F-35のエンジンスターターには「サマリウム・コバルト磁石」が使われているため、早速、大ピンチ。

 中共にレアアースを依存してきたツケが回ってきて、納品がストップしているという。ハネウェルのスターターは発電機も兼ねている。

 コバルトとサマリウムの合金そのものは米本土で加工されているのだが、そのもとの素材が支那からの輸入。

 次。
 Boyko Nikolov 記者による2022-9-8記事「Chinese fighters over Ukraine? Many downed and burned Sukhois」。
   ロシアは極東ヴォストーク演習の裏でこっそりと、中共軍の戦闘機をリースしたいという交渉を持ちかけているのではないか、と、ジャーナリストの Peter Suciu が書いている。

 ウクライナ軍の「Buk-M1」の大隊長の証言。SAMを発射する前に照準レーダーを当てただけで、露軍の戦闘機パイロットがあわてて急機動を試み、コントロールを失って、パイロットはベイルアウトし、機体はクラッシュしたことあり。この1機を含めてじぶんの大隊のみでもすでに露軍戦闘機を11機、落としている、と。


 次。
 Phoebe Grinter 記者による2022-9-7記事「BNSF Railway Tests Nordic Unmanned Ralway Inspection Drone」。
  本文の記事に具体的な機能が説明されていないので、以下、写真を見て想像する。

 4軸串形の大型ドローンだが、支柱脚のかわりに、(おそらくは炭素繊維製の)トロッコ車輪のようなものが4輪ついていて、これが鉄道の線路幅にピタリと合致している。

 つまり飛行するドローンであると同時に、線路上をプロペラ推進で走ることができる特殊ドローンであろう。
 線路の歪みなどを無人で計測できるのであろう。

 製品名は「Staaker Railway Drone」というらしい。もっか、ノルディック社にて、開発進行中。

 BSNF社は米国の鉄道会社である。東海岸諸州以外のほぼ全域に鉄道網をもっている。

 次。
 A. Timothy Warnock 記者による2000-10-1記事「Air War Korea, 1950-53」。
  たとい制空権を握れたとしてもなお、敵国の鉄道を麻痺させることは至難であることを、朝鮮戦争中の空爆日記が、端的に教えてくれる。その網羅的な記述のごく一部を、以下に抜粋したい。

 1950-6-28、ソウルと38度線のあいだの鉄道を初爆撃。B-26により。
 芦屋から出撃した。1機はAAのため、着陸後、全員死亡。
 嘉手納のB-29は鉄橋を空爆。

 6-29、マックは、漢江の鉄橋を集中空爆しろと命令。
 ナパーム弾も初使用。
 ソウル駅も敵が占領していたので、爆撃。

 6-30、B-29による鉄橋爆撃。漢江北岸。

 8-10、元山の鉄道を爆撃。B-29で。

 8-19、ソウルの西の鉄橋に1000ポンド爆弾を54トン投下。B-29×9機で。
 ぜんぜん落橋しないので、ゴム紐でできてるんじゃないかと言われた。
 そこで艦上爆撃機×37機で追加空襲。翌日偵察したら、橋桁×2が落ちていた。

 1950年8月23日、「ラゾン」空対地ミサイルで平壌の西の鉄橋を狙ったが、誘導装置がWWII中のもので調子が悪すぎ、外れた。

 9月9日、北鮮軍は大邱から8マイルまで迫った(最東到達点)。この攻勢衝力を弱めるためと、仁川上陸の下ならしととして、ソウル北側の鉄道をB-29で集中爆撃。
 同時に、双発の中型爆撃機は、貨車操車場とポイント切替点を分担爆撃。

 9月22日夜、B-29が群山近くの鉄道線に沿って照明弾を落とし、その明かりを頼りにB-26が貨物列車を夜間空爆。

 1951-2月8日、B-29とB-26による総力を挙げた鉄道空爆。区間は、会寧(清津の北方の満洲国境の町)~元山。

 8月18日、「絞首」作戦の一環として北鮮全域の鉄道網を空爆。

 1951-9-23、全天の9割が雲に覆われていたにもかかわらず、B-29×8機により、順天鉄橋の中央橋桁を落とすことに成功。これはShoranという、地上の2局からの電波ビーコンを頼りにする航法を使った。今のGPSの代用のようなもの。

10月16日から17日にかけての夜、当月最大の空爆。鉄橋、操車場ほか。

 11月16日、空軍の戦闘爆撃機が平壌の北に位置する「新安州~粛川」区間と「清川江~順川」区間について合計100箇所以上の線路を寸断。

 11月18日、3機のF-84戦闘爆撃機が、新安州近くの鉄道線路を空爆する予定だったが、複数機のミグ15に邀撃されて、爆弾を投棄して逃げ戻った。

 12月21日、空軍は530ソーティを飛ばして、新安州と粛川を結ぶ鉄道を30箇所で寸断した。

 12月24日、新安州の鉄橋と、泰川の飛行場をB-29が空爆。

 1951-12-27、この月の最大規模の空爆。機関車、貨車などを狙った。

 1952-1-12から13にかけての夜、沖縄のB-29が、396発の500ポンド爆弾を、新安州の東の清川江にかかる鉄橋に落とし、この橋を使えなくした。

 1952-2-9、中型爆撃機×10機によるレーダー爆撃。100トンの500ポンド爆弾を、清洲鉄橋に投弾して、使えなくした。

 2月26日、煕川近くの鉄道橋にB-29が爆弾100トンを投下。橋桁×2を落とす。

 3月25日、空軍は959ソーティをしかけ、新安州と清洲を結ぶ鉄道線路を142箇所で寸断した。

 3月31日から4月1日にかけての夜、平安北道の郭山の鉄路などを爆撃した。

 5月26日から27日にかけての夜、また平安北道の鉄橋を爆撃。

 6月10日から11日にかけての夜、郭山の鉄橋を8機のB-29で爆撃。AAとミグにより2機が撃墜された。

 6月19日から20日にかけての夜、北鮮空爆。27機の中型爆撃機が、煕川の鉄橋を爆撃。

 6月24日から25日にかけての夜、まず26機のB-29で、北鮮にある、東西方向と南北方向の鉄路の結節点である「サムドンニ」駅を爆撃。すこし遅れてB-26も飛ばし、敵が修理しているところを攻撃させた。

 11月1日、戦闘攻撃機が、北鮮のヨンミドンの鉄橋を爆撃。

 11月4日、偵察写真により、ヨンミドンの3つの鉄橋は、機能していることが判明。さらに、バイパス鉄橋も2つ、完成していることが分かった。

 11月6日、ふたたびヨンミドンの鉄橋を、100機の戦闘攻撃機で爆撃した。そのさい、敵は5番目のバイパス橋を建設しはじめていることが分かった。

 1952-12月12日から13日にかけ、B-29×6機が、平壌郊外の鉄橋×4を落とした。それらは前に破壊していたのだが、復旧していたのである。

 1953年1月4日から5日にかけての夜。20機のB-29で、煕川の鉄道橋などを爆撃。

 1月9日から10日にかけて、17機のB-29が「ヨンミドン」の鉄橋などを爆撃。

 1月10日、ダメ押しの昼間空襲を、戦闘攻撃機が実施。鉄橋、鉄道線路、AAを狙った。

 1月10日から11日にかけての夜、B-29が宣川と安州の操車場を空爆したが、飛行機雲を頼りに照空灯を当てられ、それを目当てにミグによって1機が撃墜されてしまった。

 1月11日、爆撃評価の結果、ヨンミドンの鉄道は機能を停止していることが分かった。

 1月14日、昨夜のB-29空襲につづいて、戦闘攻撃機による空襲。新安州のAA、鉄道、橋を狙った。

 3月5日、シベリア国境に近い清津の工業地帯を16機のF-84で空襲したほか、合計700ソーティ。レールは寸断した。

 4月6日から7日にかけての夜、新安州の清江川にかかる、機能していた鉄橋を、3つ、B-29で爆撃。翌朝、戦闘攻撃機が、その損傷箇所にトラックが接近しようとするのを斥けた。

 4月15日、共産軍は、亀城からクヌリ、シンビョンニに至る75マイルの鉄道を新設した。70日かからずに竣工させた。これによってそれまで米空軍が遮断していた鉄道輸送路がバイパスされることになった。

 5月16日。チャサンのダムを空襲破壊。これにより3つの鉄橋が流された。

 7月10日。戦闘爆撃機によって新安州とヨンミドンの鉄橋を爆撃。

 1953-7月10日から11日にかけての夜、B-29がヨンミドンの鉄橋を爆撃。

 次。
 Sean Spoonts 記者による2022-9-7記事「New York Times Slams SEAL Training; “A Culture of Brutality, Cheating and Drugs”」。
    『NYT』紙の8-30のすっぱぬき記事。シールズの訓練への嫌悪感。

 水兵のカイル・ムーリンが「ヘル・ウィーク」とよばれるキツい水中訓練のあと、自室で目を醒まさなかった。その私有車を調べたらPED=パフォーマンス拡張剤 と注射器が発見された。要するにシールズ訓練生は覚醒剤モドキの薬物に頼って教程を乗り切ろうとしている実態があるようだ。

 事件後、教官の大尉が40名ほどの学生の血液を総チェックしたところ、海軍としては公式に使用を禁じているはずのステロイド剤やら、あやしいクスリを打っている者たちばかりであった、という。

 米海軍の公式見解。チート行為する奴は海軍には要らない。なぜならそのような隊員は、他のすべての物事について、同じように不実な了見をもって楽にごまかそうとするにきまっているので、軍として信用することができず、とても重要な特殊任務などは任せられない。