「猿痘」がこんどはマサチューセッツ州に上陸か。

 SOFREP の2022-5-19記事「Ukrainian Intelligence Reveals Massive Losses of Russian 1st Tank Army」。
    5月17日にウクライナ国防省情報部が発表。ロシア第1戦車軍の公式文書を入手。侵攻作戦での大損害が赤裸々に報告されていると。

 それによると3月15日までに損失409名。

 第2自動車化歩兵師団隷下の第1戦車連隊は、緒戦の2週間で45両の「T-72B3M」を失った。すなわちほぼ半減。

 第4戦車師団の第12戦車連隊は、18両の「T-80U」を失った。
 第13戦車連隊は、47両の「T-80UE」を失った。
 第423自動車化歩兵連隊は、6両の「T-80BV」を失った。
 第27自動車化歩兵旅団は、9両の「T-90A」を失った。

 これら戦車の喪失数にくらべて、戦車乗員の喪失人数は少ない。このことは、燃料が切れて動かなくなった戦車を乗員がサッサと見捨てて逃げたか、夜間、戦車の外で寝ているときに戦車を破壊されたケースがあることを示唆するだろう。

 ウクライナ政府の発表とは独立に、オリックスが統計値を集計している〔略す〕。

 ちなみにこの「第1戦車軍」はWWII中にドイツの第1パンツァー師団を壊滅させている。その麾下には「タマンスカヤ歩兵師団」、「第4親衛戦車師団=カンテミロフスカヤ師団」などが所属している。

 3月28日までの既報によれば、第4親衛戦車師団は、国境からわずか15マイルの地点で、ウクライナ軍の第93機械化旅団によって、殲滅された。

 重要な事実。この「第4親衛戦車師団」は、露軍の中でもいちばん練度が高く、その人員の8割は、常時即応のコンディションにあると宣伝されていたのである。その師団があっけなく全滅した。

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 David Roza 記者による2022-5-18記事「Do beards actually break the seal of gas masks?」。
   あごひげは、防毒面の気密性を損なうのだろうか?
 長年、米軍は、そのように新兵に教えてきた。
 しかし空軍の軍医が科学的に確認したところ、今日ではそれは根拠の無い都市伝説であることが判った。

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 『DW』による記事「Azovstal eyewitness recounts her evacuation from Mariupol steel plant」。
    アゾフスタリ製鉄所地下壕から国連・赤十字によって救出された一住民(♀)へのインタビュー。
 この地下壕は1960年代に建設されたものだった。
 さいしょは、罐詰や飲料水のストックがあったが、じきに足りなくなった。

 外から新しくやってくる人は、手持ちの食糧を、毛布の中で隠して食わなくてはいけなかった。

 さいしょは外で煮炊きをしていたが、それはじきに不可能になった。

 インシュリンなどの注射が必要な人がいたが、そうした医薬品は無かった。

 救出された人は、行く先を選ぶことができた。そのとき何が起きたかは、話したくない。

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 The Maritime Executive の2022-5-17記事「Ukraine Asks Turkey to Ban Stolen Grain Cargoes From the Bosporus」。
   トルコ駐在のウクライナ大使は、トルコ政府に対して、ウクライナ領内で盗まれた穀物を積んだ船舶がボスポラス海峡から抜け出ないように、阻止して欲しいと注文した。
 これら穀物は陸路でクリミアまで運搬されて、そこから船積みされていると。

 すでにその疑いのある2万7000トンのばら積み貨物船(ロシア船籍)が、シリアのラタキア港に入港している。
 この穀物はシリアで「ロンダリング」されて、さらに周辺市場で売り捌かれるという流れだ。

 げんざい、2隻目の貨物船がセバストポリを出港してボスポラスに近づいている。
 シリア国旗を掲げた、1万9000トンのバラ積み船だ。

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 The Maritime Executive の2022-5-15記事「Despite Ukrainian Claims, Russian Navy Support Ship Appears Unharmed」。
   ウクライナがミサイルを当てて炎上したという話があったロシアの補給艦『Vsevolod Bobrov』はセバストポリ港に戻った。見たところ損害はないようである。両舷とも汚れていない。