ウクライナ政府は、損耗しつつあるミグ29のリプレイスとして、F-16を望んでいる。

 Defense Express の2022-8-23記事「Lithuanians Found a Way to Use Ukrainian ‘Topaz’ UAVs as ‘Killer Drones’ and Bring Them to the Ukrainian Army」。
   リトアニアがさらなる義捐企画を立ち上げた。固定翼機をベースにした自爆特攻機を100機、ウクライナ軍に寄付しようじゃないかという。

 具体的にはポーランドのGBグループ社製の「ウォーメイト」か、ウクライナのUkrJet社製の「UJ-23 トパーズ」。
 トパーズはもともと自爆機ではない。ペイロードは10kgにすぎない。しかし巡航速度は600km/時出せる。小型ジェットエンジン内臓。前進翼形。これを自爆機に改造する。

 ※雑報によると、ノルウェーと英国は、マイクロドローンの「ブラックホーネット」を200機、ウクライナに援助する。1機が4万ドルする、手乗りヘリコプター。サーマル偵察可能。

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 Mark Cancian 記者による2022-8-23記事「What is blowing up those Russian bases in Crimea?」。
    クリミア半島内から報告されている二つの爆破攻撃。
 いまだに手段が謎。
 ミサイル飛翔を目撃した者はゼロ。残骸も皆無。同じ理由から、自爆機でもない。

 ゲリラ挺進攻撃もありえない。あそこから全員無事に戻ってこられるわけがない。しかも誰にも撮影されていない。これはウクライナ側によるディスインフォメーションだ。

 無人機からの投弾。ありえるが、「TB2」では不可能だ。衛星交信ができないので片道150マイル内でしか運用できない機体だし、吊下できる兵装が最多で4発ときている。サキ飛行場では9機が全壊しているのだ。
 ※自爆しても破片がまったく残らない、機体構造体そのものが「爆薬」であるような無人特攻機を開発する価値はあるだろう。現場に薬莢を残さない暗殺用消音銃の航空機版として需要あるはず。

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 Jenny Beechener 記者による2022-8-24記事「New wind sensor uses smart materials to improve drone performance」。
   オハイオ州立大学の技師たちが「アネモメーターズ」を試製した。従来品より高精度で風速と風向を計測できる軽量センサー。無人機やバルーン用に開発していた。
 このセンサーは、ごく軽く、空気抵抗をほとんどつくらず、電力もほとんど消費しない。

 ピエゾ物質であるPVDFというポリマーを使った。空気圧を感ずると電圧が生ずる物質だ。
 これを、小羽状の外形に成形。風見鶏のように自由に回る。

 風洞実験の結果、これで対気速度を正確に検出でき、かつまた、風向を、地磁気との方位差として把握できた。

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 Jordan Boyd 記者による2022-8-24記事「Trump Is Right. Mitch McConnell And Elaine Chao Spent Decades Getting ‘Rich On China’」。
      連邦上院の少数党(共和党)院内総務、ミッチ・マコネルの妻(再婚)は、支那人のエレイン・チャオである。チャオの一族は、海運会社「フォーモスト・グループ」を通じて、中共とズブズブである。

 これはハンター・バイデンと同じくらい注目されていい醜聞のはずだが、マコネルは叩かれていない。不思議である。

 マコネルは1993にエレインと再婚するまでは、中共を攻撃する政治家だった。しかし94年、義父のジェームズ・チャオとCSSP(中共国営造船会社)が招待旅行をセッティングし、それに乗ってマコネルは中共領袖に会い、いらい、中共攻撃を止めた。取り込まれたのである。

 フォーモストは本社こそNY州にあるが、扱い貨物の7割は支那沿岸である。

 フォーモスト社は、合衆国政府から、35万~100万ドルの融資を受けている。
 そしてマコネルは、元運輸長官である。この絵はマズいだろう。

 妻の姉妹であるアンジェラ・チャオと義父は、フォーモストの大株主であるだけでなく、CSSPの大株主でもあるのだ。この国有企業は中共海軍と事実上、一体の機関だ。

 マコネルを運輸長官に据えたのはトランプで、それは2017-1のことだった。
 同じ月、アンジェラは、「バンク・オブ・チャイナ」の社外重役も兼帯することになった。

 それから急激にフォーモストの景気がよくなった。10隻の新造貨物船を陣容に加えて、取り扱い荷物総量を40%増やした。トランプと共和党はこのようにして敵に塩を送っていたのである。

 マコネルは2008年にジェームズから政治寄付金を500万ドル~2500万ドル、受け取っている。
 マコネルの個人資産は、2004年には310万ドルだったのが、2014年には920万ドルに増えている。中共のおかげで肥え太った男なのだ。

 ジェームズは、「エアフォースワン」の中でトランプと数分間話したことがある、と中共TVのインタビューで自慢もしている。

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 2022-8-24記事「Lithuania’s biggest fertiliser maker suspends production over soaring gas prices」。
    「Achema」は、リトアニア最大の肥料工場である。このほど、天然ガスの値段が爆上がりしているため、9-1から操業を一時中断する。
 工場は Jonava 市にある。
 当面、樹脂など、肥料以外の製品を製造し続けるであろう。

 肥料市場は、ロシア製や米国製との競争である。天然ガスが異常な高値であるうちは、とてもそれらの製品とは競争にならない。
 窒素系肥料の価格の7割は、原料たる天然ガスのコストなのである。

 同社はリトアニアの肥料市場のシェア3割を占めていたが、すでに今年の春から、まったく売れなくなっていた。値上がりしたので。