ユーチューブ劇場、第二回の動画は https://www.youtube.com/watch?v=T2RBo-2ePdI だよん。

 Agnija Lazdina 記者による2022-6-12記事「Temporary wood pellet shortage as residents rush to prepare for winter」。
   ラトビアでは人々がウッドペレットの備蓄をいつものように始めているが、今年は価格が2倍になっており、一冬分を購えないという家庭が多い。ちなみに例年だとトンあたり150ユーロ(1パック1トンで小売りされる)。

 ある家庭は秋から春まで、この木質ペレットを9パック燃やすのだが、今年は買い手が増えているらしく、カネはあるのにモノが足りず、その数量を調達できないでいる。

 ラトビアは、ウッドペレットの生産量では世界屈指であるが、国内のウッドペレット消費量はそれほど巨大ではない。だから秋までにはこの需給はマッチするであろう。

 しかし、毎年、夏のおわりまでにはペレットのストックを了えるのがならいの国民にとり、現況は不安でならぬ。

 1年前はトンあたり100ユーロ(税抜き)だったが、もはやその値段は夢物語。

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 Yusuf Cetiner 記者による2022-6-10記事「Turkey Showcases The New Kargi Kamikaze Drone For The First Time」。
   トルコの Lentatek 社が2015から開発してきたというロイタリングミュニション。
 みたところ「ハーピィ」のコンセプトを頂戴したんじゃないかと思う。※と思ったら記事の後半に、そのように指摘してある。

 エンジンは、TAI(トルコ航空宇宙工業)の子会社のTEIが開発した「PG50」である。

 センサーは、敵のレーダー波を探知して、そこに向かって突っ込み、自爆する。SEAD任務機である。
 射ち放し式の運用ができる。突入まで面倒を見ないわけ。

 機体はキャニスターに入っている。ピックアップトラックの荷台から、射出が可能。

 滞空6時間可能。衛星通信システムでデータリンクもできるという。

 今年の末頃には、量産に移行したいそうだ。

 ※図らずも今次ウクライナ戦争は、先のナゴルノカラバフ紛争で如何に「ハーピィ」の存在意義が大きかったかを示した。宇軍にイスラエルが「ハーピィ」「ハロプ」「オービターK」を売らない立場を貫いているために、他の無人機(TB2を含む)も活躍できないのだ。しかしトルコは2015年に「こいつが是非必要だ。わが国内で独自開発せねば」と気付いたのだから偉い。引き比べて日本は……。

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 ストラテジーペイジの2022-6-12記事。
   スペースX社は、スターリンク衛星の第二世代「gen2」を開発した。衛星自重が5倍になったため、SLVもそれだけ大型ロケットにしなくてはならぬ。

 能力的には「gen1」の10倍以上になる。「gen1」の設計寿命(高度維持用の燃料が尽きる)である7年が来る前にぜんぶ更新したい。

 ※雑報によると露軍の某部隊は先週、DJIの「Mavic2Air」と「Mavic3」をそれぞれ2機ずつ喪失した。原因はウクライナ軍のECMだという。
 このうち砲兵観測以外の多目的に使われているのは「Mavic3」である。


「働かなくとも食べられる社会」を求めて 第二回 スクリプト/兵頭二十八