「ロボット震洋」、ついに爆誕!

 Sergio Miller 記者による2022-9-22記事「The graveyard of Russian Tanks」。
    WWII後のソ連戦車の最大の発明をひとつ挙げるなら、それは乗員を3人にしたことだ。
 独特のオートローダーを採用し、乗員を1名減らしたことにより、ソ連戦車は強力な主砲ときょくたんな低姿勢と全重の軽減をともに実現。おかげで低馬力エンジンでありながら高速機動させることも可能に……。

 ソ連の戦車製造拠点は4つだった。ハリコフ、ニジニィタギル、オムスク、チェリャビンスク。そこから毎年3000両が新造されてきたものだ。

 2021年末、ロシアには作戦投入可能な戦車が2600両あった。
 内訳。
 T-72B ×1135両。
 T-72BA ×93両。
 T-72B3 ×558両。
 T-72B3M ×248両。
 T-80U ×186両。
 T-80BV ×248両。
 T-80BVM ×31両。
 T-90A ×186両。

 また2022-2-24までに「T-90M」は26両もしくは27両が軍に納品された。

 この2600両のうち、砲手用の照準システムに「ソスナ-U」がついているものだけが「現代」戦車と呼び得る。すなわちT-72のB3とBM、T-80のBVM、T-90のAとM。

 これらの新鋭型も、車長用の照準装置は旧式だ。しかしフラットスクリーンをモニターすることができるようにはなっている。

 おびただしいビデオ画像で判明したことのひとつ。ロシア戦車は、152ミリ/155ミリの「榴弾の破片」によっても、致命的に破壊されてしまう。すなわち内部に火災が発生し、弾庫の装薬が自爆する。

 証拠画像から8-20までに判明している、ERAのタイプと、砲塔が吹き飛んでしまった戦車の割合の一覧表。

 ※略すが、最新ERAを纏っているはずのT-90Aは9両がやられており、うち3両は砲塔がペプシだそうだ。

 型番が分かる戦車はトータルで407両が完全撃破されていて(損傷遺棄は含まず)、うち203両は砲塔ペプシの状態。
 (この他に、型番の分からない喪失戦車が214両ある。)

 最弱なのはT-80系統である。撃破された戦車の8割が砲塔ペプシのありさま。

 貼り付けられていたERAのタイプが新旧の何型であろうとも、損害程度との相関が少しも看取されない。※すなわち100%無駄な投資だということ。

 結論。ロシア戦車は、カルーセル型弾庫とコンベヤ式オートローダーの組み合わせを廃さぬ限り、どんな被弾であっても装薬に引火してしまって、重量10トンの砲塔を跳ね飛ばすほどの内部爆発が結果される。そこには根本の欠点がある。ERAのとりつけ方とかメンテナンスとかそんな問題じゃない。

 なお、アクティヴ防護システムが装置された戦車は、ウクライナ戦線ではひとつも発見されていない。

 対空遮蔽が不徹底。今日の対空遮蔽は、戦車まるごと納屋/家屋の屋根の下に入るか、橋の下に潜らねばならない。その努力が、なぜか露軍の戦車兵たちにはまったく見られない。摩訶不思議。

 あるウクライナ将校の証言。露軍戦車の乗員は、車体がやられたら、いつでもその戦車を飛び出して降伏できるように「白旗」を各人で用意している。事前に準備していたとしか思えない手際よさで白旗が降られる、と。
 オリックスのデータベースによると、露軍の970両の喪失戦車のうち338両は、まだ戦闘継続可能だったのに乗員が戦車を捨てていたと。

 多くのロシア人のコメンテイターが、今の戦況はWWIに酷似すると指摘している。すなわち1917の「10月革命」に向けて傾斜中なのだ。歩兵と砲兵による戦線膠着を打破できるものがあるとしたら、それは戦車である。

 ※T-14の量産などまずあり得ない情勢なので、T-72系の根本改修を考えるしかない。やり方はこうだ。砲塔の旋回角を制限し――すなわち「突撃砲」化し――、自動装填メカは撤廃し、弾庫に防爆仕切りを設け、内部誘爆した場合のブラストは「床の下」へ逃がすようにする(底鈑の一部をブリキ窓化するので軽量化もできる)。小柄の乗員を1名増やし、装填手にする。防爆弾庫に入りきらない予備の弾薬は、ゲペックカステンとして車体上面に露天固縛する。

 ※こんなアネクドートが流布しているそうだ。ある男に召集令状が手渡された。「あっしは見てのとおり両足がないんですが」。「だから《部分動員》なんだ」。

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 Mark Godfrey 記者による2022-9-21記事「New satellite tools reveal evasive tactics of Chinese squid fleet」。
   ニュージーランドにある衛星ソフトウェア会社の「スターボード・マリタイム・インテリジェンス」社は、中共の無法なイカ釣り漁船がウルグアイのEEZ内で密漁ができないようにしてやれる秘術をウルグアイ政府に与えた。さっそく悪質な1隻を拿捕できた。GPSのスプーフィング装置を搭載していた。

 わざとAISを切ったり、偽AIS信号を出している漁船に衛星画像の解析監視を集中させる。そして、うろついた航跡を過去にさかのぼってあばく。これが基本コンセプト。AIが怪しい「要監視船」を自動で浮かび上がらせてくれる。

 中共漁船は、中共政府の「鵜飼の紐」であるVMSという位置報告システムを取り付けられている。そして2日に1回、ウルグアイ政府にも自船の位置を報告する。

 今回拿捕されたフネはウルグアイの領海にまで入り込んで夜間にイカを釣っていた。ウルグアイ空軍のジェット機が上空を飛んでその現場を押さえた。

 同型のシナ漁船は2020年にガーナ沖でも拿捕されている。

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 H I Sutton 記者による2022-9-21記事「Ukraine’s New Weapon To Strike Russian Navy In Sevastopol」。
   無人の爆装特攻ボートがクリミア半島に流れ着いた。

 推力可変式のウォータージェットで操舵するようだ。エンジンは1基。
 サイズはカヤック程度しかない。これでは水上レーダーではほとんど探知できまい。

 舳先に複数のセンサーがあるところから見て、衝突起爆するタイプのようだ。

 ロシア側はこれを沖まで曳航して爆破処分したという。

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 Kamil Galeev 記者による2022-9-23記事。
   ルシッチという破壊工作請負い集団が「テレグラム」に投稿したネタ。「ウクライナの捕虜をリサイクルせよ」。

 この集団の指揮官のミルチャコフ氏は、2011年に、仔犬を殺して喰う動画をインターネットにUpした有名人だ。

 ルシッチのシンボルはスワスティカに類似。メンバーのTシャツにプリントされている。

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 Defense Express の2022-9-20記事「Answer to the HIMARS in belarus: Four Issues on Their Way to Succeed」。
   ロシアの軍事おたくは、中共とベラルーシが共同開発した「ポロネズ」という多連装自走ロケット砲が、HIMARSに対する回答になるではないかと推奨している。

 6×6の「MZKT-7930」トラックシャシに、径301ミリのロケット弾を8発、載せた物。
 そのロケット弾は中共のCALT社製の「A200」である。射程200kmだが、それを300kmまで延伸した「ポロネズ-M」というバージョンもあり。

 問題は、既存の生産数がまったく少数にすぎぬこと。今、ベラルーシ陸軍が6両もっているほか、2020年より前にアゼルバイジャンが10両買ったということだけ分かっている。

 ロシアが輸入したいと言えば中共はよろこんで量産して売る可能性はある。が、それもすぐには不可能だろう。
 ベラルーシ工業には、そもそもこれを量産する能力は無い。

 もちろん公式にそんな輸出をしたら中共は国連の決めた対露エンバーゴを破ることになる。結果、中共が米国から経済制裁を受けるのは必定だ。

 さらに忘れてはならないのは、HIMARSは、ドローンの偵察観測アセットとデジタル通信で融合したほぼリアルタイムの火力指揮通信システムがあって、はじめて高いパフォーマンスを示すもの。その、砲兵のための「半自動照準ソフトウェア」が、中共やロシアには無いのである。