舗装道路をすばやく爆破して「空挺堡」と「橋頭堡」の連絡をさせないようにする方法。

 「渦状に丸めたソーセージ」のような姿の爆薬を、破壊予定現場の道路まで人力で押し転がして行き、バルブを開けると、小型ボンベから助燃ガスが供給されて、ぴろぴろ笛のようにソーセージ袋が延びて、リニアな姿となる。その直線棒により、道路幅をカバーする如く、両端末を固定する。爆破係は、有線リモコンかタイマーで点火起爆する。
 この方式にすると、ガスが無駄に拡がらないので、必要最低量の容積・重さで道路舗装を横断的に破壊できるはず。もっと本格的に爆破したいときは、1発目でそうやって剥がした舗装部分の中央に、さらに発破穴を人力で掘ったらいいだけ。

 以上は台湾防衛用の工兵器材である。

 混合ガス状爆薬と「延びる棒状の気嚢」の組み合わせは、固定翼無人機から投下できる軽量物によって鉄道線路を寸断したいという未解決課題の、解決法になるかもしれない。
 こちらはウクライナ軍が露軍後方の鉄道線を麻痺させるために必要なデバイス。

 次。
 本日のSNSにまたすごいのが出た。
 ウクライナ兵が、DJIの「Matrice 300 RTK」に、82ミリ迫撃砲弾の尾部に追加の空力フィンをとりつけた投下爆弾を吊るして離陸させているシーンだ。

 メーカーサイトを見ると、この工業級クォッドコプターは、最大2.7kgのペイロードで最長55分飛べる(両立しない可能性もあり)。最大離陸重量9kg。

 ディーラーサイトを見ると、本体+カメラ(サーマルもレーザー測遠機もついている)の値段はざっと100万円。電池がニコイチで7万円、充電器が1200ドルというところ。

 問題がある。82ミリ迫撃砲弾は3.1kgあるのだ。ペイロード能力を400グラム超過しているわけだ。その分何かを軽くしなくてはならない。機能を絞った軽いカメラにすればいいのか? しかし最低でもサーマルのズームがないと使いものにならぬはずだ。

 あるいは迫撃砲弾の尾部を切除してプラスチックのフィンに変える方法もあると思うが、ビデオに映っている弾薬はそこまで手間をかけてない感じ。それだと機器が過熱しちまうのではないか?

 マルチコプターと対戦車弾の組み合わせは、今、全地球的に一斉進化しているさいちゅうだと思われる。

 側面からでもT-72を破壊できると証明されているカールグスタフの弾丸は3.2kgから4kgだろう。これを真上から落とすのに特化させ最適化させた機体、すなわち本体とカメラで「Matrice 300 RTK」よりちょっと軽くした機体は、慣れたベンチャー企業ならすぐ作れるはずだ。それで、カールグスタフの本体よりも安くて軽い、遠距離必中の対戦車システムができあがっちまう。すでに対戦車戦の革命が起きている。

 ※昨日から、ギリシャのSNSには、安倍元総理射殺犯が、チェ・ゲバラの真似を気取っている複数の記念写真が掲示されているそうなのだが、本当に本人か? 他人の空似、というかフェイクだよな?