Phoebe Grinter 記者による2022-8-17記事「Zenith AeroTech Tethered Drones Aid Emergency Respons Missions」。
新商品。ゼニス・アエロテック社の、ヘヴィー・リフト・テザード・エアリアル・ヴィークル=TAV。
「QUAD 8」と称する。4軸なのだが、それぞれ串形なので、ローターは8組付いている。
20ポンドのペイロードを誇る。
テザードでありながら、高度400フィートまで昇騰できる。地上給電装置(AC→DC)から有線によって無限給電。ひとばん中でも浮いていられる。
電力に余裕があるから、機体に1万7000ルーメンのLED投光器を吊るせる。夜間はこれで災害現場を上から照らし続けられる。
烈風にあおられたときなどのケーブルコードの挙動も考えてあり、すべてオートマチックで対処。だからオペレーターは、ビデオ画像の監視だけに集中しておればよい。
すでに某連邦法執行機関が、これの採用を決めた。
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ストラテジーペイジの2022-8-18記事。
クリミア半島で9機の露軍用機が一晩で爆砕された一件。もしミサイルの類だったなら現場に特徴的な部品が残されるので、いまごろはロシアメディアがその写真を報じている。それがないということは、これはSSMではない。無人機からの爆弾投下の可能性も僅かにあるが、いちばんあり得るのはコマンドー攻撃だろう。小型爆弾を直接に軍用機に貼り付けて立ち去り、時限式に爆発させたのだ。
※だったら衛星写真のクレーターは何なんだ?
ウクライナでは各種のドローンが国産されている。
ウイングスパン2.25mの固定翼無人機「パニッシャー」は作戦半径が50kmに及ぶ。または滞空3時間。巡航速度は72km/時。そのうえ3kgの爆装もできる。
ギリギリ高度400mで飛べば、低速の固定翼無人機から爆弾をリリースしても、停止目標(燃弾集積場かトラック)に当たるのだという。それ以下の高度では、地上火器で撃墜されてしまう可能性が大きくなる。
この「パニッシャー」の製作コストは、20万ドルである。
戦場での輸送は特別なコンテナを使い、射出地にて、数分にして組み立てる。
2-24の開戦前にこのUAVは完成しており、ドンバスでの実戦運用経験もあった。それが幸いしている。
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Howard Altman 記者による2022-8-16記事「Ukraine Situation Report: U.S. Told Kyiv Russia Planned To Seize Hostomel Airport」。
『ワシントンポスト』紙が、今次侵略戦争の開戦前夜の詳細を調査報道し始めた。
ロシアの当初計画。キエフに対する北方からの進撃は、2フィンガーで、主攻は東方から迫る。チェルニヒウ市を占領して、そこからキーウへ。もう1隊による助攻は、キーウ市の西方を迂回的にキーウ南方まで圧迫する役。その南下コースは「チェルノブイリ無人地帯」と湿地帯の中間を縫う。
開戦は冬にする。それによって戦車の畑上機動に不自由がなくなる。開戦から3日にしてキエフは陥落し、4日目には完全占領できていると目論んだ。スペツナズ(特殊部隊)はゼレンスキーを確保・射殺し、ただちにパペットを据える。
2022-1-12にバーンズCIA長官はゼレンスキーに会ってこの詳細を伝えた。そのさいに、開戦劈頭に敵はホストメル飛行場に空挺堡をつくる気であるとも教えた。
ドラム弾倉から60ミリ迫撃砲弾を8発連投できる、台湾製のクォッドコプター。5月に完成したばかりの新鋭兵器。これがポーランドを経由してウクライナに贈られる。