukraine War」。
    「K029BE」、別名「UPAB-1500BE」という、コンクリート地下壕破壊用のスマート徹甲爆弾を、露軍はウクライナで使っているぞという宣伝が、ロシア・メディアからなされている。

 2019にお披露目されたときの謳い文句では、スホイ35から投下し、グロナスの電波を参照して、誤差は10mだという。弾重1525kg。そのうち炸薬が1010kgも入っているという。

 長さ5m×径40cm。
 この爆弾は高度1万5000mから落とされる。
 水平距離50km先からトス爆撃することもできる。

 ※ゼレンスキーを殺せないものだから、こんな爆弾があるんだぞと、宣伝だけしている。

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 ストラテジーペイジの2022-3-27記事。
   2021年度のドイツの国防予算は510億ドルであった。これはGDPの1.4%でしかなく、NATO共通公約である「2%」にぜんぜん足りない。
 そこで2022年度予算は、まず600億ドル弱にまで増やす。ただしそれでもなお公約水準には達していない。ドイツのGDPの2%ということは、国防費は720億ドルにせねばならんのである。


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