西側供与のSAMが使われていると考えられている。
雑報によると、トルコ製の4×4APCが、ウクライナ軍の装備に加わった。
次。
Howard Altman, Tyler Rogoway 記者による2022-8-9記事「Russian Airbase In Crimea Erupts In Massive Explosions」。
クリミア半島の西海岸にノヴォフェドリフカ村あり。その近くにロシア海軍用の「サキ」航空基地がある。
火曜日、そこがウクライナ軍によって攻撃され、機材と弾薬がおびただしく破壊された模様。
複数の爆発が起きたことが観測されている。
『NYT』紙によると、使われた兵器はウクライナの国産品だという。
貯蔵弾薬の誘爆により、基地の建物の窓ガラスは全部割れた。
この基地には、スホイ30SMが12機、スホイ24M/MRが12機所在していた。
問題は距離。
NATOが供給したハープーンは理想的な条件で67マイル飛ぶ。しかしウクライナ軍が確保している土地から「サキ」まで200~230kmくらいある。ATACMSのブロック1のレンジでも届かない。
「アドバンスト・ハープーン」が疑われる。弾頭重量を軽くして燃料を増やすことにより、レンジが3倍近くになるらしいので。
次。
Stew Magnuson 記者による2022-8-9記事「Loitering Munitions Proliferate as Tech Changes Battlefield」。
エルビット・システムズ社がユーロサトリに出展しているロイタリングミュニションである「スカイストライカー」は、爆薬を内臓していない状態で、時速200kmで装輪の軍用車両に激突し、それを真っ二つに切り裂くビデオを上映している。
これは、デモンストレーション用に爆薬を抜いているのだとのこと。ほんらいの弾頭重量は5kgある。
この特攻機の航続距離は400km。
攻撃目標を発見できなかったときは、自動で帰還し、パラシュートで着地する。
米国がウクライナに援助している「スイッチブレード600」は、滞空40分、航続距離40km、全重54kgである。
トルコのロケットサン社は2016年に「MAM-C」と「MAM-L」を売り出している。前者は5km、後者は15km飛んで自爆する。ユーロサトリにはそれらに加えて、レンジ30kmの特攻機「MAM-T」を出展。自重95kgという。
※マムシーという名前が面白い。
フランス軍の大佐はこう評する。3kmのレンジで迫撃砲弾の10倍の価格のロイタリングミュニションなら、そんなものに誰も興味はない。しかしもし、迫撃砲弾1発と同じ値段であったなら、俄然、話は変わる。さらに、普通の野砲では届かない30kmから50kmのレンジのロイタリングミュニションで、2時間から4時間も滞空してくれるものであると、これは最初から商品価値があるだろう。
そう言いつつ、フランス陸軍はまず軽量の「スイッチブレード300」を買って研究するところから始めるのだという。レンジ10km、滞空15分だから、迫撃砲弾よりは飛ぶ。
無人機を装備化する場合の大問題は、兵隊の訓練。「MQ-1 プレデター」クラスになると、操縦できるようになるまでに半年から9ヵ月もかかる。
そこで自爆逍遥弾薬の「HERO」シリーズを売っているイスラエル企業は、訓練用のシミュレーターも一緒に販売するようにしている。
ブルガリアの「ハデス・ディフェンス・システムズ」社は、ユニークな、マルチコプター型のロイタリングミュニションを出展している。レンジ7kmを時速47kmで飛翔し、攻撃目標の真上から、ローターを逆転させて動力降下して直撃自爆する。ローターには特に静穏なものを取り付け、外形はレーダー反射を抑制させるようにしているという。