AGM-88「HARM」がウクライナ空軍に供与されており、「S-300」を次々破壊している。

 米国がアナウンスなしに供与していた。これは戦闘機から発射して、敵地のレーダーを破壊する専用のミサイル。いったい発射母機は何なのかが謎。

 ※同じく雑報によると、対戦車手榴弾である「RKG-3」の改造爆弾をいちどに10発も持ち上げて一斉投下できる強力なクォッドコプターをウクライナ軍は手にしたようである。これを一斉投下するとクラスターのように敵戦車の上に投網をかけられる。つまりすくなくとも10kg、おそらく20kg前後のペイロードだと考えられる。

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 2022-8-6記事「Apple orders its suppliers to use ‘Taiwan, China’ or ‘Chinese Taipei’ to appease Beijing」。
  『Nikkei』のすっぱ抜きによると、アップル社は金曜日、台湾のチップメーカーに対し、納品する部品には「Taiwan, China」もしくは「Chinese Taipei」と産地表示のプリント/ラベリングをしなければいかんぞ、と通達した。

 アップルは2020-9に「わが社の人権に対するコミットメント」なる文書を公示している。その中で「アップルは、サプライチェーンのすべてを通じて、いかなるたぐいのハラスメント、差別、暴力、報復も禁ずる。不寛容な偏見にもとづくいかなるたぐいの違反に対してもゼロ・トレランスで臨む」と。

 しかしアップル社は中共政府によるあからさまで大規模なウイグル人強制収容について大きなトレランスで臨んでいる。

 2021-5には、アップルのサプライヤーの7社が新疆での強制労働力を使役していることが報告されている。

 昨年、米連邦議会が、強制労働の成果である部品を使用するメーカーの責任を問う法案を通したときも、アップル社のロビイストはこれに反対して回った。

 アップルはSECに対してもロビー活動した。部品がどのような労働力によって製造されているのかの情報を株主に対して開示したくはない、と。

 アップル社は先に「ヴォイス・オヴ・アメリカ」のアプリケーションを、中共内のアップストアーから撤去している。

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 Boyko Nikolov 記者による2022-8-4記事「Russia sent a trainload of dozens of 155mm Msta-S SPHs to Ukraine」。
    クリミア半島で8-3に撮影され、テレグラムに投稿された写真。無蓋貨車に、152ミリの「Msta-S」という装軌式自走榴弾が数十両、搭載されている。クリミア大橋を渡ってウクライナ領へ運ばれたという。
 ヘルソン地区の防衛線補強に投入されるのだろう。

 ブルガリアの軍事メディアが得た情報によれば、モスクワは、6年前に実戦配備した新鋭の152ミリ自走砲「2S35 Koalitsya-SV」もこれから前線へ運ぶという。この自走砲は最大射程80kmだという。エンジンは1000馬力ディーゼル。

 「Msta-B」は1980年代にソ連軍に採用された。チェチェンや、ナゴルノカラバフなどの紛争には今も使われているという。全重42トン。最大射距離は28kmだ。

 いまロシア軍には、稼動する自走榴弾砲は500両以上あるはずだという。そのうち320両は「2S19M2/2S33 Msta-SM」である。

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 ロイターの2022-8-6記事「Russia bans Western investors from selling banking, key energy stakes」。

   プーチンは金曜日、非友好国の投資家が、ロシアのエネルギー産業や銀行等へ投資している資金を引き上げることを禁止した。石炭鉱山やニッケル鉱山の株も売れなくする。

 外国の投資者が撤収できなくした事業には「サハリン-1」が含まれる。
 木曜日にロシアの国営石油会社は、米国の「エクソンモビル」社を非難していた。「サハリン-1」への出資分(30%)を転売しようとしていることについて。

 三井と三菱が噛んでいるのはLNG生産事業の「サハリン-2」の方である。なぜか今回の撤退禁止令は「サハリン-2」を対象にはしてないそうだ。日本以外のすべての企業は「サハリン-2」から手を引こうとしているのであるが……。