発電させてくれませんか?

 長万部の噴出水の勢いが止まらないので、騒音(ジェット轟音)と、付近家屋の塩害防止のため、水柱をかんぜんに封じ込めてしまうつもりらしい。

 せっかく無料の「運動エネルギー」が湧き続けているのだから、そこに「水タービン発電機」、つまり天地逆の水車を仕掛ければ、数十万円の投資で、電球数十個分の発電ができるはず。それをいったん蓄電池に溜め、夜間に街灯でも点けたらいいのだ。

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 Micah Toll 記者による2021-8-31記事「Radical new electric bike drive system requires no chains or belts, entirely ride-by-wire」。
  ドイツのシャフラー社が、自転車のペダルで発電し、それをチェーンドライブを介在させずに、バッテリー、および、動輪軸モーターに、電気コードで給電するシステムを商品化した。「フリー・ドライヴ」という商品名。

 モーターは後輪にのみ取り付けられる。回生ブレーキ付きである。回生ブレーキを活かすにはバッテリーは不可欠。
 もしライダーが求めている前進力以上の発電ができてしまったときには、その余剰電力もバッテリーに蓄積される。だからペダル運動が無駄になることはない。

 ちなみにEUには規定があって、自転車に取り付けられる電気モーターは、出力が250Wを越えてはならない。

 エネルギーの伝達効率は、落ちる。ペダルの運動エネルギーを無駄にしないことでは、チェーンがベストで、ベルトがそれに次ぐ。

 しかしこの開発者にいわせると、「フリードライブ」は、チェーンより5%、エネルギーロスがあるだけだという。
 なにより、後方に大荷物を搭載するカーゴバイクの場合、ペダルから後輪(2輪)までの距離が尋常でなく長い。そうした特殊な自転車の設計自由度を、格段に増すことができるのだ。

 ※この記事が出て1年経つわけだが、大流行していないところを見ると、あまり出来はよくなかったのか。

 ※この「フリードライブ」のコンセプトは、公園の池のペダルボートにこそ応用されるべきだと思う。ギアなしの直結で艇尾のパドルを回す現有のシステムは、効率が悪すぎるのだ。専用の小型ウォータージェットを開発し、中間バッテリーなしで回路を直結すれば、かなりの高スピードが実現するのではないか。後進をかけるときは、別途備え付けの「ミニ・パドル」を両手で操ってもらえばいいだけ。

 ※ウクライナ戦線はこれから冬に入るので、「雪上車」「スノーモビル」を供給してやる必要がある。小型自動二輪車の改造品だっていいだろう。

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 Thomas Newdick 記者による2022-9-19記事「Ukraine Just Captured Russia’s Most Advanced Operational Tank」。
   ほぼ無傷のT-90Mが鹵獲された。別名「プロリェフ3」〔突破3号〕と呼ぶ、最新型の現役戦車。

 ウクライナ国防大臣によれば、ハルキウ戦区に遺棄されていたのだという。
 左側の履帯が外れたので、3人では直せず、放棄したのだろう。
  ※乗員4人なら、直せる。

 回収は別な戦車による牽引だった。してみると自走できない問題が別にあったかも。

 いっそう驚くべきなのは、乗員は車両を捨てるさいに、機微な最新デバイスの破壊すら試みていないこと。

 T-90Mは、2020年春に、モスクワの西側の「第1親衛戦車軍」の「第2親衛カリニン・タマン自動車化歩兵師団」に配備されたばかり。つまり露軍のとっておきの秘蔵戦車。

 露軍はとうとう、虎の子師団を出してきたのだ。それが、ぜんぜんパッとしない。

 T-90Mの砲塔上にはRWSがのっかっている。リモコン式の無人の機関銃塔。

 こんかい鹵獲された車両、照準システムは「PNM-T」であることが、公表内部写真から判明する。これはロシアの国産品で、じつは初期のT-90Mには、フランスのタレス社の製品を積んでいた(ソスナUと称した)。

 T-90Mの爆発反応装甲は、貼り付け型ではなく、埋め込み型。

 こんかいの鹵獲車両は、「RAM」を被せてあった。これは赤外線を遮蔽するだけでなく、レーダー〔おそらくアパッチのミリ波レーダー〕を吸収してしまう。製品名を「ナキドゥカ」という。

 大面積で毛布状になっており、車両だけでなく、集積弾薬の上を覆っても、即席のカモフラとなる。

 ※雑報よるとウクライナ軍は、130ミリ野砲である「M-46」を最前線に持ち出している。弾薬(HE)はクロアチア製だという。

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 Blake Stilwell 記者による記事「5 Surprising Facts About the 1983 Beirut Barracks Bombing」。
   1983年10月23日のベイルート・トラック爆弾テロ事件。米海兵隊司令部の宿舎ホテルを吹っ飛ばした。
 DoDの公式調査報告によると、爆発でビルそのものがいったん、基礎から分離して宙に浮いたという。そのあと、自重によって崩壊したので、ビル内の者の多くはガレキの下敷きになった。

 この爆発は、WWII後における最大の非核爆発だった。トラックに積まれていたTNT爆薬は1万2000ポンド。
 しかしFBI鑑識によると、爆発威力を強化するため、酸素ボンベとプロパンガスボンベがさらに追加されていた。

 ※TNTは「あとガス」が悪い。つまりトータルで酸素マイナスになりがち。その不足分をボンベで補給してやったのだとしたら、異常な威力の説明がつく。これは橋脚破壊に使えるのではないか?

 トラックは1台。ゲートをぶちやぶって司令部ビルの1階にもぐりこんだ。

 この自爆テロの実行組織は、米政府としては、遂につきとめられなかった。謎のままである。
 しかし、イランの手先であったろうことは、強く推定されている。