次は住民のペットの犬猫を人質として連れ去り、退却途中で煮て食うようになるだろう。

 ウクライナ国防省の国防情報部発表。
  Novyi Bykiv村の住民の証言。
 露軍は占領した町村の住民の子どもを攫い、トラックに押し込み、それを「人間の盾」として移動しつつあり。

 さすれば住民は、ウクライナ軍に対して「あのトラックを砲撃しろ」とは連絡ができなくなる。

 同様の鬼畜外道行為は Sumy, Kyiv, Chernihiv, Zaporizhzhia 地区からも報告されている、と。

 ※「いいかこの猫の命が惜しくば、俺たちのコンボイの位置を通報するんじゃねえぞ!」と、トラック荷台にてナイフとフォークを擬す露兵の姿が見えるのである。ネクストレベルとして……。

 ウクライナ内務省発表。これまでに、不発弾を1万発、回収して処分していると。

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 indomilitary の2022-4-3記事「Rtut-BM 1L262E Multifunctional Ground Jamming Station, Deployed by Russia in the Battle of Ukraine」。
    地上軍を敵の誘導弾から守る、ロシア軍のジャミング専用の電子戦車両「1L262E (Rtut-BM)」が、破壊された状態だが、ウクライナ軍に手に落ちた。

 その写真がツイッターに4月3日にUpされた。

 この器材は、敵の前進観測将校と、後方の砲兵もしくはCASとの間の通信を妨害するほか、衛星ナビ電波で誘導されるロケット弾を狂わせたり、砲弾のVT信管を狂わせたりするという。

 ※こういうものが露軍にはあるので、米軍も、ウクライナに援助するHIMARSや120ミリ迫撃砲弾には、レーザー・セミアクティヴ・ホーミング方式の特製品をあてがうのが合理的なのだ。

 ロソボロネクスポルト社の宣伝によれば、IEDを起爆させる無線電波も、この装置で混信させてしまう。

 しかし正確には、この器材は、飛んでくる砲弾の「電波信管」を狂わせる機能に主眼がある。

 今日の野砲は、敵軍に与える毀害力を最大化するために、地表数mから十数mの高度でHEを爆発させ破片を広く飛ばす曳火射撃をVT信管によって精密に実現するが、「1L262E」の攪乱電波は、その電波信管を過早に作動させたり、ぎゃくに、着発モードに切り替えさせたりしてしまうのである。したがって敵の砲弾の破片効果は、著減してしまう。

 この機材で守ろうとするのは、筆頭は、自軍のコマンドポスト(指揮所)だ。その次が、対砲兵戦のターゲットになる味方の放列。その次が段列の弾薬集積地。その次が渡河点のような交通要所。

 この機材は数ミリセコンドのスキャンによって、飛来する敵の砲弾のVT信管が発している電波の周波数を察知する。そして、自動的に、それに似せた電波を放出する。

 また、宣伝によれば、敵のVHF通信も妨害できる。それが周波数ホッピング方式であったとしても。
 対応周波数は80メガヘルツから、900メガヘルツ。
 1両による妨害カバー面積は50ヘクタール。

 機材は、装甲車であるMTLBUのシャシに搭載されている。
 ジャンミングの電波は、連続で、6分間、放出する仕様だという。

 ※今次戦役の教訓として、すでに海外の兵器ベンチャーは、次のようなシステムの設計にとりかかっているだろうと、私は確信する。無地または化粧地である壁面や路面、さらには生地である地表面上に、実寸大のAFVや轍痕を、リアルに、擬似立体的に描いてしまう、小型車載のマルチカラースプレー器材だ。3Dプリンターで、セメントの壁を盛って行く大型機材があるが、あれの簡易版だ。UAVから俯瞰したときに、そこに幕舎や車両が所在するように見えてしまう、一種のトリックアートを、特殊塗料で描くのだ。これが敵の砲弾をほとんど吸引してくれるだろう。たとえば、コマンドポストを森林中の地面に巧みに描いておけば、サーモバリックの多連装はぜんぶそこに落ちるだろう。

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 Tyler Durden 記者による2022-4-2記事「Gazprom Halts Gas Shipments To Europe Via Critical Pipeline
Tyler Durden’s Photo」。
  4月2日、ガスプロムは、「ヤマル-欧州」パイプライン〔ロシア→ベラルーシ→ポーランド→ドイツと流れる〕を遮断した。より正確には、パイプラインのガスの流れが、反転したのである。

 英国のシェルに対するロシアからのガスの供給も、停まったという。

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 2022-4-3記事「Huge explosion rips though nightclub in Azerbaijan capital Baku, killing at least one」。
   アゼルバイジャンの首都バクーで爆弾テロ? 日曜日のナイトクラブが吹っ飛んだ。

 負傷者多数だが死亡確認はまだ1名という。

 病院にかつぎこまれた負傷者のほとんどが「火傷」であるので、「ガス漏れ」説が有力というが、当局が捜査中。

 ※雑報によると、ルハンスクで露軍AHのテイルブームを切断して撃墜したSAMは、英国供与のスターストリークだったと。

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 Jessica Steinberg 記者による2022-4-2記事「Israel scrambles for solutions as Ukraine war chokes off egg, wheat imports」。
   「過ぎ越し」の祝祭日を控えたイスラエルでは、卵と小麦を入手できないピンチ。ウクライナ情勢のために。

 イスラエル国民は、平均して、年に240個の鶏卵を消費する。「過ぎ越し」の期間中は、食物禁忌が増え、それにひっかからない卵の消費量が跳ね上がる。

 イスラエルは年に1億個の鶏卵を輸入している。そのうち30%は、ウクライナ産だった。
 農業省は急遽、ポーランドとブルガリアからの鶏卵輸入を増やすべく、奔走中。

 イスラエルでは2021-11に北部で鳥インフルエンザの流行があり、このときの処分も響いている。

 鶏卵はスペインやイタリアからも輸入できるが、すでに値段は高騰。おそらく例年並の消費は不可能だ。

 穀物市場も不安定化している。
 ウクライナは、世界の第六番目の小麦およびメスリン(小麦とライ麦の混合飼料?)の輸出国であった。世界シェアでは10%だった。
 大麦とヒマワリ種に関しては、世界一の輸出国なのだ。

 その農場と流通インフラが露軍によって破壊され、輸出港のマリウポリは当分使えそうにもなくなっている。

 イスラエルの穀物の輸入先は、伝統的に、ロシアとウクライナだった。過去40年以上、その2国に、6~7割を、依存してきたのである。

 ハンガリーとモルドヴァは、小麦の輸出規制を始めた。
 米国産とカナダ産は、割高である。

 ルーマニア産が頼みになっているが、それも、さすがに安くはなくなっている。

 エストニアからも少しは買えそうだという。※エストニアでは小麦の作付けが可能なのか!

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 Akhil Kadidal 記者による2022-4-1記事「Australia scraps MQ-9B SkyGuardian project」。
   豪州は武装型のRQ-9Bを12機から16機、調達する計画だったのだが、それは止めたという。

  ※日本が安く買い叩くチャンスじゃないか?