新たに露軍に入営した者がいる留守家族には、現金ではなく、5kgの「ヒラメ」「スケトウダラ」または「鮭」が贈られることになったという。

 シベリアの奥地では、戦死者家族への弔慰金の代わりが、「羊1頭」だったりする。

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 Alexandra Brzozowski 記者による2022-10-5記事「The Brief ? The beauty of annexing Kaliningrad」。
   ここ数日、チェコのSNSが、ある話題で盛り上がっている。
 カリニングラード(現在ロシアが占有している、ポーランド内の飛び領地)で住民投票がおこなわれ、97.9%の住民がチェコへの帰属を望んだので、チェコはめでたくバルト海に港を持てることになった。新領地の名前は「クラロヴェク」とされる由。

 この新領地を防衛するために、海軍の創設も必要になるだろう。

 カリニングラードは1255年にケーニヒスベルグ(英訳するとキングズマウンテン)として、チュートン騎士団が開拓した。率いていたのはボヘミヤの王、オタカル2世である。だからチェコのものなのだ。

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 Defense Express の2022-10-5記事「Four Additional HIMARS Rocket Launchers, Howitzers and Hundreds of Armored Carriers for Ukraine From U.S.」。
   あらたに6億2500万ドルの対宇援助が米政府によって発表された。
 品目は以下の如し。

 HIMARS×4両。(これでトータル20両になる。)
 15榴×16門。その砲弾7万5000発。プラス、誘導砲弾500発。プラス、対戦車地雷弾「RAAM」×1000発。
 10榴×16門。
 ソ連軍規格の120ミリ迫撃砲弾×3万発。
 4輪MRAPである「MaxxPro」×200両。(すでに約束している分と合計すると440両。)
 小火器弾薬20万発。
 障害構成資材。
 クレイモア地雷。

 これまで、米国以外の諸国からもMRAPは提供されている。英国からはウルフハウンド、ハスキー、マスティフ。トルコからはキルピ。豪州からはブッシュマスター。
 なかでもブッシュマスターは、ハルキウ方面での反転攻勢に大貢献したとウクライナの国防相が褒め称えている。

 ウルフハウンドは6×6で、戦場に遺棄された露軍のAPCをひきずって回収するのにも重宝している。

 ※イラクで使われていた古い米国製MRAPと今のMRAPは次元が違う。最新型はウクライナの泥道でも問題なく動く。それどころか装軌AFVの牽引・救出までできてしまう。まあ、ウクライナ農夫のトラクターの活躍を見たら、装輪のポテンシャルは明らかだったよね。

 ※2名の露兵が、可動状態のBMP-2を手土産に奪い、乗ったままウクライナ軍に投降してくる、いちぶしじゅうの動画。機関砲の仰角を最大にしてそこに竿を突っ込んで大きな白旗をくくりつけておく。1名は車体後部に跨乗して白小旗を振る。

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 KIM TONG-HYUNG 記者による2022-10-5記事「Seoul’s reprisal blows up after North Korean missile success」。
    発射に失敗して落下した韓国軍の短距離地対地弾道弾「ヒュンモー2」。落下後、弾頭は爆発しておらず、ロケットの固体燃料が爆発したのだという。

 「ヒュンモー2」はロシアの「イスカンデル」の模倣品である。

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 Howard Altman 記者による2022-10-4記事「Ballistic Missile Failure Caused Explosion At South Korean Airbase (Updated)」。
    米軍のTACMSは弾頭重量が500ポンド。韓国軍のヒュンムー2も、おなじくらいだと見られる。
 同じ発射車両から、「ヒュンモー2A」だけでなく、より射程が長い「2B」「2C」も発射できる。しかし今回発射に失敗したのが何型なのかは韓国軍は秘密にしている。

 発射して落ちた場所は韓国空軍の「江陵」基地。F-5E/F用の飛行場だという。北鮮国境からは60マイル。海に面しているので、ミサイル試射には好適だという。

 このF-5は、将来、KF-21で更新される計画になっている。

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 Aaron Mehta 記者による2022-10-4記事「General Atomics developing hybrid-electric engine for stealthy ‘MQ-Next’ drone design」。
   ジェネラル・アトミクス社が次のステルス無人機用として鋭意開発中の、ハイブリッドエンジン。ターボファンなのだが、発電機である。その内燃発電機を、胴体の中にかんぜんに埋めてしまう。燃焼のための吸気も排気も、蛇行したダクトを通じてなされるので、ファンブレードの回転部に敵のレーダー波は届かないし、排気熱探知も簡単ではなくなる。

 燃料は灯油系。タービンの圧縮比は小さい。飛行速度は低速で、無給油で60時間の長時間滞空を狙う。
 南シナ海をえんえんと飛び続けて監視するのには、そのくらいが望ましい。

 離陸には、長さ3000フィートの滑走路が必要になるだろう。ただし非舗装でも可い。

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 WIB の2022-10-5記事「Kiev targeted by Russian combat drones」。
    イラン製の自爆機が6機、着弾した。キーウの近く「ビラ・ツェルクワ」町の兵舎が狙われた。
 12機が南方から同時に飛来した。うち6機は途中で撃墜した。
 南部の露軍占領地から発進したとすれば、すくなくも380km以上、飛翔したとみられる。
 ちなみに着弾地は、北のベラルーシからは180kmしか離れていない。

 ※弾頭重量が大きいので爆発は相当に派手である。これが使い物にならないとかいう事前の宣伝は無意味で有害だった。アメリカ人がイラン人をとことん憎む気持ちは分かるけれども、イラン製の無人特攻機は長年そのパフォーマンスを証明してきているのだ。小敵をあなどってはいけない。