米国は「誘導できる」155ミリ砲弾を供与したいのではないか。

 雑報。
 米軍はスロヴァキアにペトリオット部隊を配備する。そしてスロヴァキアは、8×8シャシに155ミリ加農を搭載した自走砲を16両、ウクライナに供与〔売却?〕してもいい、と言う。レンジは33km。

 ドイツも装軌式の155ミリ自走砲を100両、ウクライナに売ってもいいと言い出している。

 ※露軍が道路(一次元)しか支配していないのであれば、15榴による砲撃は、無誘導であっても、コスパがいい。非秘話の無線交信の傍受解析(その露語会話はAIで自動翻訳できるまでになっている)で、露兵が恐れているのは、路上で砲撃されることだと掴んでいるとも思われる。宇軍が155ミリ規格のSPを持てば、米国はすぐに「エクスカリバー」砲弾を供与できる。しかし終末誘導しなくとも、UAVとの連携で、おそるべき効率を発揮できるはずだ。

 ボリス・ジョンソンは対艦ミサイルの供与も約束した。

 ※やはり英SASがゼレンスキーを護衛しているという噂は本当なのだろう。さもなくばあのような電撃訪問はできるもんじゃない。

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 Minnie Chan 記者による2022-4-9記事「PLA could learn from Ukraine war and use paramilitary in Taiwan, article says」。
   中共軍は学んだはずだ。野戦と、市街戦と、どちらにも最適化した軍隊はありえない。このふたつは最初から分けて、それぞれ専門の部隊にやらせるのが合理的だと。

 都合のよいことに、中共には武警(PAP)がある。市街戦は、武警にやらせればいい。

 台湾人は「228事件」を記憶している。蒋介石が台湾に逃亡してくる2年前、1947-2-28に、国民党軍の狼藉に反発した住民の蜂起があり、2万8000人以上が殺された。

 ※古代バビロニア軍は、野戦軍とは別建てで、占領治安維持部隊を編成していた。ここから逆に導き出せること。侵略をうけてたつ「郷土防衛部隊」にも、複数のタイプが準備されていなければなるまい。占領されてしまった地区内でのレジスタンス組織と、そうでないエリアでの遊撃ユニット。前者はさらに、アーバンとルーラルでキャラクターを分ける必要が絶対にあるのだ。

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 AFPの2022-4-7記事「Ultra thin lenses coming soon to cellphones, drones and eyeglasses」。
   人の毛髪の千分の一の厚みしかない超軽量の平面レンズが実用化しそうだという。
 これは、光学偵察衛星や、偵察用無人機、望遠鏡、双眼鏡、スマホのカメラ、VRヘッドセット、そして日常的な眼鏡に、重量革命をもたらす可能性がある。

 エルサレムのヘブライ大学のナノ研究センターの成果。

 旧来の光学レンズは、倍率を上げようとすれば、曲面がそれだけキツくなる。また、レンズ直径を増そうとすれば、それにつれてレンズの厚みも増してしまう。

 新レンズは、平面状なのに、任意の倍率にこしらえられる。ただ、倍率可変式ではない。用途に応じてカスタム製造される。

 この、平面状のナノ厚レンズは、シリコンウェハースと同じ製法で製造される。量産化されれは、単価は箆棒に安くなる。

 ※これって、フェイズドアレイレーダーの、光学応用?

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 Mitchell G. Klingenberg 記者による2022-3-31記事「William Tecumseh Sherman knew the enduring cruelty of war」。
    北軍のシャーマン将軍が1864-9に南部アトランタ市を占領したとき、住民のエバキュエートを保証し、その援助もしている。

 アトランタの住民を追い立てた後で、シャーマン軍は、海岸のサヴァナ市へ向かって行軍し、そこに新基地を設けた。

 南部の民間人を、南軍の野営地に追いやるというのがシャーマン軍の方針だった。

 かたわら、半飢餓状態で北軍の捕虜になった大量の南軍兵士たちには、給養をしてやっていた。