ロシアはイラン領を経由して輸出品をインドに売りたい。

 サンクトペテルスブルグはもう輸出港としては駄目なので、そこの滞貨を水路でカスピ海北岸のアストラハンまで運ぶ。そこから船でカスピ海を縦断し、南岸のイラン領のバンダレアンザリー港へ陸揚げ。そこからは鉄道でイラン領を南下。ホルムズ海峡に面したペルシャ湾のバンダレアッバース港まで。ふたたびそこから外航貨物船に積み替え、インド最大のコンテナ港である「ナヴァ・シェバ」(ムンバイ沖の2つの小島)まで商品を届ける。
 これだとコーカサスに鉄道を整備する必要などなくなる。

 雑報によると、セバストポリ軍港の露艦艇が続々と、もっと東のノヴォロシスク軍港へ引っ越している。これは米国からATACMSが供与された場合、セヴァストーポリは使えなくなるからだという。
 ※早くケルチ大橋の鉄道線を吹っ飛ばさないとね。

 雑報によると、露軍は浅い川の底に、土管(鉄管?)をすだれ状に敷き並べ、その上にブルドーザーで覆土して、簡易な橋をこしらえている。水流は土管の中を通り抜けるので、橋が流されにくい。

 雑報によると、ウクライナのR-18用の手製投下爆弾が、米式の40ミリ擲弾のHEATタイプを弾頭に用いるようになったというのだが、そのカップの形状から思い出すのは、クラスター禁止の流れによって米軍でも使えなくなっているはずの、70ミリのAH用の空対地ロケット弾の中にぎっしりと入っている「子弾」。あれを再利用させているのではあるまいか?

 次。
 Kamil Galeev 記者による2022-7-18記事。
    ダゲスタンで叛乱など起きない。それを期待している人は多いだろうが。

 いま、ギムリー地区などは、チェックポイントで結界され、装甲車が365日、夜昼無くそこで人民の出入りを見張っている。余所者が入ろうとしてもダメ。書類を調べられて拒絶される。

 そうした警備兵はタタールスタンから連れて来られているようだ。

 次。
 2022-7-18記事「Russian-gauge railway track allows Kaliningrad transit via Lithuania, but dismantling not considered」。
    カリニングラードとはポーランドも国境を接しているが、ロシアとポーランドで鉄道軌条の幅が違うので、ロシアの列車はリトアニアを通ってカリニングラードまで荷物を届けるしかない。

 リトアニアにも少数の1435ミリ幅線路はあるのだが、多くはソ連と同じ1520ミリ幅。この軌条ゲージはロシア以外ではもうベラルーシぐらいにしか残っていない。

 いま建設中の「バルチック鉄道」は、欧州標準軌で、ワルシャワとヘルシンキを結ぶ新線だ。

 リトアニア政府はしかし、ロシア標準軌条の線路を撤去してしまうつもりはない。

 欧州とロシアの間の条約というものがあるので、勝手にパイプラインを閉じたりレールを外してしまうことはできないのだ。

 次。
 Defense Express の2022-7-17記事「Quantix Recon UAS Already Used by Ukrainian Troops (Video)」。
   AeroVironment 社の偵察専用無人機である「Quantix Recon」がウクライナに持ち込まれていることが、テレグラムに投稿されたビデオで判明した。

 4月19日の会社発表で、アエロヴァイロンメント社は、このドローンを100機以上、無料でウクライナ軍の郷土防衛軍(予備役動員部隊)にプレゼントし、操縦の稽古もつけてやろう、と言っていた。

 この「クァンティクス」は、前から見ると翼が「I」字状になっている全翼機。この翼と、胴体尾端の2本のアンテナ(兼つっかい棒)によって、地面に垂直に立つ。

 翼端の前縁には、牽引式のプロペラローター軸が4軸。
 これによって、離着陸はクォッドコプターと同じソフトウェアで制御できる。

 離陸したらすぐに機体を横に寝かせると、主翼の揚力を活かせる水平飛行に遷移する。

 滞空45分。
 フルカラービデオカメラと、マルチスペクトラムビデオカメラが、胴体の下向きに埋め込まれている。森林など植生の樹冠を透かして、地上の敵軍の装甲車を熱検知するのを得意とする。

 操縦は、スマホとタブレットの中間サイズのデバイスによる。

 次。
 2022-7-15記事「Russian invasion of Ukraine is visible on berry farms」。
   フィンランドのイチゴ栽培農家は毎年、この時期にウクライナからの季節労働力を大量に接受するのだが、ことしはまったく人手が足りない。

 ことしは、出稼ぎ許可証は4456人分、発給されている。うち4242人がウクライナ籍である。

 昨年の春夏シーズンは、1万3870人に発給されていた。うち13287人はウクライナ人だった。

 ※将来、また戦争難民を受け入れる場合の「基準」を決めておこうではないか。今次戦争でじつに良い経験データを得たろう。まず「幼児と後期高齢老人」の組み合わせを優先するべきだろう。だいたい65歳以下、18歳以上の男女は「民兵」となって祖国防衛するのが筋なのであるから、そういう連中は「列の最後」に並んでもらうのが健全である。日本政府としては「受け入れない」とは言えないので、あくまで優先順位によってふるいにかけるのが合理的となるのだ。「ペットも一緒に」とか言って来るふざけた者達も、「列の最後」に並び直してもらって、結果として日本行きは諦めてもらう。非人間の畜類の入国事務のために、生きるか死ぬかの境にあって真に救済が必要である人たちへの援助のリソースがリーチできなくされてしまうような事態。これは人道国家として絶対に許認してはならない不道徳にほからならないからである。

 ※BOOTH の最新コンテンツ、『鳥獣から人間を保護する法律が必要だ――「害獣退治庁(仮)」の組織および装備を提言する』は、440円で絶賛公開中! → https://inaina0402.booth.pm/items/4007787
 日々、凶獣悪鳥の脅威にさらされている、すべての日本国民に贈る!


BOOTH
鳥獣から人間を保護する法律が必要だ──「害獣退治庁(仮)」の組織および装備を提言する