2人の露人がすでに冬模様のベーリング海を小舟で300マイル東進して、アラスカ沖の米領セントローレンス島まで辿り着いた。徴兵忌避者。

 SNSに投稿された動画。ベルゴロド州の鉄道駅に集められた数百人の未訓練徴兵たち。誰もヘルメットなし。食料は自弁調達するしかなく、待機させられている数日間のうちにどんどん手持ちのカネがなくなる。AK-47小銃は一部のみ、行き渡っているようだが、「パトロネ」(直訳だと「実包」だろうが、通用の意味としては弾倉コミか)が支給されてない。

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 Emma Helfrich & Tyler Rogoway 記者による2022-10-5記事「China Pairs Armed Robot Dogs With Drones That Can Drop Them Anywhere」。
  そのメーカーの素性も、また背景の意図も、まったくわからない謎の「ロボット・ドッグ」の宣伝ビデオが唐突にウェイボに投稿された。

 その背中に「QBB-97」分隊軽機(95式アサルトライフルを軽機関銃化したもので、弾薬は5.8×42mm)を天地反転して固定。弾倉は80発入りドラムマガジン。
 そしてそのロボ犬じたいを、大馬力のオプトコプターで吊ってヘリボーンさせる、コンビネーション。

 シナ語でしか宣伝していない。誰にこれを売りたいのか、まったく分からない。

 ※9ミリ拳銃弾の連射反動すら、市販のロボドッグの足腰では、こらえられない。アサルトライフルではいっそうどうにもならない。よって射撃シーンはこのビデオには含まれていない。大不況でピンチに陥っているシナ人経営者の、苦肉の思いつきだろうか? でも、一民間企業が勝手に武器を考案して市場に提案ができる中国の仕組みはイイよね。この仕組みがないから日本の理工系大学院生や元自衛官には「起業」のチャンスもないわけ。

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 Kawala Xie 記者による2022-10-5記事「Could South Korea’s newest ballistic missile trigger a regional arms race?」。
   韓国ではこの土曜日は「陸軍の日」であった。そこでビデオが公表された。「玄武5」という弾道ミサイル。なんと弾頭重量は9トン。世界最大である。
 その弾頭を軽くすれば、射程は3000kmだという。

 重い弾頭だと、レンジは300km~800kmらしい。

 そのビデオによれば、韓国製の弾道ミサイルとしては初めて、「コールド・ラーンチ」方式が実用化されているようだという。

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 Defense Express の2022-10-6記事「An Advanced Radio Communication Device on American Processors Found in the Shahed-136」。
    イラン製の「シャヘド136」の残骸調査が進んでいる。

 ひとつの基盤が注目された。アルテラ社(2015にインテル買収)製なのだが、メーカー名等がわからぬようにマーキングを抹消してあった。
 これが、無人機と地上局との無線通信用の電気回路に使われていた。

 回路設計に詳しい者いわく。この回路を設計した男は米国で実務教育を受けていることは間違いない。回路設計にも「御家流」があって、どこで教育を受けたかによって、まぎれもないパターンがあらわれるのだ。

 ちなみに「シャヘド131」にはテキサスインスツルメンツ製の市販民生チップが使われていた。
 そして「シャヘド131」の飛行制御回路は、「イリジウム」衛星通信を利用できるようにもされていた。

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 Defense Express の2022-10-6記事「For the First Time Ukrainian Air Force Uses MiG-29 Fighters to Eliminate Drones Against Shahed-136」。
   10-5に撃墜された6機の「シャヘド136」のうち3機は、「ミグ29」のAAMで落としたことがあきらかになった。