嘘・ハッタリ・宣伝を重ねて《戦わずして威張る》政治術の末路が、今のロシア。そして、明日の儒教圏である。

 クラウゼヴィッツが言った「現金決済」の期限が至るや、それまでの小切手の信用が無いことが分かった。公示されていた帳簿も、すべて改竄された出鱈目だったのだ。

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 Tyler Durden 記者による2022-4-16記事「Russian Long-Range Bombers Strike Ukraine For 1st Time In War」。
   金曜日、ウクライナ国防相発表。ロシアの「ツポレフ22M3」長距離重爆が、マリウポリに重力落下爆弾を投下。
 2-24いらい、この機体〔バックファイアー〕が空爆に投入されたのは初めてである。

 巡航ミサイル発射母機である「ツポレフ95/160」のほうは、開戦時からミサイル空襲を続けている。4-14にも露領のクラスノダール基地から飛び立って複数の巡航ミサイルを発射した。

 ※『モスクワ』喪失の心理的な穴埋めとして爆撃を強化しているという見かたがある一方、地対地ミサイルや巡航ミサイルが弾切れに近づきつつあるので、重力投下爆弾を使うしかないという切羽詰った台所事情もあるのかもしれない。もしそうだとすると、PGMが涸渇した段階で、核戦争に移行するのかもしれない。

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 『Norway Today』紙の2022-4-14記事「Sweden reports highest inflation in over 30 years」。
    3月までの1年間の、スウェーデンのインフレ率は、6%であった。これは、過去30年間で最も高い。 2月から3月までの1ヶ月だと、物価上昇率は1.7%であった。

 なおフィンランドの3月までのインフレは、年率ば5.8%だった。

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 2022-4-14記事「Williams’ Natural Gas Pipeline Ruptures in Alabama」。
   火曜日、アラバマ州マレンゴ郡で、天然ガスのパイプラインが破裂した。
 より正確には、コンプレッサー施設において、破裂漏出事故が起きた。

 施設従業員が、ただちに設備を緊急シャットダウンしている。

 怪我人無し。最終消費者にも何の影響もないはずである。火災は発生していない。この事故は燃焼を伴う爆発ではない。

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 Will Owen 記者による2022-4-6記事「Is coal ‘better for the climate’ than LNG? 」。
   最新の、レッキとした学術論文によれば、石炭を燃やしたときに出る二酸化炭素のうち46%しか、大気中には放散しない。したがって石炭は、地球温暖化の最凶犯人にはなり得ない。

 この論文は主張する。人為によって生成される二酸化炭素の量を取りざたするのを止め、実際に大気中へ放散される二酸化炭素の量を計算して議論を仕切りなおすべきであると。

 この論文は、メタンの由来についても究明している。
 メタンの40%は、自然天然に由来する。人間が何もしなくても出てきてしまうものである。
 人間が「排出」していると言えるメタンは全体の60%未満である。そしてその人為の最大部分を「農業」が占めている。メタンを出したくなければ農業をやめろということ。

 天然ガスや石炭を燃やすことによって出るメタンは、全メタンの20%未満である。

 この論文の、最も驚くべき新発見。

 バリューチェーン(価値連鎖)に注目して、天然ガスと石炭(ただし露天掘り炭鉱のものに限る)を比較すると、天然ガスの方が15%近く、余計に、二酸化炭素を大気中に出すのである。
 だからグリーン論者は、天然ガス信奉を捨てよ!

 ※露天掘り炭鉱といえば、日本の近くでは豪州しかない。大いに輸入するがよろしかろう。