どなたか、クライヴ・ポンティング著『世界を変えた火薬の歴史』の古書をご恵与くださりませぬか。

 アマゾンの売価が高すぎて、手が出せねぇ!
 線引きありまくりでも気にしません。わたしには新品は必要ないんです。

 もちろん、noteやユグドアを通じたご喜捨でも、間接的に、この調達ができるようになるのであります。
 先月のご喜捨がほとんどゼロ円でしたので、困窮しております。

 次。
 Boyko Nikolov 記者による2022-9-30記事「Korea supplies arms to Ukraine, incl much-coveted Chiron MANPADS」。
    韓国はチェコの武器会社に「チロン」(神弓)というMANPADSを含む、まとまった武器弾薬を納品する。その代金は米国が韓国に支払う。総額30億ドル近いという。それら韓国製の軍需品は、チェコからウクライナ軍へ援助される筋書きになっている。

 この話をすっぱぬいたのはチェコのメディアの「iDens.cz」。国際マネロンを追っているカレル・H氏の調査報道だ。「秘密貿易だ」という。

 韓国政府は表向きには、ウクライナには武器を供給しないと公言中。そこで、エンドユーザーはチェコ軍だという契約にしてこれらの武器弾薬を納品する。チェコのメーカーはその契約条項を堂々と無視する段取りである由。

 宰領するチェコの会社は「Ceska Zbrojovka」で、猟銃から軍需品まで生産している。その親会社は「Colt CZ グループ SE」という。しかしコルト社ではこの報道を否定している。

 「神弓(Shingung)」、別名「KP-SAM」は、韓国軍が2005年から使っている。メーカーはLIG Nexだ。韓国軍以外では、インドネシア軍だけが購入している。

 1人では発射できず、地上の三脚に載せて、2名で発射する。ミサイルは径80ミリ。

 弾頭重量2.5kg。水平レンジ7km。
 ※日本語ウィキによるとシーカーはロシア製だと。

 チェコはこれまで1600万ドル規模の武器援助をウクライナのためにしていると推定されている。大きなものでは、ヘリコプターや戦車が含まれる。
 そしてEUは、復興資金の名目で、チェコによる対宇軍事援助負担の80%を払い戻してやっている。

 プラハの消息通によれば、ウクライナはチェコに対して20億ドル規模の兵器弾薬を「発注」しているという。


 次。
 Defense Express の2022-9-30記事「Rare Footage of HIMARS work in Ukraine Released: In Some Areas, Up to 70 % Fire Damage is Provided by the American MLR System」。
   『WSJ』の報道によると、南部戦線で露軍に与えている火力損害の70%はHIMARSによるものだと。

 ※ハイマーズの終末誘導ロケット弾である「M30A1/A2」の弾頭部分には1万8200ピースの「タングステン・スチール合金」のペレット破片が仕込んであり、それが飛散してソフトスキン車両を穴ぼこだらけにしてしまう。1弾頭の破片の総重量は50kg前後か?

 次。
 WIB編集部による2022-9-30記事「Zelensky tells Russian conscripts to tattoo their names on their bodies so they can be identified」。
   ゼレンスキーによると、このごろの露兵はドッグタグや兵隊手帳を身につけておらず、軍服に名札すらなく、よって、死体が戦場に遺棄されてしまうと、ウクライナ側ではその身元を知り得ないという。
 そこでゼレンスキーは露兵に対し、戦地に出る前に、肌に直接、じぶんの名前を「入れ墨」しておいてくれ、とよびかけている。そうすれば、親族の元へ返還しやすい。

 次。
 AFPの2022-9-30記事「Europe’s biggest nuclear reactor reaches full power」。
   フィンランドの「オルキルト3」原発がようやく最大出力運転に達した。1600メガワット。こいつは欧州最大の原子炉で、全世界でも第三番目にランクされる。

 オルキルトは1号炉から3号炉まで合計すると、フィンランドの全電力需要の4割を送り出す(1+2で21%、3が19%)。

 3号炉のメーカーは「アレヴァ + ジーメンス」で、竣工が3月であった。

 次。
 ロシアの水中ロボットは、ノルウェーの天然ガスをポーランドまで圧送する「バルティック・パイプ」とのクロス点から500mしか離れていない箇所でノルドストリームを爆破したのだという報道がある。

 どうも「バルチック・パイプ」を破壊する意欲、満々なのだ。

 前にガスプロムの系列会社の役員が謎の自殺だか事故死だかを遂げているのだが、その幹部は、海底パイプライン爆破工作に必要な部外秘情報を提出せよとプーチンから迫られて、それを渋ったのではないか?

 そうだとすると、気になるニュース。ロシアの鉄道会社の幹部が、先日、謎の死を遂げているのだ。もし同じ筋の陰謀なのだとすれば、次にロシアが爆破するのはどこかの鉄道? 「張作霖爆殺」もしくは「柳条溝」事件に似た事件が起きるのか? それとも、鉄道線路に併設された、別なライフラインか?

 原発の送電線に対する破壊工作も、この調子では、ぜったいにあるよね。

 次。
 AFPの2022-9-29記事「Wind turbine maker Siemens Gamesa plans 2,900 jobs cuts」。
   風力タービン・メーカーである「ジーメンス・ガメサ」は、従業員2900人を解雇するつもりであると発表した。全社員の11%である。

 次。
 AFPの2022-9-29記事「After California, New York moves to ban new gas vehicles by 2035」。
   ニューヨーク州知事は、2035年までに、すべての新車(乗用車、ピックアップトラック、SUV)に、ゼロエミッションを要求する。

 EUは2035までにガソリン車とディーゼル車を終らせるつもり。英国は2030年にそれをやると言っている。


兵頭二十八 note

(管理人Uより)

 右や左の旦那様、お世話になっております。ユグドアはご喜捨を兵頭先生が受け取るまで、最短1ヶ月かかります(送金キャンセル・停止もできます)。「先月のユグドアへのご喜捨=兵頭先生が先月受け取る事ができた金額」ではありません(Noteのサポートは私にはわかりません)。
 ですので「あれ? 先月ユグドアのご喜捨したのに?」というお方へ。ちゃんと、ある程度の金額が送金可能になる毎に送金しております(出金時にユグドアへ送金手数料が発生するため、都度都度では勿体無いのです)。ご喜捨やメッセージは兵頭先生も当然、閲覧可能にしています。

 2022年10月2日 追記:兵頭先生には「世界を変えた火薬の歴史」が届くよう、10月1日夜に発注しました。


世界を変えた火薬の歴史