最新の ★《続・読書余論》は、清水隆雄著『アメリカン・ソルジャー ――米国社会と兵役制度史』・ほか です。

 《note》 https://note.com/187326mg/  を ごらんください。

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 Ragip Soylu 記者による2022-7-26記事「Putin ‘proposed to have a Turkish drone factory built in Russia’」。
   トルコのバイカル社は、UAE内にTB2の製造工場を建設することになった。
 他方、ロシアもバイカル社を誘致しているという話が火曜日に洩れてきた。

 月曜日のテヘランにてプーチンが直接エルドアンにもちかけてきたのだという。

 バイカル社では、UAE工場の報道を否定している。
 しかしこの話は間違いなく進んでいる。

 バイカルの社長のハルーク・バイラクターシュは、われわれはロシアへはドローンを売らない、と、先週に語っている。
 なにしろ同社は航空技術に関してウクライナ企業との結びつきが濃厚なのだ。

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 Defense Express の2022-7-26記事「How HIMARS Affected the Intensity of russia’s Shelling And Ukraine’s Servicemen Losses」。
    ハイマースは1ヵ月のうちに50箇所の露軍の弾薬デポ等を爆砕した。
 その効果は著しく、イジウム地区では露軍の砲撃頻度が「十分の一」に細っている。

 露軍はあきらかに弾薬デポをはるか後方に退げるようになった。そこからトラックで放列まで運ぶしかないので、発射できる弾薬の量がとても細々としてきたのである。

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 ストラテジーペイジの2022-7-26記事。
    まったく報道されていないが、旧東欧諸国は、多種の旧ソ連規格の兵器と弾薬を、大量に、ウクライナに届けている。そこには、ヘリコプター、AFV、多連装ロケット砲、砲弾が含まれている。

 これはもちろん、供給国が大っぴらにしたくないからである。またその方がウクライナにとっても都合が好い。

 チェコ共和国は、「ミル35/24V」や、もっと古い「ミル8/17」を引き渡している。これらは米軍の「HU-1」に対抗しようとしてソ連が開発したシリーズだ。

 チェコ軍は、「ミル8」部隊を、8機のヒューイおよび4機のAH-1Zで更新しつつある。だから古い装備は要らないので、お払い箱ついでにウクライナにくれてやる。

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 雑報によると、カザフが中共に接近しつつあり。対露シフトを固めようとしている。
 また、エストニアは、ロシア国籍とベラルシア国籍の者には領内での銃所持許可を出さないことにした。

 ※敵軍後方の鉄道網を経空的に妨害する方法だが、フィンランド製の「マーク87」対戦車地雷のような、磁気センサーと自己鍛造弾を組み合わせた比較的シンプルな直上攻撃地雷を、夜間にUAVから線路内に「じか置き」するのが最適解かもしれない。内燃機関搭載の固定翼中型無人機によって、まず、敵地に数百km侵入する。線路上空にて、業務用クラスのマルチコプターを放出してUターン。そのマルチコプターは、地雷を線路内に設置し、残った電池で味方の回収点まで自力で飛び戻る。この流儀ならば、成功するだろう。もちろん運搬用の中型無人機をSAMから守るため、デコイのUAVを宵のうちから飛ばしまくるのだ。地雷は、埋設しない「直か置き」方式とするから、爆発直前に覆土を吹き飛ばす手順の必要はない。したがってその「二段式爆発」の「一段目」の機構を改造し、設置直後にカモフラネットを展開してみずからを機関士の目視から隠すようにすることができるだろう。

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 Rhiannon Williams 記者による2022-7-25記事「monkeypox detection in wastewater, and China’s tycoon control」。
   スタンフォード大学は、下水の中に含まれる新コロのウイルスの型を日々モニターしているが、先月から、猿痘ウイルスの存否もモニターできるようにしたところ、加州のベイエリアでは、サクラメント市など10箇所でサル痘ウィルスの痕跡を探知した。つまり加州にはもうすっかり蔓延しているようだ。


★《続・読書余論》清水隆雄著『アメリカン・ソルジャー ――米国社会と兵役制度史』2012年刊・ほか