露軍は占領したマリウポリ市で焚書を始めた。ウクライナ語の歴史書はすべて焼却中。

 雑報によると、いよいよNY市警が「ラップ・テクノロジーズ」社製の「ボララップ」(BolaWrap)を採用するという。

 数年前から、専ら各地の警察だけに納品されていた、ノン・リーサルな新兵器だ。一般人は、買えない。

 トランプカードの1箱よりもやや大きいサイズ。これを警察官のベルトにさしておく。他の装備の邪魔にはならない。

 米国では、精神病者が公共の場で暴れているとき、旧来ならテーザーか警棒を使うしかなかったが、どちらも、病人を傷つけることになるので、警察側にはジレンマがあった。

 ボララップは、長さ7.5フィートの、凧糸ほどの太さのケヴラー製の「捕縄」を「.38スペシャル」のブランクのガス圧によって発射し、制圧対象者の両足に一瞬で巻き付けることによって、とりあえずその場から動けなくすることができる。どんな巨漢でも関係ない。

 距離10フィートから25フィートまでが、有効射程。3m以上も離れたところから使えるわけだ。

 もし相手が地面に転んでいなければ、6秒以内に再装填して、こんどは上半身に「ケヴラー捕縄」を巻き付けることも、理論上は可能だと宣伝されている。

 発射前に、横一列に数個並んだ、照準用のLEDビームで対象者の身体を照射する。そのドット列が並んだところの上に正確に「ケヴラー捕縄」がまきつく。だからたとえば、容疑者が両腕を下げているときに、その上半身をいましめるのに、都合がよい。

 ケヴラー紐が飛び出すスピードは、秒速513フィートである。
 拳銃の空砲薬莢の音が出るので、相手も周囲の通行人も、拳銃が発射されたと錯覚する。よって威嚇効果もある。

 値段は1個1000ドル。高額なので、全米への普及の速度も緩慢なのだろう。

 あと、メーカーは無害性を強調しているが、紐が巻き付いて固定される仕組みがよくわからない。紐端末などに「鉤」構造が使われてはいないのか? そうだとすると、その「鉤」が人体に刺さる可能性はあることになるだろう。メーカーはそのへんをCMでハッキリさせていないように見える。

 次。
 雑報によると、イランで大規模な食糧暴動が発生中。同国の食糧はウクライナとロシアから多く輸入されている。それが戦争で入らなくなり、穀物価格が騰貴している。