ウクライナの「モトル・シツ」社は、中共の「J-15」艦上戦闘機用の軍用ジェットエンジン「AI-222」の輸出を継続している。6月だけでも、6基の実績。

 雑報による。「J-15」は中共の空母搭載機のもっかの主力。ロシアが「スホイ33」を売ってくれなかったので、ウクライナから原型機の「T-10K-3」を1機手に入れて、リバースエンジニアリングした。それ以来の腐れ縁が、まだ続いているようだ。

 とうぜん日本政府は、文句をウクライナに付けるよね? 「どういうつもりなんだ?」と。

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 Defense Express の2022-7-1記事「Became Known How Many M270 MLRS Norway Will Transfer To Ukraine」。
    ノルウェー国防相の声明。同国は、まず3両の「M270 MLRS」をウクライナへ供与する。輸送には英国が協力する。

 この3両はノルウェー軍ですでに退役したものなので、ノルウェーの国防には何の悪影響もない。

 旧装備状態であるため、供与の前にアップデートが必要である。それを英国にて工事したのち、ウクライナへ。

 ノルウェーは別にすでに22両の「M109」SPを供与中である。その砲弾×5000発もウクライナに贈ったが、追加でさらにもう5000発、発送する。

 ※蛇島の露軍は、数日間にわたる155ミリ長距離砲(たった1門)の砲撃を受けて、苦労して揚陸した「パンツィール-S1」を破壊されてしまったために、島の保持を諦めた模様。露助は悔しまぎれにオデッサの民間アパートを巡航ミサイルで破壊。ガキかよ。

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 Defense Express の 2022-7-1記事「Dozens of Fighter Jets Covered the Escape of Russian Troops From Snake Island」。
   露軍は、蛇島からの転進作戦にあたり、ドネツから戦闘攻撃機×20機が発進してエアカバーした。そのさい3機の「A-50U」AWACSがクリミア上空でレーダー監視した。

 撤収に使われたのは『ラプトル』型のボート×2隻、タグボート×2隻、9機のヘリ(ミル8およびカモフ27)であった。

 ※2014からのチップ飢饉で製造がとっくに止まっているAWACSを3機も飛ばせられる状態で保存していたとは偉い。機能していたのかどうかは分からないが。

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 Naval News の 2022-6-30記事「Portuguese Navy Unveils New Drone Mothership Project」。
   ポルトガル海軍が、無人機母艦を新造する。その計画案がイラスト付きで公表された。

 ※バイラクタルTB2が陸上ではどうしても敵SAMからの奇襲を回避できないとわかって4月にオデッサに集中され、黒海ではまだ1機しか艦載SAMにはやられていないようだ(噂による)。陸地と違い、海上では、敵はSAMの居場所を秘匿できない。こっちはESMで、遠くからほぼ完全に特定艦のレーダーの有無を把握し、そのあとは民間衛星でプラットフォームの動静を追えるから(特に黒海では)。既知の脅威プラットフォームを避けて遠巻きに飛べばTB2は撃墜されないのだ。つまりTB2以上の大きさの非ステルスUAVは、今後、陸上よりもむしろ海上を飛行させることで、多彩な活躍ができると信じられる。「グレイイーグル」もドンバス付近の陸上で飛ばしたら最後、バタバタとSAMの餌食になるだけだろう。米国にはまだその「学習」ができていない。敵SAMよりも高額にならないサイズのUAVを、無人機母艦からスウォームで放てば、おそらく敵空母は三舎を避けるしかない。トルコとポルトガルの実験に注目だ!

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 2022-6-30記事「GeoLaB: Future with geothermal energy」。
   ドイツの3つの研究機関が自国の森林地帯での地熱開発のための調査に入る。
 地熱は昼夜も晴雨も関係がないのでエネルギーのベースロードとして適当なのである。

 ドイツは地熱で発電しようというのではなく、暖房用の天然ガスの「三分の一」を代置したい。
 ライン川上流域は「地下水攻」すると人工地震が生じ得るので不適。結晶質の岩盤があるところを探す。

 調査は岩盤に水平にボーリングをぶっ刺す。これで断層を避けられる。